平成25年度春期情報処理技術者試験、おつかれさまでした 68
恒例 部門より
アナウンス:スラドとOSDNは受け入れ先を募集中です。
Intelは「Thunderbolt」およびUSB 3.0で規定されているSuperSpeed USBを拡張し、スピードを倍増させると発表した(ComputerWorldの記事)。
Thunderboltでは20Gbps、USB 3.0 SuperSpeed USBでは10Gbpsのデータ転送レートを実現する予定だ。Thunderboltの拡張により、4K映像のファイル転送を可能にできる。Intelの発表ではスピード面の拡張が主体となっているが、USBの給電量が10Wから最大100Wまで拡張された「USB Power Delivery(USB PD)」が用意されたことも大きな変更点だ(ComputerWorldの別の記事、ITmedia、本家/.)。
非営利団体「USB-IF」の議長兼COO(Chief Operating Officer)を務めるJeff Ravencraft氏は、この技術によって単一のUSBハブでデータ転送と給電システムの両方を提供できると述べ、これによってコンピュータ、周辺機器、ハイビジョンディスプレイなどのデバイスごとに必要とされていたACアダプタなどが不要になるとしている。また、スマートフォンをノートPCの非常用バッテリーとして電力を都合しあえるようになるとも述べている。
電子情報技術産業協会(JEITA)は、2013年3月の民生用電子機器国内出荷実績を発表した。それによると、映像機器のうち薄型テレビの2012年度累計出荷台数は576万6千台で、前年比は34.7%(65.3%減)と大幅な減少になったという(Phile-web)。
なお、3D対応はこのうち103万台、インターネット動画対応は275万6千台を占めたとのこと。
# これじゃあ国内メーカー苦しいはずだよね
先日、警視庁が「ISP 業界など」に匿名化システムによる通信の遮断を「サイト管理者の判断で」要請するという /.J 記事が掲載されたが、yet2come's diary の記事によれば、「ISP に対して」というのは毎日 jp 英語版による誤報であるとのこと。
毎日 jp 英語版の記事をもとに WIRED.uk の記事が執筆され、これをもとに WIRED.jp の記事が執筆されたということだ。現在、毎日 jp の英語版、日本語版の記事ともに修正が行われたが、はてなブックマークにつけられた弊紙主幹のコメントによると、修正後の記事でも「インターネット接続事業者の業界などに自主的な取り組みを促す」とあり、元ネタはあまり変わっていないようだ。
ことの発端は 4/18 に警察庁の有識者会議がまとめたとされる報告書だが、こちらはまだ公開されていない。
ある Anonymous Coward 曰く、
4 月 23 日付けで、18 禁マンガ誌「コミックメガストア」休刊のお知らせが関係各所に伝えられた模様。コアマガジン社のサイトでも定期誌休刊のお知らせが掲載されている。
最終号は 4 月 17 日発売の 6 月号で、一部関係者が Twitter に掲載していた画像によると理由は「諸般の事情」となっていたようだ (現在は削除されている)。出版社のコアマガジンには先日家宅捜索が入るという事件があったが (日刊サイゾーの記事) 、同社の「コミックメガストア」と成人向け雑誌「ニャン 2 倶楽部」にて修正が不十分ということからわいせつ物頒布等の罪の疑いがあった模様。
eggy 曰く、
福島第 1 原子力発電所の廃炉作業の調査を行った国連原子力機関 (IAEA) の Juan Carlos Lentijo 氏が月曜日、廃炉期間について見解を述べた (The Japan Times の記事、本家 /. 記事より) 。
日本政府及び東電は 30 〜 40 年という見通しを立てているが、Lentijo 氏によれば「あのような複雑な施設を廃炉にするのに30 〜 40年以下という期間を確約するのは限りなく不可能に近い」とのこと。
syuu1228 曰く、
今年も Google Summer of Code (FAQ) の学生募集が始まったようです。
2013 年度のメンター組織は 177 プロジェクトに上ります。学生の応募締切は 5 月 3 日のようです。
ある Anonymous Coward 曰く、
ゲームの中に完全に入ることができる「全方向型ルームランナー」が開発されているそうだ (HotHardware の記事、本家 /. 記事より) 。
Virtuix 社の開発するこの全方向型ルームランナーの名前は「全方向」を意味する「Omni」。前、横、斜めへの移動はもちろん、走ったり跳んだり、サイドステップなどにも対応しており、同社の VR ヘッドセット「Oculus Rift」と併用すればゲームの世界に完全に身を投じることができる。どの方向に進んでもルームランナーから落ちることが無いようウエスト周りは安全用ガードでぐるっと囲われており、ヘッドセットを装着した状態でも安全に「移動」できるようになっている。元記事には Omni と Microsoft の Kinect とを繋いで行った「ザ エルダースクロールズ V: スカイリム」のプレイ動画も掲載されており、ユーザの動きがゲーム内に反映される様子がみてとれる。
また、Omni と Oculus Rift を使えば旅行やトレーニング、イベントなどバーチャルリアリティを利用したアプリケーションの新たな可能性が広がるとのことだが、やはりゲームがいちばん身近かつ現実的な展開だろうか。特に FPS などは Omni に打ってつけの種類のゲームだろう。これからはゲームをするのが本当に体力勝負となるのかもしれない。
masakun 曰く、
インドの大学生 3 人が、女性の自己防衛に役立つ痴漢撃退下着を開発したことが話題になっている (マイナビウーマンの記事、USA TODAY の記事、SHE‐ Society Harnessing Equipment[PDF] より) 。
一見ふつうのスリップだが、胸の間に電線や圧力センサが埋め込まれており、女性暴行犯がのしかかると 380 万ボルトの電気ショックで撃退でき、さらに GPS の位置情報を警察に通報することも可能という。もちろん絶縁シートがあるので着用者に電気ショックが及ぶことはない。とはいえ今後の課題として、デバイスをさらに小さくする必要があること、また Bluetooth や赤外線を使ってスマートフォンと連携させたいようだ。
以前から噂になっていた、「火星への片道切符」の応募受付が開始された。計画しているのはオランダの民間組織「マーズ・ワン」で、2022年に地球を出発、2023年に火星に到着する予定だという。その後は火星にコロニーを建設し、火星に定住するという(CNN)。
技術的問題のために「片道切符」になるとのことで、現時点での技術で火星への着陸は可能という見解らしい。手数料は米国からの応募の場合38ドル。非常に大きなチャレンジではあるが、もし成功して火星移民への道が開けたのであれば人類の歴史に名を刻むヒーローになれる可能性はある。
なお、マーズ・ワンの代表は「彼女が火星に行きたがらないから」地球にとどまるという。
au版iPhone/iPadで4月16日から19日にかけて発生したメール障害について、KDDIがその調査結果を発表している(Eメールリアルタイム送受信システムの通信障害について)。
発生した障害は3つに分けられており、最初(2013年4月16日00時35分~01時41分)および2回目(2013年4月16日08時08分~13時29分)の障害では「サービスが利用不可」、3回目(2013年4月16日13時29分~4月19日02時54分)の障害では「サービスが利用しづらい状況」となっており、合計で68時間近く、最大で288万人に影響があったという。
障害の原因は、システムのバージョンアップ作業時のトラブル。事前にバージョンアップ後のソフトウェアを導入したサーバーを用意しておき、サーバーの接続を切り替えることでサービスの停止なしにアップデートを行う予定だったとのことだが、手順書のミスによって認証サーバーのマスター/レプリカ間でのデータ不一致が起きていたために一部ユーザーでメールが利用できない状況が発生したという。
この問題の修正後、続いて切り替えを進めたところ、「予期せぬエラー」が発生したためにアップデート作業を中止、現行設備への切り戻しを行ったが、その作業中にユーザー認証サーバーの片系がハードウェア障害でダウン、残りも過負荷でダウンしてサービスが停止、多くのユーザーでメールが利用できない状況になったそうだ。
さらにこの問題を修正後、「再起動手順上の問題および中継サーバに滞留した受信メールにより、62台中24台のサーバの高負荷状態が継続」したそうで、端末からのアクセス急増もありメール送受信が利用しづらい状況になったという。
これを受けて、今回の障害の原因として
- 手順書記載ミスによるコマンド誤り(事前検証試験不足)
- HW障害(片系)と二重障害時の対策準備不足
- メールBOXサーバ再起動手順の考慮不足
が挙げられており、4月~5月にかけて作業フローの見直しなどの対策を、そして8月末までにハードウェアの増強や負荷対策を行うとしている。
2013年4月22日のnatureの記事によると、動物実験に反対する活動家がイタリアのミラノ大学にある実験施設を占拠、実験に使用していた動物を解放するという事件を起こしたという。同施設では自閉症や統合失調症などの精神疾患に研究が行われていた。活動家が解放した動物の中には、免疫抑制が行われ、滅菌された環境外では生存できないハツカネズミも含まれていたとしている。同施設で研究を行っていた科学者は「研究が台無しになった。自分の仕事を回復するには何年もの時間が必要になるだろう」とコメントしている(nature、本家/.)。
イタリアでは2012年年7月にグリーンヒルにある実験用のビーグル犬の繁殖施設での虐待疑惑が持ち上がり、裁判所がこの施設を一時的に閉鎖することを命令している。これ以降、動物実験施設の閉鎖を目標とした動物愛護団体の活動が活発化しているようだ(nature)。
皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー