第3回将棋電王戦第4局でツツカナが森下九段を破り、コンピューター側の勝ち越しが決定 25
ストーリー by headless
熱戦 部門より
熱戦 部門より
5日に神奈川・小田原市の小田原城で行われた第3回将棋電王戦第4局は、ツツカナが森下卓九段を破った(第3回将棋電王戦、
マイナビニュースの記事、
時事ドットコムの記事、
朝日新聞デジタルの記事)。
ツツカナは将棋電王トーナメント2位の実力で、昨年の第2回将棋電王戦でも船江恒平五段を破っている。一方の森下九段はタイトルを獲得したことはないものの勝ち数が多く、「無冠の帝王」とも呼ばれる。対局は相矢倉でじっくりとした展開になったが、ツツカナが徐々にリードを広げ、135手で森下九段を破った。将棋電王戦で九段の現役プロ棋士を将棋ソフトが破るのは初めて。
ツツカナの勝利でコンピューター側の3勝1敗となり、2年連続で団体戦の勝利が確定した。12日に東京・渋谷区の将棋会館で行われる第5局では、屋敷伸之九段がponanzaと対局する。
ツツカナは将棋電王トーナメント2位の実力で、昨年の第2回将棋電王戦でも船江恒平五段を破っている。一方の森下九段はタイトルを獲得したことはないものの勝ち数が多く、「無冠の帝王」とも呼ばれる。対局は相矢倉でじっくりとした展開になったが、ツツカナが徐々にリードを広げ、135手で森下九段を破った。将棋電王戦で九段の現役プロ棋士を将棋ソフトが破るのは初めて。
ツツカナの勝利でコンピューター側の3勝1敗となり、2年連続で団体戦の勝利が確定した。12日に東京・渋谷区の将棋会館で行われる第5局では、屋敷伸之九段がponanzaと対局する。
段位は重要ではない (スコア:5, 参考になる)
> 将棋電王戦で九段の現役プロ棋士を将棋ソフトが破るのは初めて。
将棋の段位は現時点での棋力を表すものではありませんからね。
非公式のレーティングでは、今回の出場棋士の棋力はこんな感じになってます。
http://kishi.a.la9.jp/ranking2.html [la9.jp]
豊島将之 七段 1853 (3位)
屋敷伸之 九段 1769 (12位)
菅井竜也 五段 1745 (20位)
森下 卓 九段 1611 (46位)
佐藤紳哉 六段 1593 (55位)
Re:段位は重要ではない (スコア:5, 参考になる)
これはイロレーティングを元にしたものです。
プロ棋士の平均値が1500、レーティングが200差があると高い方が75%の確率で勝つのが期待値となるような計算です。
Re:段位は重要ではない (スコア:1)
囲碁の世界でも九段がほかの段より多かったりする。
http://www.nihonkiin.or.jp/player/index.html [nihonkiin.or.jp]
Re: (スコア:0)
落語の世界も全体の7割が真打ちという
Re:段位は重要ではない (スコア:1)
Re:段位は重要ではない (スコア:1)
(今のところ)豊島だけが勝ったのは非公式レーティングを見る限り順当なのね。
Re:段位は重要ではない (スコア:1)
純粋に質問なのですが、それでは将棋の段位は何を表しているのでしょうか?
Re:段位は重要ではない (スコア:3, 参考になる)
一言で言えば過去の実績ですかね。
詳しくは将棋連盟の昇段規定 [shogi.or.jp]を読んでいただくとして、
・順位戦や竜王戦でクラスが上がる
・タイトル挑戦/獲得
・棋戦優勝
・勝ち星
などの実績で段位が上がります。
重要なのは、一度上がった段位は下がらないということで、年を取って棋力が落ちても段位はそのままなんです。
Re: (スコア:0)
そろばんでも柔道でも同じですよね。
そろばんの場合はその段の検定試験に合格すれば段位を得られるし、年取って腕が鈍っても剥奪されないし。
山下泰裕は今じゃ絶対オリンピックメダルは取れないけれど、段位が落ちることは無い。
Re: (スコア:0)
現役中は容赦なく級や番付が下がる競艇とか相撲ってシビアだな。
Re:段位は重要ではない (スコア:1)
そういう意味じゃ、過去の実績と貢献度というのが妥当なところですかね。
Re:段位は重要ではない (スコア:1)
プロになってからの通算勝利数やらいろいろ。
昇段規定は存在するが降段規定はない。
若くして速く昇段する棋士は強いと言えるものの、ベテランで段位が高くても強いとは限らない。
Re: (スコア:0)
人数制限と降級のある順位戦のクラスのほうが現在の実力に即していますね。
Re: (スコア:0)
順位戦は順位戦で、かなり上がりにくく落ちにくい性質を持った棋戦なので、実力通りの順位というわけにもいかないんですけどね。(段位よりははるかにマシですが)
Re:段位は重要ではない (スコア:1, すばらしい洞察)
読解力、大丈夫ですか?
このコメントの主題は、人間の段位と実力の関係についての言及ですよ。
(タレコミの「段位は実力を反映しているかのような記述」に対してのツッコミと言ってもいい)
それを、
># 将棋そっちのけで人間vsコンピュータの優劣論争に固執する人が多すぎてうんざり
と読み取るのは勝手ですが、あなたの脳内ストーリーに合わせて、曲解してるだけです。
いい試合だった (スコア:0)
森下九段が矢倉で正面からぶつかり、熱戦の末破れたことで、コンピュータの強さが印象に残りました。
毎回思いますが、一番重要な情報である棋譜が公式にすぐ載らないのは権利的な関係なのでしょうか。
Re:いい試合だった (スコア:5, 参考になる)
自陣に守備の駒を惜しげも無く打ったり、銀を自陣に引き戻したり、
一見消極的すぎるように見える手が実は好手でした。
明確な角取り狙いで打たれた金を、あえて放置して角を進呈することもありましたが、
終わってみれば悪手ではありませんでした。
結局、凄みすら感じる手厚い打ち回しにプロ側が判断ミスをして負けた感じでした。
精神力が尽きてしまったのでしょうか。
解説者もツツカナについていけてなかったようでした。
# でも一番面白かったのは、加藤一二三九段の他の追随を許さないマシンガントークでしょう。
#スポンサー様すら意に介さず解説を始める始末。
#さすがは生きる伝説。その存在感は他を食っちゃってます。
Re:いい試合だった (スコア:5, おもしろおかしい)
>解説者もツツカナについていけてなかったようでした。
寄せのところで、評価関数に振り回されたのは
今回の解説者が、終盤に自信の無い二人だったのが影響したのだと思います。
藤井9段は終盤のファンタジスタとして、自他共に認めるところですし
行方8段もつい最近、詰将棋解答選手権でやらかしたばかりなので。
Re: (スコア:0)
自分が出る時は、ストーブを炊いてPCを熱暴走させて勝つという、どんな手を使っても負けない話とか見ていて超笑いました。
Re: (スコア:0)
『電王戦公式ガイドブック』によれば、森下氏自身が「コンピュータとの(研究を含めた)対局により(若手に後れを取り出している)自身が強くなれる可能性を語っている。なお森下氏は、米長氏が2年前に電王戦に破れる前の、米長氏との研究相手である。
Re:いい試合だった (スコア:5, 参考になる)
主催者(普段はスポンサーと同義)の都合も大きいかな。連盟は主催者に棋譜を売っているという立場なんで。勝手には出せない。
ただ、棋譜そのものは事実の記述なので、著作権は発生しないと思われます。なので、昨日の棋譜(見やすいように加工)
将棋所 [geocities.jp]やkifu for windows [nifty.com]にコピペすれば再現できます。
先手:ツツカナ
後手:森下卓九段
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀 ▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀
▲5八金右△3二金 ▲6七金 △4一玉 ▲7八金 △5二金 ▲6九玉 △3三銀 ▲7七銀 △3一角
▲7九角 △4四歩 ▲3六歩 △7四歩 ▲3七銀 △6四角 ▲6八角 △4三金右▲7九玉 △3一玉
▲1六歩 △2二玉 ▲1五歩 △8五歩 ▲4六銀 △4五歩 ▲3七銀 △5三銀 ▲8八玉 △4四銀右
▲4八飛 △5五歩 ▲同 歩 △5二飛 ▲4六歩 △5五銀 ▲4五歩 △4六歩 ▲2六歩 △7三桂
▲1七桂 △5四飛 ▲2五桂 △2四銀 ▲5六歩 △同 銀 ▲同 金 △同 飛 ▲6七銀 △5一飛
▲4六銀 △6九金 ▲5五歩 △6八金 ▲同 金 △8六歩 ▲同 銀 △5九角 ▲2八飛 △6八角成
▲同 飛 △4七金 ▲2八角 △5七歩 ▲6九金 △8一飛 ▲7七銀 △5八歩成▲同 金 △3八金
▲5七金 △2八金 ▲同 飛 △9四歩 ▲7八玉 △9五歩 ▲4四金 △8五桂 ▲8六銀 △9七桂成
▲同 香 △9六歩 ▲4三金 △同 金 ▲9六香 △5六歩 ▲同 銀 △9六香 ▲6五銀 △9九香成
▲6四銀 △同 歩 ▲5四歩 △5五香 ▲同 銀 △3七角 ▲5三歩成△2八角成▲4三と △5五馬
▲3二金 △1二玉 ▲2二金打△同 馬 ▲同 金 △同 玉 ▲5五角 △3三銀打▲同桂成 △同 桂
▲5四角 △4八飛 ▲5八歩 △5六金 ▲3三と △同 銀 ▲1四桂 △1二玉 ▲2一銀 △同 飛
▲同角成 △同 玉 ▲2二飛 △3一玉 ▲4三桂
まで135手で先手の勝ち
Re: (スコア:0)
棋譜には権利はありませんが、逆にすぐに動画が作られてしまうことで問題になった経緯があります。
Re: (スコア:0)