人間は瞬間的に人種を判断し一定のバイアスをかけるという調査結果 18
外見で判断 部門より
人間の脳には人種をカテゴライズする仕組みがあるという話がNew York Timesで取り上げられている。人間は初めて見る顔でも、5分の1秒以内に人種を分類しているという。
この仕組みは乳幼児の時から機能しており、たとえば生後3か月の白人の乳児に成人の白人および黒人の顔写真を見せたところ、白人の顔写真を好むという結果が得られたという。黒人の乳児に対し同じ実験を行ったところ反対の結果が得られたが、白人の比率が高いイスラエルで黒人の乳児に対し同じ実験を行った場合は、どちらかの人種を特別に好むという傾向は見られなかったそうだ。つまり、子供は慣れているものを好みに反映させているということになるという。
このような「カテゴライズ」は、4歳の子供でも、より人種差別の激しかった時代に育った老人でも、ほとんど変わらないという。人間は進化の過程で、生き延びるために自分と同じグループに属するのか否かを瞬時に見極めなければならなかった。そのため、この仕組みは潜在的に深く脳に刻まれてしまっているのだという。