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医療

米軍でロボトミー手術を受けた元兵士のその後 38

ストーリー by hylom
考えるだけで痛い 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

脳の前頭葉に外科的な処置を行うことで精神疾患を治療するロボトミー手術を実際に受けたという米軍元兵士のその後が、ウォール・ストリート・ジャーナルに掲載されている。

第二次世界大戦中および戦後に戦争によって精神疾患を煩ってしまった兵士に対し、米軍はロボトミー手術を行っていたそうだ。しかし、記事によると「そうした手術は退役軍人たちを自分たちの面倒も見られない成長し過ぎた子供同然にしてしまうことが多かった」という。

また、記事ではロボトミー手術以外にも、「電気ショック療法」や「インスリン注射による一時的な昏睡」、「温水と冷水を交互で噴射する」といった、現在では考えられないような治療法も行われていたと記されている。ロボトミー手術は「不安、うつ状態、強迫観念、激しい感情を伴う妄想などを取り除く上で有用」とされていたが、記事で取材されている処置を受けた元軍人男性の場合、処置後も精神疾患が直らずむしろ悪化したという。

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  • 確か脳神経障害に伴う不随意運動を治療するためにロボトミー手術を行なうという話があったんですけど, いろいろと批判があって封印されたとか.

    脳の動作原理さえよく分かっていない状況で, 物理的な操作を加えようってのが無謀な話で.

    • by Anonymous Coward on 2013年12月24日 15時00分 (#2516961)

      >脳の動作原理さえよく分かっていない状況で, 物理的な操作を加えようってのが無謀な話で.

      ほんのちょっとだけ擁護しておく。と言ってもまあ、おっしゃる通り無謀だったんだけど、そこに至るまでには一応理屈があったんよ。

      当時、事故などにより前頭葉に損傷を受けた例などの研究結果がいくつも報告されていて、前頭葉が損傷してもその人間の知能(推論、計算、分析など)には影響が無いらしい事が見えてきていた。
      さらに別な研究(猿だったかチンパンジーだったかを用いた動物実験)により、前頭葉の一部を切り取ると凶暴性が消える、という報告が出る。

      で、「なんか無くても影響なさそうだし、切り取るといくつか良い事があるみたいだからこれ良いんじゃね?」と出てきたのがロボトミー。

      ところが実施例が増えて追跡調査してみると、確かに知能や記憶はそのままなんだけど、いろいろ他の部分に問題が出る事(「将来」などの非現在を想像する能力の欠如、自発的な行動を起こそうとする意思などの極端な減衰等)が判明して中止になる、と。

      仕組みがわかってないところをやったのが無謀なのはもう全くその通りなんだけど、わからないなりに既存の例からブラックボックスの仕組みを推測しようとした&ある程度出来たと勘違いしちゃったという例。

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    • 書かれた粗筋と内容が少し違っていますが、もしかすると「快楽の座」でしょうか。どの単行本にも未収録の本当に封印された回です。
      【閲覧注意】ブラックジャック訳あり未収録作品 [naver.jp]辺りを見ると他にそれらしいのは見当たらないようなので。ちなみにここで「快楽の座」のストーリーを確認できます。

      精神医療の電気ショック療法というと、古いですが「カッコーの巣の上で」のジャック・ニコルソンを思い出しますね。
      あれも確か最後は廃人同様になっていたんじゃなかったか。あくまで映画の上で、なので現実とは違う点もあると思いますが。
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    • by Anonymous Coward

      脳をいじる話って結構あったような?
      あまり快い結果に終わらないのが定番ですが。

    • by Anonymous Coward

      脳みそを動物のと入れ替える回があったような気がするんだが……
      そっちが大丈夫なのかよ、って考えると単に脳をいじるからアウトじゃないと思う。

      • by Anonymous Coward

        馬と人とを入れ替える話なら確かコミックス化の時に収録されない話だったような気が。(記憶に自信はない)

        連載時とコミックス化で収録するしないの他に、表現や話の内容まで状況に合わせて描きかえたりするので(時にはまるっきり新しい話と入れ替わっていたり)、結構”封印された話”、”雑誌でないと読めない話”が多いんですよね。
        「絵が/話がイマイチ気に入らないから描き直す」とかもあるんで、必ずしも「社会への影響を鑑みて封印した」かどうかは当時の関係者に聞いてみないと分からないのが難しいところ。
        (怪奇マンガの色合い濃く始まったのに医療と人情の漫画に変化していったこと、スケジュールが厳しかったこと等々あって、「医者漫画」として見ると話の出来も結構幅がある)

  • ロボトミー手術の祖ともいうべきエガス・モニス氏は、ノーベル賞を受賞しています。しかし、ロボトミー手術に対する批判は大きく、現在は薬物治療が主流になってきています。
    ウィキペディアに「エガス・モニス」の項目があります。
    話は逸れますが、安部公房の「R62号の発明」に、ロボトミー手術を思わせる脳外科手術シーンが出てきます。

  • by Anonymous Coward on 2013年12月24日 13時21分 (#2516889)

    電気ショックは現役な治療法なんじゃないの?

    • by Anonymous Coward on 2013年12月24日 14時18分 (#2516933)

      有効なのは心停止の際に心臓にショックを与えて再起動かける緊急医療の話で、
      当時のは
      「脳に電気を流すと、疲れて鬱になった脳も元気になるんだぞ」
      みたいなのだったりはしないの?

      >ウィスコンシン州トーマのVA病院の患者として過ごした8年間に、トリッツさんは28回もの電気ショック療法を受けた。
      いったい、28回もなんのためにやったんだ。

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      • Re:現在でも (スコア:3, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2013年12月24日 18時24分 (#2517093)

        http://blog.livedoor.jp/beziehungswahn/archives/cat_993720.html [livedoor.jp]
        ここを見ると、今でも行われているようです。

        他にも、その歴史、現場での扱い、医師としての考えなどなど載っていて結構参考になります。

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      • by Anonymous Coward on 2013年12月24日 21時46分 (#2517214)

        他にも書かれているけど、重症の鬱病患者に対しては別に珍しく無い。僕自身、親族に対する同療法への同意書を書いたことがある。
        知り合いの話だと、ほんとリセットされたように頭がスッキリするらしい。一時的には。なので寛解の方向が見えるまでは何度もやることになる。

        なんで効果があるのかは、相変わらずよくわかってないそうだ。

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      • by Anonymous Coward
        現在でも有効な治療法として、精神科では行われているようです
        http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E3%81%91%E3%81%84%E3%8... [wikipedia.org]
        • by Anonymous Coward

          そのWikipediaのページにもあるように現在は手術室で筋弛緩薬投与下に行う無けいれんECTの方が主流ですが、難治性の場合の切り札として今も現役ですよね。

      • by Anonymous Coward

        精神疾患に対する一般的な「電気ショック療法」は、8〜12回を1セッションとして、再燃の状況を確認して場合によってはそれをさらに複数セッション繰り返します。
        場合によって「一発で」目的達成する心臓の細動に対する電気ショック療法とは、目的も効果の出るプロセスも異なります。心臓の場合は、非同期となった心筋律動を一旦リセットする事で再起時に同期することを期待しますが、精神疾患に対する電気ショック療法では、その刺激によって神経細胞のレセプタなどのレギュレーションが変化して伝達具合が変化することを期待して行われており、一回の刺激では不十分で、なおかつ変化に時間もかかります。

    • by Anonymous Coward

      > 電気ショックは現役な治療法なんじゃないの?

      確かに現在は有効性が確認されてますね。
      でも、当時は、ロボトミーと同程度の確認しかされてなかった(つまり、
      実質的には有効かどうか不明だった)んじゃなかったけ。

      • by Anonymous Coward

        元コメは、そんなことを言っているのではなくて、

        >>「電気ショック療法」...といった、現在では考えられないような治療法も行われていたと記されている。

        という説明は間違いでしょ、という話をしているのでは。

  • by Anonymous Coward on 2013年12月24日 13時42分 (#2516910)

    「元兵士のその後」ってタイトルなのに、何故タレコミ本文に「その後」が書かれてないんですかねぇ。

    • by Anonymous Coward

      >記事で取材されている処置を受けた元軍人男性の場合、処置後も精神疾患が直らずむしろ悪化したという。

      じゃなくて?

    • by Anonymous Coward

      記事で取材されている、処置を受けた元軍人男性は処置後も精神疾患が直らず、むしろ悪化したという。

      • by Anonymous Coward

        まあ、軍人に限った話じゃないよな。一番有名な例はケネディ大統領の1歳下の妹(大使の叔母)のローズマリーケネディだと思う。

        ロボトミー手術を受けた人は、一生精神病院から出られないので、社会復帰は不可能。しかし、肉体的には影響がないようで、結構長生きする。

        • by Anonymous Coward on 2013年12月24日 16時08分 (#2517005)

          「手術を行ってもちゃんと回復しない」という問題の他に、
          妙に流行ってしまったがゆえに「粗暴な手技により結果も様々」という問題もあって、
          「ロボトミー手術を受けた」結果、社会生活も可能ではあるものの暴力性も上がってしまった、みたいなケースもあったと聞きます。
          (ほんのちょっと、最近のレーシック難民問題とかが脳裏に)
          頭に穴あけて道具つっこんでザクザクグルグルポン、みたいな術式だったとか怪しい話もあって怖い怖い。

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          • by Anonymous Coward

            最近読んだ本で「医学における科学的手法は1980年代になってから確立した」って意味の内容(記憶あいまい)があって驚愕したわ。
            ヒポクラテスの時代から存在し、暗黒の中世でも独立した学部を持っていた医学が、
            ほんの30年前まで「科学」ではない、「経験と勘」に基づいた「個人的な手業」だったとは。

            #ちなみに二重盲検法について述べている部分なので異論(もっと前に確立した科学的医療はあるはずだ)は認める。

            #なお言えば、「科学的手法は1980年代になってから確立した」であって、
            #現在行われているすべての医療が科学的批判に耐えたものであることを保証することではない

            • by Anonymous Coward

              作用,機序が明らかになっている薬物を用いて治療することが
              どうして「経験と勘」に基づいたもの、と言われなくてはいけないのか。

              また、現在はまだ経験則によって支えられる 熱力学第二法則 を
              受け入れることは「科学」ではないとあなたは言うのか。

              ちなみに、「我思う、ゆえに我あり」 を 受け入れている時点で、
              科学はすでに全て経験則のみから成り立っていると思われるのだが、
              これは私見であり、関連のない余談である。

              • by Anonymous Coward

                その作用,機序を明らかにする方法が厳密に科学的になったのが1980年代からという話では?
                さすがに1980年代からというのは眉唾だが、どこからが「科学」でどこからが「経験と勘」というのは意外と曖昧かもよ
                「経験と勘」というのは言い過ぎでも、「科学的というには不十分だ」という程度にはありうるわけだし

                #1980年代というと、分子生物学、遺伝子工学あたりの台頭かなあ。分子生物学が〜ではなくて、そのレベルからの医学へのアプローチが
                #できるようになり(可能性として見えてきた)、方法論としてもそちらの分野の流儀が混ざってきたという事なのか?
                ##素人のてきとうな感想なので、専門の人の異論、ツッコミなどありましたら歓迎します。

                ###余談には敢えてつっこみません。

              • by Anonymous Coward

                「医学」といっても、非常に幅が広いのです。「疾病の診断と治療」という主役的部分すら、その一部にすぎません。
                「診断」においても疾病分類がたびたび変わり、要するに現象が解明されきれず、あるいはいまだ把握されない、把握不能な部分、気付かれない要素も多く、確定する事自体困難な疾患が多くを占めています。また「起っている事態の仮説」があっても「確かめようも無い」ことまで混じり、「殆どの疾病診断は、つまるところ確率である」といっても良いでしょう。
                さらに「治療」となれば、尚更です。特定の生化学現象に対応する確定した作用機序を持つ化

            • by Anonymous Coward

              19世紀半ば以前まで、医者ってのは病気を治せなかった。感染症や消毒って概念が医学に無かったから。
              消毒の有効性も、病原菌の発見も、最初の産業革命から1世紀以上かかってる。医学が近代化されたのは以外と遅い。

            • by Anonymous Coward

              スタートレック(TNGだったかな?)でも、何かの説明に「医学は、23世紀になってようやく[科学]になり・・・」みたいなのがあり、なるほどそうかもな、とか思った覚えがあります。

  • by Anonymous Coward on 2013年12月24日 20時34分 (#2517183)

    昔の治療法というのは奇天烈なんだよ

    • by Anonymous Coward

      それは10年前も10年後も同じこと

      • by Anonymous Coward

        今の医学も100年後にはなんと言われていることやら

        • by Anonymous Coward

          「え、切り取るの?手術?切り取ったら戻んないじゃん。胃、切り取って、胃はどうなるの??昔の人はそんなでよく我慢してたね!」
          「レントゲン写真?MRI写真?それを、眼で見て判断するの?人間が?え、そんなで大丈夫なの?」

          • by Anonymous Coward
            切除は「過去の間違った医療」になり得ても、写真は単に「技術の未熟」のカテゴリでしょ。
            • 切除は「過去の間違った医療」になり得ても、写真は単に「技術の未熟」のカテゴリでしょ。

              どういうこと? どっちも将来の技術によって、もっとよい治療や診断のやりかたが現れる可能性があるから、同じカテゴリに含まれると思うんだけど。

              --
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