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ビール

人類の文明開化、ビールによってもたらされた 51

ストーリー by reo
意訳:酔っ払いが文明を作った 部門より

eggy 曰く、

人類の文明が開化するのに、アルコールが大きな役割を果たしていたとのこと (本家 /. 記事The New York Times の記事より) 。

人類が誕生ばかりの頃、我々の祖先は社会本能に守られ群れをなして生き延びた。だが人間社会の序列や役割分担を守るといった社会規範は、文明を築くための探究心や芸術的表現、空想力、発明力、実験に蓋をしていたのだそうだ。この蓋を外すことになったのが、発酵した果物や穀物との出会いであったのだという。

アルコールは、引っ込み思案な人が自由に喋べれるようになったというだけではなく、それまで堅く硬直していた社会構造に柔軟性をもたらし、同時に、連携力且つ創造力が増し、発想が豊かになったとのこと。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 自分とこの記事の宣伝になっちゃうのですけど、同じようなテーマを扱った本を読んだことがあります。

    「世界を変えた6つの飲み物 - ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史」 - もぎゃろぐ : http://blog.mogya.com/2012/03/beer-cofee-wine.html [mogya.com]

    ・穀物を水につけておくだけで原始的なビールが出来る。この方法により、ビールはワインより早くエジプトで作られはじめた。
    ・「誰もがほしがって、たくさん蓄えておくことが可能で、自由に分割することができるもの」が他になかったので、原始的な通貨として扱われた。
    ・アルコールはその性質上、水より痛みにくいので、相当後の時代まで、「安全な飲み物」として普及した

    ビールワインの他、紅茶や珈琲の歴史についても書かれていて、かなり面白かったです。

    • おもしろそうな本ですねー。

      去年訪れた八女市の「お茶の文化館」の展示資料には、ヨーロッパ人が中国から持ち帰ったのはプーアル茶と同じ種類の半発酵茶だったが、完全には発酵が止まっていなかったようで、長い航海の間に完全発酵してしまい紅茶になって伝わったと書いてありました。

      史実のところはわかりませんが、食文化の歴史は本当に興味が尽きません。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      カレーは?

  • by TarZ (28055) on 2013年03月19日 11時44分 (#2346107) 日記

    文明の興隆までもが「まずビール!」だったとは。日本の飲み会だけかと思ってました。

    漆黒のビア樽を囲んで、類人猿がウキャーウキャー騒ぎながら文明が興っていく様を想像してしまうと笑っちゃう。そして、1人の類人猿が肴の骨を空高く投げると…。(類人猿まで遡るわけではなく、せいぜい1万年ちょい前のようですが)

    • by Anonymous Coward

      ファンタジーTRPGなら冒険者の宿に帰ったらまずエール [wikipedia.org]ですね。
      つまり日本人の飲酒文化は中世レベル(違

      最古は別コメにもあるようにこれ [wikipedia.org]ですね(ぇ

  • by Anonymous Coward on 2013年03月19日 15時26分 (#2346265)
    ちょっと記事の解釈というか用語を誤解している人もいそうなので、私なりに読み解いてみる。

    「文明」という用語は日本語だと人間の文化の全てを指すような広く捉えられがちでああるが、そもそも西洋の Civilization とは「文字、都市、身分制度、専門職などを持った進んだ社会」を指す言葉である。これらを備えていない社会は文明以前の発達段階とみなされる。

    1. 狩猟採集社会
    2. 農耕の発見
    3. 農耕のための集団生活(未開社会)
    4. 文明(都市社会)

    という流れにおいて3.集団生活から4.文明への流れにおいて「ビール」が重要な役割を果したという学説と読み取れる。農耕により集団生活が始まるものの、その集団の創造力を引き出すためには酒が必要だったということを言っているようである。そうであれば元記事の類人猿もしくは原始人的な挿絵は正しくなく誤解の元である。

    狩猟採集時代は入手可能な食物の限界から集団生活はできなかったはずだが、できたとしても十分な量の酒が無かったので文明は発達しなかったということになるのだろうか。

    酒としては「ビール」の名前が上がっているのは、最初に農耕された穀物が麦であり、人間が産業的に生産した最初の酒が麦酒なので当然だろう。それ以前から酒の存在が知られていたとしても、その量は社会を変えるほどではないだろう。

    個人的には農耕による生産性の向上で得た余暇と、集団生活による文字や教育などの伝達手段の向上が文明の発生の原動力だと考えてきたが、ここに本当に酒の力が必要ということになるか正直よくわからない。
    • by Anonymous Coward on 2013年03月19日 17時22分 (#2346329)

      あ、これは興味深い+1

      元コメにならって、人間社会の発展段階を数段階に分けてみる。言っておくけど別に私のオリジナルじゃない。
      1..血縁集団。数家族程度を含む血縁によって成り立つ集団。集団構成員は全員顔見知り。
        「あれとって」「ん」で会話が済む。
      2.小集団社会。現代日本で言えば「村」。血縁がない相手でも、集団構成員は全員顔見知り。
        「あれとって」「あれってなにさーwww言えよばか」で会話がすむ。
       利益相反事案には、集団構成員それぞれの合意による解決が図られる。前近代社会では法が介入できないこともある。
      3.都市文明。現代日本で言えば「町」。集団構成員は全員顔見知りではないが、それぞれの親分は顔見知りみたい、な。
       利益相反事案には、「親分どうし」の手打ちで納得「させられる」。社会性の萌芽。
        「あれとって。」「あんただれ」で会話が終了する。
      4.法治国家。現代日本の「国」。集団構成員は高い確率で知らない相手。訴訟を裁定するのも、弁護するのもこれ一回限りの通りすがり。
        利益相反事案には、「客観的に公平」とされた方法で定められた手段で解決策が提示される。
        「あれとって」といわれても誰も反応しないで会話(?)が終わる。

      2から3、3から4の訴訟過程のなかで、「生まれてから今まで知らなかった人たち」と出会って意気投合する必要があるわけだが、
      そこで酒の力による「ATフィールド全開(自己の欲望全開)」てのは意味あるかもね。

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      • by Anonymous Coward

        > 「あれとって」といわれても誰も反応しないで会話(?)が終わる。

        それが酒の力を借りると

        「あれとって」「あれってなにー?」「これ?」「それそれ」で会話が進む

        になるわけですね。

  • by yuzuponzu (38250) on 2013年03月19日 11時57分 (#2346118) 日記

    酒に強い人種の文明から酒が発明されたのでなく
    先に酒が出来て、それから発展した?

    古代中国は現在考えられているよりもっとコーカソイドの割合が高いかったのかな

    • by Anonymous Coward

      やっぱそうじゃない?

      物が腐ることがまずない、エスキモーなんかも酒に弱いらしいよ。

  • 自由に喋べるというより、ろれつが回らなくなる。
    創造力より妄想が増す。
    発想が増すのは、特定の分野だけになる。
    それまで堅く硬直していた身体はフニャフニャになる。
    どう見ても、人類の文明発展に寄与できない。

    • by Anonymous Coward

      >>人類が誕生ばかりの頃、

      ベビーラッシュには寄与できるんじゃないかな。
      まあアソコまでフニャフニャになったら役に立たんが。

    • by Anonymous Coward

      見てる方にとっては shoji12の黒歴史ゲットで話しかけるネタ次の飲み会でのネタが増えるじゃんよ
      >どう見ても、人類の文明発展に寄与できない。
      漫談は重要よ?

  • by redcat (41229) <nkokabe6NO@SPAMgmail.com> on 2013年03月19日 19時10分 (#2346393)
    取りあえず、黒ビールが世界一を作ったとはいえるかな。
  • by matsu03 (34226) on 2013年03月20日 0時19分 (#2346599) 日記

    OK

    • by Anonymous Coward

      フレームの元にしていいっすか?( ゚Д゚)y─┛~~

  • by Anonymous Coward on 2013年03月19日 11時51分 (#2346111)

    寝る前に少し飲むウィスキーのお陰で生きてる

  • by Anonymous Coward on 2013年03月19日 11時53分 (#2346113)

    「かもすぞー!」

  • by Anonymous Coward on 2013年03月19日 11時59分 (#2346121)

    よくわからんけど、単に歴史ならワイン辺りの方が古いんじゃない。一番古いのは口で噛んで作る奴だろうけどさ。
    糖と酵母を一緒に持ってるからブドウや蜂蜜から酒を作るのは、一旦デンプンを糖化させないといけないビールより作るのは簡単だろうし。
    ビール自体パンの副産物みたいなモノだから、ある程度の知識が集積されていないと作れないと思うんだけど。

    • by Anonymous Coward on 2013年03月19日 13時16分 (#2346187)

      一番古いのはやっぱり猿酒とかある果実酒系でしょうね。自然発生する可能性が高い。
      クチカミも唾液酵素でデンプンを糖化させているので、ビールと似たようなものです。
      そういえば初期の頃は固形物を発酵させて食べるものだったなんてのも聞いたことがありますねー。

      と言うか、それ以前にこの話の前提だと神話をもっているだけで前提から外れてしまうので、
      腕力によって維持されるわけではない(コミュニケーションで変革できる)、保守的な
      社会性が有りながら神話などの創造的なものを生み出すに至ってないレベルを想定しない
      といけないんですが。。。どんな段階だよ。。。

      そういえば、中学生の頃に「幸島の猿」という本を読んだのですが、棒振りや芋洗い行動など
      創造的、発明的な行動は酒を飲んでない猿の群れでも発生してるようですね。
      猿の群れに酒飲ませたらおもしろい研究になるかも。

      # うーん。保守って現状維持するための何らかの神話的想像の産物的なものが必要なんじゃないかなぁ。
      # 王権神授説とかさ。周りがいろいろ想像して気を回すから保守って成り立つんじゃないの?

      # まぁ、コラム的なものっぽいのであまり真剣に取り扱うものではないと思いますが。

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      • >猿の群れに酒飲ませたらおもしろい研究になるかも。

        子供の頃に見た実録っぽい映画(たぶん Animals Are Beautiful People)で
        サバンナの猿や色んな動物たちが自然発酵してできたらしい果実酒を飲むシーンが有ったけど。
        最後はみんな二日酔いでダウンしてました。

        #ほんとにそうなのか、編集でそう見せてたのかはよくわからないけど。

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      • 人類初の酒は蜂蜜酒 [slashdot.jp]という説もありますね。
        いずれにしても、ビールなどの穀物原料の酒より、採取してきた材料での小規模醸造の方が、歴史が古そうな気がします。
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    • by Anonymous Coward on 2013年03月19日 13時59分 (#2346220)

      元記事は、「穀物の利用としてはパンよりもむしろビールが早かった可能性がある」という考古学者の説を紹介しそこから話を展開しています。

      「麦をビールにするにはそれなりの高度な文明が必要」という「常識」をくつがえすのが、むしろこの記事のキモです。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        興味深いお話だけど、「麦を腐る(食う前に酒にまで発酵する)ほど大量に粉にする技術」を習得した時点で
        私は人類に高度な知性と文明の発芽がすでに起きた後だと思うなぁ。

        私は1万年前に何も持たずにタイムトリップしたとしても、麦を粉にすることを再発明をまったくできないか、
        できたとしても石臼の構造を何も見ずに作り出すのにえらく時間がかかると思う。
        #技術力は低く手軽だが手間がかかり、生産力が低い「すりうす」は随分前に発明済みだそうだが。

        • by Anonymous Coward

          麦を粉にする技術がなく、脆い麦芽しか粉にできなかったからこそ、酒ができたわけだが。
          #麦を粉にしても酒にはならないからね。

          • by Anonymous Coward

            麦を食うのに、粉にする必要はないよ。水で炊けばいい。
            粉にして食うって発想自体パンありきで飛躍しすぎ。脱穀のついでに砕けたのはあるだろうけど、
            大麦の名前の由来は、炊いたり煮たりするのに向いた、良い麦って意味だしさ。

            • by Anonymous Coward

              、「穀物の利用としてはパンよりもむしろビールが早かった可能性がある」という考古学者

              に文句言えば?

    • by Anonymous Coward on 2013年03月19日 12時24分 (#2346140)

      まあたぶん、一番初めは単に天然で熟れて発酵していた果実や取り置きしておいた(そしてなぜか保存性がよい)果実なんだろうとは思います。
      ただ、麦も発芽により糖化させるわけで、保管わるくて発芽した麦を煮ると甘いとか、それをこねておくとさらに甘くなる(パン)とか、煮たまま置くと美味しく保存できることがある(ビール)とかは、麦栽培する(保存する)ようになると気付くのは気付くように思います。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      ビール作ったのはエジプト人みたいだよ

      • by Anonymous Coward on 2013年03月19日 12時29分 (#2346144)

        それは大規模灌漑農法が前提でしょ。
        酒造するほど穀物が大量に手に入ったのって、やっぱり人類が知恵を得て社会を作り
        川の流れを変えるくらいの高度な技術を手に入れてからでしょう。
        麦類にかんしては原種はほとんど種が取れなくて、品種改良を重ねないと拡大再生産がいけなかったはず。

        「人類の知性の発芽は、麦ビール」って、麦ビール作れる時点で十分知性と高度な文明持ってんじゃん、って突っ込みは正当性があると思う。

        人類初期は木の実などが多少乾燥した土地でも確実に手に入る、高カロリーな食料で、
        黄金の三角地帯の最初の農耕もその辺から始まったとかいう考古学的研究もあった。

        おそらく、と推定だが、人類が初めて手にした酒類は「サル酒」ともいわれる
        木の室(空洞化した部分)に累積した木の実の類が自然発酵してできたお酒と言われている。
        それがワインだったかどうかは知らないが。

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      • by saitoh (10803) on 2013年03月19日 16時59分 (#2346316)
        メソポタミア文明のビールが先だったんじゃないですか?しかし、4大文明はうち3つは麦だからビールでいいかもしれないけど、黄河文明は粟→水稲らしいし。
        親コメント
    • by Anonymous Coward

      ソースを読まずに批判するのはどうかなぁ。

  • by Anonymous Coward on 2013年03月19日 12時49分 (#2346166)

    アルコール→ビール→飲みニケーションまで強引に持っていくのかと思ったら違った。

  • by Anonymous Coward on 2013年03月19日 13時05分 (#2346180)

    ここまで

    キリン
    サントリー
    アサヒビール

    の提供でお送りしました。

  • by Anonymous Coward on 2013年03月19日 13時31分 (#2346200)

    ヒールによってもたらされた

  • by Anonymous Coward on 2013年03月19日 13時43分 (#2346209)

    アルコールの話なのに、なんでタイトルはビールと限定しているのかさっぱり理解できない。

    • by Anonymous Coward on 2013年03月19日 16時26分 (#2346304)

      「初期の人類が、穀物をパンにするために栽培するようになる前に、ビールにして飲むために栽培していた」という研究結果があるのだそうですよ。

      それを元にすれば、人類はパンでなくビールのために社会化したという仮説が出来るでしょ。

      あくまで仮説ですから。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        当時の流行語
        パンが無いならビールを呑めばいいじゃない

        # 余計食欲湧いてくるじゃねぇかぁぁぁ

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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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