Amazonが液晶ディスプレイメーカーLiquavistaを買収 6
ストーリー by hylom
電子書籍端末にまだまだ注力する気か 部門より
電子書籍端末にまだまだ注力する気か 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
米Amazon.comがディスプレイ企業Liquavistaを買収したとのこと(日経BP、本家/.)。
Liquavistaは電子書籍向けの電子インク技術「エレクトロ・ウェッティング(液滴駆動)」などを手がけるオランダの企業。太陽光の元でも鮮明に画像を表示できるディスプレイ技術などの開発でも知られる。2011年1月にSamsungによって買収されたLiquavistaだが、Samsungは売却先を求めていたとのこと。報道によるとSamsungの売却希望価格は1億ドル未満だったとのことだが、実際の買収金額等詳細は明らかにされていない。
Liquavistaを獲得したAmazonは今後カラー電子ペーパー版Kindleに注力していくのではないかと予想されている。
Liquavistaの技術の特徴と問題点 (スコア:2, 参考になる)
某所からの転載。
・反射型、透過型を動的に切り替えができる
・比較的駆動が高速である(動画も可)
・液晶の製造ラインを流用出来る
・カラーフィルタ使わない
・メモリー効果は無い(表示維持に電気がいる)
・最新液晶と較べると消費電力は劇的に低くはない
・カラーでは多層化構造のためコントラストが上げにくい
・高解像度化が困難
だそうな。特性もE Inkと言うより液晶に近い感じだから、搭載されるとしてもPaperwhiteよりFireみたいに使われるだろうって事らしい。
そもそもSamsungがLiquavistaを買収したのは、Liquavistaが所持している技術の中で、有機EL開発に重要なものがあったからエレクトロ・ウェッチングが目当てではなく、こっちが目当てだったって話もあるらしい。その技術を手に入れたので、もう不要になったLiquavistaを格安で売却という話なんじゃないのかとか。
そもそもAmazon製造能力がある会社じゃないし、あんまり期待しない方がいいんじゃないかなー。
消費電力 (スコア:0)
低くないというからどんなんかと思ったけど、
消費電力は既存技術(液晶のことだよね?)の10%とあるから、結構期待できるかと。
あくまでカタログ通りの製品ならだけど、
スマホとかのバッテリー寿命を飛躍的に伸ばす製品になるかもしれないわけで。
しかし、SumsungからAmazonに移ったことで、
「使えない技術」だったと証明されてしまった感じ。
Re: (スコア:0)
IGZOに代表される最新世代液晶技術は、その前の世代に較べて1/5以下の消費電力をうたってる事が多くて、すでに実用化されてます。
昔の資料で液晶の10%というのはもはやそれほど劇的に省消費電力ってわけじゃないんでは。
(一方表示維持に消費電力がいらない電子ペーパーの場合は条件にもよるけどさらに二桁ぐらい省電力が低いはず)
どちらもカタログスペック値ですから実際にはもっと悪いとしても、こいつの場合、省消費電力の部分にバックライトをなくせる部分も計算に入っているようなのですが、実際の所多層構造にして落ちたコントラストを補う場合現実的にはバックライトが必要になります。バックライトの輝度は液晶ほどは必要無いにしたって、今の液晶と較べてバッテリー寿命を延ばす効果はそれほどないんじゃないかと。
Re: (スコア:0)
そこはそれ、Amazonさんだったらバックライトじゃなくてフロントライトで来ませんかね?
消費電力はさておき読書用ということを考えるとバックライトよりも
そっちのほうが嬉しい実装だったりするのかな?と。
Re: (スコア:0)
それだと透過型と反射型を動的に切り替えられるって最大の特徴を生かせないような。
今売ってる E Inkのカラー電子ペーパーと大差ないって事になるような。
出がらし? (スコア:0)
これって、重要な技術の特許はすでに全てサムスン関連に移行されてて、いざ製品化しようとしたら
莫大な特許使用料を払わないといけない、みたいなオチになるんじゃ。