静止画の圧縮においてはHEVC-MSPがもっとも良好 31
とはいえJPEGをひっくり返すのは容易ではない 部門より
JPEG、JPEG XR、WebP、HEVC-MSP(H.265の静止画プロファイル)を画質と圧縮率で比較したところ、JPEGが意外に健闘しつつ、HEVC-MSPが最も良好だったようだ(Gigazineの記事)。ちなみにJPEG2000はJPEGよりやや処理が重いが故に敬遠したくなるが、HEVC-MSPはどうなんだろう。
元ネタは、MozillaによるLossy Compressed Image Formats Studyという報告。テストに使った画像は、画像処理分野ではおなじみ「Lenna」(512×512、PNG)と、24ビットカラー(フルカラー)の風景や人物、建築物などを撮影した写真24枚、そして人工的に作成したグレイスケール画像や自然を撮影したグレイスケール/フルカラー画像などを含む「TESTIMAGES」の画像100枚。これらの画像をJPEGやJPEF XR、WebP、HEVC-MSP形式でエンコードし、それをデコードしたものと元画像を比較することで画質を比較したそうだ。
複数の評価指針で画質劣化が評価されているが、どの評価指針でもHEVC-MSPは安定して良い結果を残している。また、WebPは常にJPEG XRよりも良い結果を出しており、JPEGは条件によってはJPEG XRやWEbPよりも良い結果になることも示されている。