
第24回世界コンピュータ将棋選手権、Aperyが初優勝 26
ストーリー by headless
逆転 部門より
逆転 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
5月3日~5日に開催された第24回世界コンピュータ将棋選手権で、「Apery」が初優勝した(勝敗表・棋譜、ブログ中継)。
Aperyは選手権出場3度目で、今回が初の決勝進出という新進気鋭のプログラム。惜しくも電王戦出場は逃したが、昨年の将棋電王トーナメントでは6位となるなど実力をつけていた。優勝候補筆頭と目されていたponanzaは5回戦まで5勝0敗(2位は3勝2敗)と独走体制にあったが、ラスト2戦を落としてまさかの2位転落。優勝は今年もお預けとなった。また2次予選では、一昨年の優勝プログラムであるGPS将棋や、今年の電王戦でプロ棋士に勝利した習甦が決勝進出を逃がすという波乱もあった。
決勝の順位は以下の通り。
- Apery (5勝2敗)
- ponanza (5勝2敗)
- YSS (4勝3敗)
- NineDayFever (4勝3敗)
- 激指 (4勝3敗)
- Bonanza (3勝4敗)
- ツツカナ (3勝4敗)
- N4S (0勝7敗)
勝敗が並んだ場合はソルコフ→SB→MD→同順位間勝ち越し数→事前順位の順に点数を計算し、順位を決定する。(順位決定方式)。新人賞はN4S、独創賞はNineDayFeverが受賞した。
MVPはYSS (スコア:1)
(2次予選)
渋滞につかまって遅刻し、不戦敗を含む1勝3敗のスタートで、22回連続決勝進出(ベスト8入り)の記録ストップに王手がかかる。
しかし土俵際での5連勝で巻き返し、脅威の生命力で決勝進出。
解説の勝又六段曰く「ゾンビ」。
(決勝)
最終戦でponanzaを敗り、2年連続でponanzaの優勝を阻止する。
勝又六段曰く「死神」。
作者の山下さん曰く、「私の目が黒いうちは、ponanzaの優勝はない!(場内大拍手)」 [cocolog-nifty.com]
Re: (スコア:0)
ponanza作者もツイッターで#YSS許さん
とか書いてて真剣勝負なのにプロレスに見える
CPUのスペック (スコア:0)
第24回世界コンピュータ将棋選手権
優勝 Aperyのスペック
Core i7 3930X OC 4.3GHz 6core 32GB
http://www.computer-shogi.org/wcsc24/team.html [computer-shogi.org]
Re: (スコア:0)
低スペックのツツカナが富豪の有名強豪とタメを張っているのか
すばらしい
Re: (スコア:0)
電王戦でも公式PCにすると1ソフトだけ普段運用しているPCよりスペックが上がるし。
Re: (スコア:0, 興味深い)
プロセッサ数1個の参加者がほとんどですね。クラスタを組む参加者は指折り数える程度。
元祖Bonanzaの人だけ60個程度で桁が違う。他は一桁。
ソフトで革命を起こした張本人だけが、当時の大クラスタを組むスタイルを一人そのまま続けている。
Re:CPUのスペック (スコア:3, 参考になる)
知ったかぶりはやめようね。
Bonanzaが出てきたのは8年前で、クラスタが使われだしたのはここ3、4年。
更に言えばクラスタの先駆者はGPSとボンクラーズで、Bonanzaはむしろ後追い。
# 今年はGPSがクラスタじゃなくて寂しい
Re: (スコア:0)
とことんクラスタリングすれば名人より強くなるのがほぼ明白となった今では、評価関数や探索手法の開発が煮詰まった状況にでもならない限りやる意義が薄いですよね。勝てば高額の賞金がもらえるというならともかく。
クラスタ組んでもあまり強くならないという先入観が払拭された今となっては、個人的にはもういいかなという感じです。
Re:CPUのスペック (スコア:5, 興味深い)
いや。クラスタリングが少ないのって、今でも変わらず「クラスタリングによる棋力アップが微々たるもので、費用対効果が悪すぎるから」のはずですよ。
「とことんクラスタリングすれば幾らでも強くなる」みたいな画期的なアルゴリズムがいつの間に出てきたんですか?
現状のクラスタリングの効果って、一般的に数台繋いてやっと勝率で50%をちょっぴり上回れるとか、500台繋いでやっともう1段階くらい強いとか、数百コアで動いているソフトが大会では1台構成のPCに普通に負けてる、とか、その程度です。理想的に必要な計算量に対して今のコンピュータの計算能力はそれこそ何百桁というレベルで足りておらず、クラスタ化で2桁やそこら計算量アップしても、大した差になりません。
だからこそ、コンピュータ将棋選手権では、今も昔も「計算機が自動で手を決める」だけが本質的ルールで、消費電力やクラスタ化に関する制限は特段設けられていません。専門家である実際の参加者が、現にそういうルールで長年納得してます。むしろクラスタで楽に強くできる方法を誰かが発見して大会で圧倒的優勝を決めたら、喜ばしい大ニュースだと思いますが、そういう話は全く聞きません。
とはいえまあ、逆に一般人が注目する電王戦とかになると、どうしても「クラスタはずるい」だの「合議はずるい」だの「消費電量がずるい」だの、個人的にあまり本質的とは思えない声が大きくなるので、ああいう場で適当なPCに揃えるのは妥当だろうとは思いますけど。
Re:CPUのスペック (スコア:1)
これは低いところだと初段とプロ(4段)、強いところだとC級とA級ぐらいの棋力差があります。
この差は、将棋を知っている人は微々たるものとは受け取らないと思います。
費用対効果が良いか悪いかは目的によるでしょうね。
Re: (スコア:0)
それって、同一ソフト同士の戦いのレーティングですよね?
同一ソフト同士(評価関数や探索手順が同一で、単に深さのみ違う)の戦いの場合の
レーティング差を、そのまま棋士のレーティングに当てはめるのはおかしいと思います。
仮に別ソフトだとしても、ソフト内でのレーティングはやはり異なります。
現に、ソフト同士のレーティングで考えれば、とっくの昔にレーティングはプロトップと比べても
1000以上の差があるはずですが、実際はいい勝負をしたり敗けたりしています。
400という数値を棋士のレーティングに当てはめるのは、数理的な話としてもおかしいし、
実際の対局の勝敗率としてもおかしい。
実際の所、大きく見積もっても200程度の差なのではないでしょうか。
更にこの差(「コンピュータ同士の対戦のレーティング差」と、
「人間を含め対戦レーティング差」の差)は、ソフトがトッププロの実力に近づくに連れ、
年々下がっている傾向が有るように思われます。
Re: (スコア:0)
クラスタリングすればいくらでも強くなるなんて言ってません。「とことん」というのは、「画期的なやり方でなくてもできる限りでクラスタを組めば」というニュアンスで使ったんですけど、ちょっとわかりにくかったですかね、すみません。
コンピュータ将棋(に限らずチェスや囲碁など)にとって最重要となる目標は名人(人間のチャンピオン)を超えることであり、クラスタの導入は、少なくともボンクラーズの伊藤さんにとっては名人越えの手段だったんです。「微々たるもの」というのはいかにも主観的な言葉ですが(統計的に5%有意で上昇するかどう
Re: (スコア:0)
クラスタの問題は費用対効果ではなく、技術的な難しさではないですか。
別に挙がってるGPSもそうですし、既に開発終了してますがPuella αも開発者がクラスタの効果を定量的にblogに書いてました。
6台対1台で勝率0.69ぐらいありますね。
難しいという点では、Puella αの場合は、探索部分のクラスタ化自体がこれまでにない技術だったようです。
http://aleag.cocolog-nifty.com/blog/files/cluster_parallel_feb2013.pdf [cocolog-nifty.com]
Re: (スコア:0)
???
自分は別ACだが、クラスタがどうのこうのは、上のコメントのとおりほんのこの3,4年で
クラスタの有効活用法はまたほとんど手つかずと言っていい。
クラスタ組んでもあまり強くならないと言う先入観が払しょくされた人って、いるのか?
Re: (スコア:0)
ボンクラーズやGPS将棋の実績を無視されているのはなぜなのでしょう?
電王トーナメントでは6位 (スコア:0)
とは言ってもここ一番でフリーズしていなければやねうら王を破って決勝進出していたに違いないと言われてたし。運も実力の内ではあるが
Re:電王トーナメントでは6位 (スコア:1)
Aperyはフリーズではなく、富岡定跡に自ら飛び込んじゃったの。
フリーズしたのはAWAKEのほう。
同じ名前でも (スコア:0)
前回のGPSと今回じゃハード構成違いすぎるし
電王戦と今回じゃ同じ名前のソフトでもそうだし
ごっちゃにするのはどうかと思う
Re: (スコア:0, フレームのもと)
やねうら王の「バグ修正版」みたいなこともありますからね。
Re: (スコア:0)
こういう記事での「本命」とか「波乱」というのはフレーバーなんで目くじら立てるもんじゃないと思うんですけど
直近のレーティングから考えてもGPSの予選落ちを波乱というのはそんなに間違ってないかと
どちらかというと電王戦でMVPに祭り上げられた習甦の方が重い看板背負わされてるなって感じですね
Re: (スコア:0)
10戦に満たない程度では、どうしたって運の要素が大きくなりますね。
Aperyだって予選はボーダーぎりぎりの通過で、一つ間違えば予選落ちしてもおかしくなかったですし。
逆にAperyと同成績(5勝3敗1分)で予選通過したN4Sは、決勝では1勝もできませんでした。
こちらは相当運に恵まれての予選通過だったんでしょう。
まあお祭りなんで、運も楽しむくらいでいいと思います。
Re: (スコア:0)
機械なんだからプレッシャーや調子は無関係だけど、対戦相手の相性があるので組み合わせの運はありますよね。
でも、作者がプレッシャーに負けて、対戦当日に無謀な改造や設定をしてしまう可能性はあるのか。
Re: (スコア:0)
将棋ソフトの名前は開発者のハンドルネームみたいなもんでしょ
将棋ソフト自体に人格があるわけではなくて
Re: (スコア:0)
無脳でもつけてなんかしゃべらせればいいんじゃない
Re: (スコア:0)
表情が変わるソフトなら予選に出てましたね
Re: (スコア:0)
なのは将棋は喋りますよ(今年はどうか分からないですが、昔は喋ってました)
「なのは、行きまーす」とか、「スターライトブレイカー!」とか。