パスワードを忘れた? アカウント作成
12385085 story
日本

桜島で初の「警戒レベル4」、大規模噴火のおそれ? 94

ストーリー by hylom
今度は九州 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

気象庁が15日、鹿児島県の火山島、桜島に噴火警報を出し、噴火警戒レベルを4(避難準備)に引き上げた中日新聞tenki.jp朝日新聞)。

天災はないほうが良いに決まっているが、「狼少年」も起こらないにこした事はない。痛し痒し。

17日になっても引き続き警戒レベルは4のままで(NHK)、鹿児島市は近隣住民への避難勧告も出している。避難期間が長期化する可能性もあるという。また、京都大学防災研究所の井口正人教授によると「噴火の可能性は大変高く、2週間程度様子をみる必要がある」という。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • http://ecom-plat.jp/nied-cr/group.php?gid=10099 [ecom-plat.jp]

    スラドの議論よりははるかに役に立つと思う(ぼそ

    --
    モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
  • by Anonymous Coward on 2015年08月17日 15時32分 (#2865802)

    川内原子力発電所は半島の反対側。桜島からの風も被りにくい場所。
    鹿児島市が確実に壊滅するような災害を、めでたいことのように心待ちにして喜ぶのはやめてほしい。

    桜島が噴火しないこと、噴火しても付近住民の被害がないことを願いたい。

    • https://m.facebook.com/fukushima.d/posts/879634342128675 [facebook.com]

      早く元の生活に戻るためにも、ほどほどの噴火をしてほしいと願うのは、桜島の住人としては自然だろう。レベル5の口永良部島のように噴火がないまま、家に帰れない人のことを考えてみてほしい。

      --
      モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      当たり前だろ。

      • by Anonymous Coward

        世の中、当たり前が通用しない人も結構いるわけでして...

    • by Anonymous Coward

      今にも噴火しそうな活火山がすぐそばにあるというのに反対側だから大丈夫だというのは

      • by Anonymous Coward

        すぐ…そ…ば…??

        • by Anonymous Coward

          元コメの人の出身地によるな。
          北海道とか広いとこなら直線距離で50kmくらいは近いもんだろ。

          近場のジャスコまで100kmとかザラ

          • by nim (10479) on 2015年08月17日 17時05分 (#2865879)

            一方、江東区ではイオンモールとイオン系モールの距離が400メートル。

            親コメント
          • by Anonymous Coward

            この場合、距離で考える以外にも断層とかプレートとか地質的なもので考えた場合の影響度なんかでも近い遠いは変わってくるんですよね。

            とはいえ、薩摩半島あたりの地質がどうなっているのかわかりませんがこれといったモンがあるわけでもなし(かえってもっと遠く感じる)

            #そこまで気にするのだったら中央構造線のほうを気にするんじゃないですかね

      • by Anonymous Coward
        すぐそばじゃないから鹿児島市が抱えるリスクよりは大丈夫でしょ
        • by masakun (31656) on 2015年08月17日 17時00分 (#2865873) 日記

          今避難勧告が出ているのは鹿児島市内の一部だし、避難先もまた桜島内(鹿児島市内)なのですが。

          http://www.city.kagoshima.lg.jp/shimin/kikikanri/kikikanri/kinkyu/kank... [kagoshima.lg.jp]

          --
          モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
          親コメント
          • by Anonymous Coward

            「鹿児島市に避難準備発令」というテロップを見て、いわゆる市内に避難準備って大変だなと思ったら、
            旧桜島町が鹿児島市に編入されていたんですね。

      • by Anonymous Coward

        地理に疎いやつだな。直線で 50km 以上離れてるんだが。
        ついでに今開いてる火口は南東側。
        地元民としては困ったちゃんな方向に開いてるが、反対側の鹿児島市とか人の多い方には被害が少ないはず。
        川内の海側とか空震すら伝わらんだろうよ。

        • by Anonymous Coward

          50㎞しか離れてないじゃないですか!
          九州の南半分が壊滅するようなレベルの噴火が起きたら影響あるじゃないですか!!!
          うきーーーーー!!!!!!

          って感じだと思う。

        • by Anonymous Coward

          君のいうように、今回の噴火は川内原発には影響しないだろけど、50kmくらいで大丈夫というわけではないよ。
          心配されているのは火砕流であって、火砕流は大規模なものになると100kmくらいに達することもある。
          川内原発が、そのような大規模火砕流にどのように対応しているのかは知らない。

          川内原発まで到達するような火砕流が発生したら、その間にいた人は絶滅してるから原発が深刻なダメージを受けても構わないだろうということかもしれないね。

          ただし、鹿児島市の人たちは事前に避難することはできるけど、川内原発は停止して移転することはできない。

          • by Anonymous Coward

            【誤】
            川内原発まで到達するような火砕流が発生したら、その間にいた人は絶滅してる

            【正】
            川内原発まで到達するほどの火砕流を生む噴火が桜島で発生したら、九州全域が破滅的なダメージを受けているし、噴煙は日本全土のみならず北半球にも大きな影響を与え、もはや火砕流への対策をどうこう言う規模ではない

            • by Anonymous Coward

              だから気にしなくてもよい、ですね

              • by Anonymous Coward

                「川内原発が灰を被るにはこれだけの噴火が必要だから鹿児島市は壊滅する」というようなことを言い始めるのはやめてくれというだけ。
                小規模な噴火なら麓が被害を被る。大規模なら鹿児島市が被害を被る。なのにまず原発壊滅からスタートするのはただ災害に便乗して遊んでるだけ。
                噴火が心配とか言いながらその実は鹿児島市民が死ぬのを見たいと言ってるようなものだろ。

              • by Anonymous Coward

                だれも「川内原発が灰を被るにはこれだけの噴火が必要だから鹿児島市は壊滅する」というようなこと言ってないじゃろ。

                はっきり言ってやればいいんだよ。

                原発の話を持ち出すために"反対側の鹿児島市とか人の多い方には被害が少ないはず。"とか無責任なこと言うな!

                って。

            • by Anonymous Coward

              > 九州全域が破滅的なダメージを受けているし、

              これは正しいと思います。
              でもだからといって、放射性物質ダダ漏れで止める手段ないってのを許容していいもん
              なんでしょうか。
              確か、原子炉の安全基準って、福島第一のような規模の事故は、10万年に1度程度の頻度に
              抑えないといけないことになってたと思うんですが、その基準を達成できていないのでは?

              まあよくないと考えてるから、『火砕流が来たら原子炉を停め「使用済み燃料の始末をする」』
              https://www.youtube.com/watch?v=Cz6CYsnf1pk [youtube.com]
              とか説明していると思うんですが、現状だと、原子炉止めてから年単位で冷やさないと
              使用済み燃料の始末ってできないですよね。
              これに対し、大規模火砕流の予知って、もし仮にうまくいっても数週間前くらいらしく、
              全然間に合わないのでは?

              • by Anonymous Coward

                直接の被害者数千万人、間接的には数億人が被害者となるような災害の時に、原発一個なんて誤差ですよね…
                それにダダ漏れも何も、厚い火山灰(数十メートル)の下に埋めてくれます。

                掘り返そうなんて考えだすころには十分冷えてるんじゃないですかね。

              • by Anonymous Coward

                > 直接の被害者数千万人、間接的には数億人が被害者となるような災害の時に
                > 原発一個なんて誤差ですよね…

                最初の十年くらいはね。
                ただ、処理不能になった状況だと、福島の数十倍、半径数10km~100km圏内の面積が、
                数十年立ち入り不能という状況も考えられるわけで、それを無視するのはどうかなあ。
                福島の事故の時も、もしも使用済み燃料保管庫が冷却できない状況になってたら、
                東京も人が住めなくなる可能性があったと言われてたよね。
                火砕流その他で冷却不能になったら、現実にそれが起きうるわけで。

                あと、

              • by Anonymous Coward on 2015年08月17日 19時26分 (#2865964)

                そもそも、そのレベルの災害が起きたら日本全体火山灰で埋まっちゃう上に、九州は溶岩だらけ。原発がなくても日本の国土の大半が数十年以上土地として使い物にならないし。恐らく日本という国自体がなくなる可能性が高いです。

                その状況からの復興の可能性があるとしたら、数百年経って海外に逃れた日本人の末裔が、シオニズムならぬジャポニズム運動と称して再植民ってところでしょうな。その頃には壊れた原発の放射能も大分弱くなっているだろうし。

                親コメント
              • by northern (38088) on 2015年08月17日 22時06分 (#2866035)

                「考えるのはめんどくさいから考えない」ってことだろーなー

                世界最高水準の安全性とか胸張ったって、それが日本の自然環境に耐えられなければ何の意味も無い

                親コメント
          • by Anonymous Coward

            川内原発まで到達するような火砕流が発生したら

            地図とにらめっこしてみましたが、錦江湾を渡って鹿児島市→日置市→いちき串木野市を通り抜けて海から川内原発に流れ込むルートが一番楽(エネルギーコストが低い)っぽいですね。

            ……うん、たぶん九州半壊してるんじゃないかな、その時は。

            • ヒント1:桜島噴火で起きえる火砕流では原発には届きっこない
              ヒント2:姶良火山が前回破局噴火を起こしたときは、まだ陥没地形ではなかった。
              ヒント3:プリニー式噴火で高さ50kmに及ぶ噴煙柱が発生、そこから四方に火砕流がどっと何時間も落ちてくるイメージ

              九州半壊どころか、西日本、風向きによっては朝鮮半島も火山灰に埋まる。農作物は全滅。木造家屋は全壊し、雨が降れば日本各地で洪水が発生。それ以上の影響は考えたくもないね。

              # カルデラ噴火で生き残れても地獄だよ。放射能の問題なんて微々たる話さ

              --
              モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
              親コメント
              • サンバルカンを口ずさんでしまった俺は何か間違っているのだと思いたい

                親コメント
              • さっき九州電力の火山影響評価 [srad.jp]を読んで知ったのだが、桜島過去最大の火砕流「桜島薩摩S2aベースサージ」をもってすれば鹿児島市にわたるのは可能。で、これ九州電力の呼び方らしくて、火山学では「P14(Sz-S 桜島-薩摩テフラ)」と呼んでいるらしい。

                2:桜島火山の噴火史 [gbank.gsj.jp]

                新期北岳の初期の軽石噴火は大規模なものが多く,特に1.3万年前に発生したP14(桜島-薩摩テフラ)は,桜島火山では最大規模であった(火砕物の体積は約11km3).他の桜島火山起源のテフラで火砕物噴出量が2km3をこえるものはないので,P14は他のテフラとくらべ桁違いに大きい.桜島から10kmの範囲にはべースサージが到達しているほか,降下火砕物は南九州だけでなく,沖合の薩摩硫黄島と竹島にも分布している.

                しかしこの最強プリニー式噴火をもってしても、薩摩川内には地層として残っていない。

                >50年とか100年とかの時間が必要じゃないかな。
                そんなに時間をかけていると、雨嵐で流されちゃう。

                --
                モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
                親コメント
        • by Anonymous Coward

          直線で 50km 以上離れてるんだが。

          関東の住民向け。
          皇居から半径50kmくらいだと、

          ・茨城ならつくば、坂東あたり
          ・千葉なら印旛沼、木更津、富津あたり
          ・埼玉なら久喜、鴻巣、幸手あたり
          ・神奈川なら横須賀、藤沢、厚木あたり
          ・東京は八王子あたり

          火口の向きは自分からみて反対側だと思いねえ。
          近いんだか遠いんだか微妙な距離。

        • by Anonymous Coward
          一万年に一回レベルでの噴火はあると考えられているけど、現在の科学では予知が出来ないですね。
    • by Anonymous Coward

      川内に限らないが2回目になるんで福島級の事故が起こっても「想定外」はやめてね。
      今回そこまでの噴火はなさそうなんで不安視はしていないが。

      > めでたいことのように心待ちにして喜ぶのはやめてほしい。
      これを自分で書いたことを客観視して自分の感じ方にバイアスがかかっていることに気づいてくれればいいが。

      • by Anonymous Coward

        仙台原発に影響があるような噴火があったら原発どころの被害じゃないので。

        • by northern (38088) on 2015年08月17日 22時18分 (#2866045)

          だが原発の被害で余計な汚染が拡大するなら、対策しないのは無責任極まりない

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          仙台は誤記として。
          福島原発も相馬とか双葉とかいう名前にしておけば、風評被害も少なかったのにな。
          川内原発とか、2012年に一度再稼動した大飯原発とか、地図で指せるかな? (それ以前に読めるかな?)

          • by Anonymous Coward

            仙台に川内という地名があって、
            そこにE=mc2を書いたアインシュタインも訪れた旧帝国大学東北大学があって、
            東北大学では原子核物理も研究されていたりするのだが

            無関係です。
            #大体、核物理関係があるのは地名「青葉」だし。

    • by Anonymous Coward

      大喜びしてるのはどっちだよ。

  • by Anonymous Coward on 2015年08月17日 21時26分 (#2866017)

    桜島大正大噴火の被害を伝える記念碑
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%9C%E5%B3%B6%E7%88%86%E7%99%BA%E8%... [wikipedia.org]
    測候所の「櫻島ニハ噴火ナシ」という回答を信じた村長が、住民に避難しないように諭達したが、
    間もなく桜島が大爆発を起こした。
    村長はこれを悔い、「住民は桜島の異変を知ったら測候所を信頼しないで直ちに避難せよ」という記念碑を建立する事にした。
    碑文の執筆者の判断で「測候所」を「理論」とぼかして「理論ニ信頼セス」としたことから、
    この碑は「科学不信の碑」として知られることになった。

  • 19日未明に警戒レベル4に上がって初めてごく小規模な噴火(鹿児島市民にとっては日常茶飯事レベル)があった桜島。

    19日に桜島における地殻変動の検出について [gsi.go.jp]が出され、昭和火口の下に 1.76×10^6m^3の膨張源があると発表された。なお山体の変化は島の東側(南岳山頂火口と鍋山の間付近)で膨張と沈降が確認されている。

    21日朝(07時23分)朝日新聞がいまさら6日前の写真を持ち出してきて、「桜島の火口の底に「ふた」 爆発力増すおそれ」 [asahi.com]。こんな精細な火口写真があるなら、毎日新聞の写真を肴にした溶岩議論 [srad.jp]に終止符が打てたのに。朝日の河合真人カメラマンがどうやらネガを紛失したのか現像に手間取ってしまったらしい。

    ちなみに火口のふたの正体は、小規模な噴火が起こる前京大の井口先生曰く「昭和火口では噴石や火山灰などがたまり、火口をふさいでいる状態だと指摘」 [twitter.com]したそうな。そして小規模な噴火が起きたニュースで「火山灰や溶岩」 [twitter.com]に表現が変わった。真ん中の色が変わっているところがそれ。朝日新聞の担当者はどうせ同じだからと6日前の写真を掲載したのだろうが、状況は全然違うよ。

    ただし蓋の圧力が高まっている説は気象庁が出していたのかも。21日10時に気象庁の桜島火山の状況に関する解説情報(81号) [jma.go.jp]をみると

     昨日(20日)、東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所及び気象庁が実施した観測では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり100から200トン(前回19日100トン)と少ない状態でした。

     桜島では規模の大きな噴火が発生する可能性が高まっています。今後の火山活動に厳重な警戒をしてください。

    いつもより二酸化硫黄の放出量が少ないというデータがあったためか。

    21日午後鹿児島気象台で火山噴火予知連絡会の拡大幹事会が開催された(非公開)。幹事会後に発表された解説情報(82号) [jma.go.jp]で

    これまでのところ、今回貫入したマグマがさらに火口近くまで上昇していることを示す兆候はみられていません。現時点では、規模の大きな噴火が発生する可能性は8月15日時点に比べて低下していると考えられます。再びマグマ貫入がある場合などには、桜島の火山活動の活発化は避けられないものとみられ、引き続き火山活動の変化を注意深く監視していく必要があります

    拡大幹事会で火山学者の指摘があったのか、表現が「厳重な警戒」から「注意深く監視」に変わった。ちなみに気象庁の警報を出しているセクションに火山専門家はいません。

    さらに解説情報(83号) [jma.go.jp]で、21日午後13:59の「小規模な噴火」が報告された。ちなみに15日からこの時点での火山性地震・火山性微動の回数は次の通り。

                    火山性地震    火山性微動
       8月15日        1023回      0回
       8月16日          71回      0回 
       8月17日          17回      0回 
       8月18日          21回      0回
       8月19日          13回      1回
       8月20日          16回      0回 
       8月21日15時まで      5回      0回

    ただし22日朝の報道 [yomiuri.co.jp]をみると、京大の井口教授は記者会見で何か不穏なことを話されたようだ。

    ――住民は今回の火山活動や避難勧告をどのように捉えるべきか。

     井口教授「避難を経験したことで、前もって何をすべきか、真剣に考えるきっかけにしてもらいたい。大正噴火級の噴火が起きる可能性は低くなったが、大規模噴火に至るまでの過程と考え、気を引き締めるべきだ」

    15日のマグマ貫入の数字からすれば大正噴火級ではないのは明らか。当分大正噴火級は起きないという話をされているようでもないのだが、「大規模噴火に至るまでの過程」というのは一体いつのことなのか。話の流れが意味不明。

    22日午前、気象庁の警戒レベルが引き下げられないまま、避難先の住民に対して避難勧告が解除され「避難準備対応」 [facebook.com]に変わりました(謎)。

    # ちなみに今までの経験上、火山性地震が0にならない限り、気象庁は警戒レベルを引き下げることはないです。

    --
    モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
    • 疑問が氷解。

      https://twitter.com/tigers_1964/status/634921010731421697 [twitter.com]

      気象庁はレベル4の「避難準備対応」を出したが、鹿児島市が安全側に振って住民を避難させていたのか。

      --
      モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
      親コメント
    • >15日のマグマ貫入の数字からすれば大正噴火級ではないのは明らか。当分大正噴火級は起きないという話をされているようでもないのだが、「大規模噴火に至るまでの過程」というのは一体いつのことなのか。話の流れが意味不明。

      https://twitter.com/HayakawaYukio/status/635221842530304001 [twitter.com]
      「井口さんの頭の中は、大正噴火で占拠されていることが今回よくわかった。今回の危機を大正噴火への前哨戦だったとらえている。いっぽう、気象庁は大正噴火ではなく1986年11月の大きな噴石3キロだけを念頭にしている。京大桜島と気象庁は、同じものを見ても、考えていることがまったく違う」

      そーゆ―ことですか。

      ちなみに京大が【桜島観測報告】2015年8月15日マグマ貫入イベントについて [kyoto-u.ac.jp]をまとめています。それをみると、

      今回の活動の特徴は,A型地震が極めて活発化したことが挙げられます.このような活発化は過去30年以上見られなかった現象です。(略)震源は,南岳山頂および昭和火口の周辺直下の深さ1〜4kmに位置しています.(略)図9は,今回の活動の地震エネルギーと傾斜計及び伸縮計による地盤変動の時間経過を示したもので,地震エネルギーの放出量から,主要な地震活動は活動が開始した15日午前7時頃よりの18時間に集中していたことがわかります.山体の膨張を示す変動は,15日の午前8時40分頃に急加速しそして減速し,そして再度午前10時26分から急加速そして減速しました.その後,8月16日の正午頃には停滞しました.その後の変化は,やや山体の収縮を示す変動となっているものの,15日より前の状態と比べると依然として膨張が維持されており,浅部に貫入したマグマがその場所に留まっていることを意味します.(略)観測データは,北北東−南南西走向で東南東に傾斜した板状の変動源が開くこと(矩形開口断層)によって,良く説明され,貫入したマグマの体積変化量は.2.1×106 m3であり,その上端は海抜下約0.6kmで昭和火口のやや東に位置すると推定されます.

      15日に起きたマグマの貫入イベントはA型地震が顕著という点で珍しい事態ではあった(桜島でマグマの貫入自体は割とよく起こる)けれど、16日正午には終った。その後も数日間膨張し続けているという報道があったが、それはマグマが火山の直下にとどまっていることを示している。あとは貫入岩となるのを待つだけ。

      桜島の昭和火口はその後 19日未明・21日昼・23日未明に小規模噴火を繰り返しているが、これ自体は平常運転。15日から始まった異常現象、気象庁が考える近隣に被害が及ぶ可能性のある山頂噴火の可能性は低下したという見方もできるため、鹿児島市による避難勧告が解除された、と。

      余談だけど、個人的にどうしても正しておきたいことがある。15日の一連の活動でマグマが火口まで上がってきたのではないか [srad.jp]という疑惑が持ち上がったとき、Togetter [togetter.com] で「桜島の空撮を手掛けている吉留直人氏は、雨により火口に流れ込んだ泥が干上がって蓋になっていると説明されてますね。https://twitter.com/NaotoYoshidome/status/632691682081796096」というコメントをしてしまった。しかしあとで「masakunの日記: 今回の桜島の噴火で川内原発が止まるべきだと本気で思うなら、小学校からやり直してね」 [srad.jp]で引用した資料 [sakura.ne.jp]によると、

      1995年頃からは,火口の深さが400~500m(火口底標高500~600m)と深くなりました(写真3).また,溶岩ドームの大きさも小さくなりました.そのため,以前に比べて,火山弾が少なく,空振が弱くなったと考えられます.更に,火口が深くなったため,火口底から斜め上方へ飛び上がった火山弾は,火口壁に突き当たり火口外へ飛び出すことができません.そのため,火山弾が落下するのは頂上付近に限られています.

      南岳の山頂付近にある昭和火口はここ20年くらい深さ400m以上もあって、梅雨時の泥がたまるにはとても深すぎるのです。そのため火山活動が活発だった6月までの火山噴出物がたまったとみるほうが合理的なんだけど、Togetter に書いたコメントがやたら RT されまくってて。

      # 噴石や火山灰というより「泥」と呼んだほうが一般に分かりやすいのは事実なのですが、後で訂正したいと思った内容を RT で拡散されると晒しあげのようにしかみえない(汗)

      --
      モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
      親コメント
typodupeerror

身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

読み込み中...