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政府

「経産省コンテンツ緊急電子化事業」で電子化された書籍の配信状況、大半が確認できず 34

ストーリー by hylom
回らないお金 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

経済産業省による「コンテンツ緊急電子化事業」にて、電子化された電子書籍のうち少なくとも1700冊が配信できない状態になっていることが明らかになったという(読売新聞日経新聞)。

この問題についてはCNET Japanの記事『電子書籍のスキャンダル--経産省「緊デジゲート」がはじけたようです』が詳しいが、コンテンツ緊急電子化事業は東日本大震災の復興予算を使って書籍の電子化を推進するというもの。具体的には、業界団体を通じてコンテンツの電子化を依頼した場合にその費用が補助されるというものだが、実際に配信を行うところについては事業の範囲外であり、出版社に対して電子化した書籍の配信状況を確認したところ、著作権者の許諾を得られないなどの理由で配信ができないケースが多数あったという。

また、出版社から回答を得られなかったというケースも多く、電子化した書籍の7割、約4万6400冊分の配信状況が確認できない状態だったそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2015年10月06日 12時39分 (#2894748)

    会計検査院の発表は以下から読めます
    http://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/27/pdf/271002_zenbun.pdf [jbaudit.go.jp]

    要求は以下の通り。

    コンテンツ緊急電子化事業は、電子書籍の流通の促進が図られるよう実施されていることから、電子化された書籍の配信が可能な状態にすることが重要である。
    ついては、貴省において、コンテンツ緊急電子化事業により電子化された書籍について、配信状況が確認できていない電子化された書籍も含めて配信が可能な状態になっているか把握した上で、出版社等に著作権者の許諾を得るようにさせたり、出版社等において配信するための技術的な修正を完了させたりして、配信が可能な状態になるようにセンターに指示することにより、電子書籍の流通の促進が図られるよう改善の処置を要求する。

    ということだそうです。
    ここには、緊デジがどういう事業かということもきちんと書かれていますので、これだけ読めば把握できますよ。

    で、これを読んだ後に記事中のCNETのリンク先 [cnet.com]を読むんですが、「緊デジゲート」とかいう意味のわからない造語から始まって、なんだかこれ変じゃありません?
    なんかソースに文責が全く不明のはてな匿名ダイアリー [hatelabo.jp]とか出てくるんですが。
    書いた朝日新聞の記者の名前でググるとこんな記事 [magazine-k.jp]が出てきて、ぐだぐだ長いの我慢して読んだんですが、これほとんど書籍に関係のない話をした後、一番最後に唐突に「出版デジタル機構に見る「帝大法学部」的発想の弊害」とか言いがかりレベルの話がでてきます。
    なんか、この人、なんか個人的に出版デジタル機構に恨みがあって、FUD [wikipedia.org]やってんじゃないです?

    今回の話をうけて、経済産業省が従来は事業に入ってなかった最後出版されるまでのフォローに乗り出せば、従来より電子書籍の流通量は増えますし、政策として電子書籍の普及を妨げているものを調査することができますので、よいことだと思うんですよ。利用した中小出版社が最後まで支援を受けることで、電子書籍に乗り出せればいろいろな人が幸せになれます。

    むしろ、これを「緊デジゲート事件」とか妙な話で煽らないほうがいいと思うんですが、この朝日新聞の人、以前も電子書籍で適当なことを言って煽っているようですね。
    何が目的なのでしょうか?

    • by Anonymous Coward

      あなたのコメントも異様に長くて目的がどうのこうのと煽ってるのは同族嫌悪?

      • by Anonymous Coward

        自分が同族嫌悪を覚えたからといって相手もそうだと言うのはみっともないですよ

    • by Anonymous Coward

      なんで孫引きの朝日新聞記者の話だけで全てを語れるのか?
      ほとんどの新聞社で問題になって居た話だろうに。

      • by Anonymous Coward

        ほんとこれ。
        そうなんだよ。

        タレコミからリンクされてる読売も日経も、親ACがリンクしている会計検査院の発表に基づいた内容で記事にしてるよな。

        なのに、孫引きの朝日新聞社記者が突然、会計検査院の指摘とは関係の無い変なこと言い始めて、全てを語ったような謎の記事を上げてるんよ。
        そのソースとしてあげられてるリンクとか引用文、全部が全部個人ブログとか、違法なコンテンツのコピーとか、2chレベルの信用性しか無い匿名ブログとか、なんなんだろうなこれ。

        • by Anonymous Coward

          関係無いな。
          個人の見解なんぞ人それぞれだ。

          そこでなんで
          >「経産省コンテンツ緊急電子化事業」で電子化された書籍の配信状況、大半が確認できず
          の話題としてなんで延々と一記者の話ばかりしなきゃならんのか。

          所詮単なる見解の一つなんで、そんなのが白でも黒でも元ネタ自体には変化は無いだろ。
          それも
          >タレコミからリンクされてる読売も日経も、親ACがリンクしている会計検査院の発表に基づいた内容で記事にしてるよな。
          って事で、他のソースも判る様にちゃんとリンクしているってのに。

          • by Anonymous Coward

            なんかよく分からんが、言いたい事はタレコミにケチ付けられて、画策したような議論展開にならずに不満だってことか?
            それこそ関係無いだろ。知ったことか。

  • by Anonymous Coward on 2015年10月06日 17時27分 (#2894995)

    電子化された64883冊の内訳が知りたかったので、JPOが公開したというリストを探したのですが、掲載されていた「緊デジ.jp」なるサイト跡形も無く、ドメインは売りに出ている。

    PDFで公開されており、それを有志がソートしたテキストがDropboxにあったみたいですが、それも雲散霧消。

    で、結局はInternet Archiveから掘り起こしました [archive.org]。参考まで。

    • by Anonymous Coward on 2015年10月06日 23時27分 (#2895227)

      えっと、元記事にも書かれていた、CNET の記事の4ページ目の下の方に、

      「緊デジ.jp (保存先)」
      という行があり、保存先をクリックすると、Internet Archive に保存されたページが表示され、
      そこの「お知らせ」から、「タイトル申請数と達成状況の最終確定値ならびにタイトルリストの公開 」をクリックすると、
      #2894995 さんの示したリンク先に行くことができます。

      また、書籍の内訳だけでしたら、CNET の記事「緊デジ.jp (保存先)」の下に、
      「また、文中にも紹介しましたが、有志の手によって、Excel形式に変換されたデータは、こちらに保存してあります。」
      という行があり、その「こちら」に貼られたリンク先から、書籍の内訳を見ることができます。

      親コメント
  • 現状の著作権者不明等の場合の裁定制度では不十分だからこういうことになるわけで、法整備も視野に入れて議論すべきだと思う。

    #アベ叩きに利用したりはやめて欲しい……。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • by Anonymous Coward on 2015年10月06日 13時41分 (#2894801)

      >著作権者不明等の場合の裁定制度では不十分だからこういうことになるわけで

      いや、ただ単純に、出版社と緊デジの倫理と作業(と規約)の問題じゃね?

      「緊デジへの申請に、著作者から配信の合意がとれたものだけ申請と電子化」
      してれば良かったわけでな。合意も取れてないのに勝手に電子化なんかする方が悪い。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2015年10月06日 12時27分 (#2894738)
    お役所仕事じゃよくあること
    もともと国としても緊急に必要性があったというよりは省に割り振られた復興資金枠が余ったから担当っぽい事業内でなんとか使い道をひねり出したってとこだろうし
    出版社にしても売れそうな書は著者の許可が得られない場合をのぞきほぼ電子化終わってるわけで優先順位が低かったんだろう
    • by Anonymous Coward on 2015年10月06日 12時57分 (#2894762)

      そりゃ役所も甘かったかもしれないけどさ
      国の金となるとたかってくる寄生虫にもかなりの問題あるよね。
       
      ましてや復興予算でしょ。人として恥ずかしくないのかと思う。

      親コメント
      • 復興だろうがなんだろうが彼らにしてみたらただの予算で上で決められた数字にすぎない。
        はず。

        >ましてや復興予算でしょ。人として恥ずかしくないのかと思う。

        栄えあるエリートたる御役人様がアナタタチと同じレベルの人であるわけがない。
        どちらが人として上か下か右か左かは不明。

        与えられた役をこなしてそれ以上のこともそれ以下のこともせずに定められた予算を全て消化するのが彼らの仕事の第一義なんでしょうね。

        親コメント
      • by Anonymous Coward
        たかったというのは出版社側が求めた場合であって、それなら少なくとも配信はされてたと思うよ。
        この場合はどっちかというとつきあわされたの方が正しいんじゃないかと思う。
        こういうあまりありがたくない補助金事業でも断るとそれこそ必要なときにも意地悪されて補助金貰えなくなるからさ。
  • by Anonymous Coward on 2015年10月06日 12時31分 (#2894742)

    復興予算から10億ぶんどっておいて
    東北に1ナノも貢献しないことばっかしてたら
    そら被災者も永久に仮設住まいですわ

    • by Anonymous Coward

      いい悪いはともかく、貢献はあった(らしい)

      緊デジとはなんであったのか
      http://www.jpo.or.jp/topics/data/20140529_jpoinfo.pdf [jpo.or.jp]

      東北の製作会社(なんか怪しげではあるけど)に優先的に発注することで、東北の経済振興。
      金を撒くより、仕事を撒いたわけですよ。

      • by Anonymous Coward

        とはいえ、この結果だと、
        税金で、穴掘ってそれを埋める仕事をさせてたと言われるのは仕方ないだろう。

      • by Anonymous Coward

        まあ、役に立って無いでしょう。
        無人事務所おっ立てて地元にある企業扱い受ける手段があるからねえ。

      • by Anonymous Coward

        どこかの新聞で付き合わされた現地の会社は赤字で大変なんて話が有ったが。
        あと、「東北の製作会社」ではなく「東北で決済した製作会社(会社自体が東北とは限らない)」だとか。
        他にはマンガや既に電子化しているコンテンツのフォーマット変換で水増し、とか。

  • by Anonymous Coward on 2015年10月06日 18時01分 (#2895019)

    2011年当時。何度目の「電子書籍元年」を迎えたんだったか。
    国内電子書店はあっても閑散とし、kindleとkoboが海外ではブイブイ言わせてたのに日本では出版と折り合わず出てこない。
    ようやく楽天が買収することにより日本版始めたkoboが黒歴史を積み重ねる。
    そんな時期。

    そこで緊急デジタル化という話になったのだろう。著作権者を通さずまずデジタル化して許諾は後回しという、日本の役所にしては素早い動きであったと思われる。

    で、この話は、2012年末にkindleが出版と折り合って日本展開始めた時点で、他の電子書店にも潤沢に電子書籍が出まわるようになっており、
    役目を終えていたはずなのだ。

    その後一体何に予算を食いつぶして何を成したのか。

  • by Anonymous Coward on 2015年10月06日 19時06分 (#2895068)

    それって自炊代行業者と何が違うの? 「内部利用に限って」ブログの画像をパクるのと何が違うの?

    • by Anonymous Coward

      著作権法では、企業内部で製品化のための準備として著作物を使用するのは許可されてます。

  • by Anonymous Coward on 2015年10月07日 14時32分 (#2895651)

    緊デジ事業に携わった深沢英次氏のレポートが以下

    http://www.jagat.or.jp/past_archives/content/view/5523.html [jagat.or.jp]
    https://www.facebook.com/pictex/posts/10208054186414361 [facebook.com]

    これを読むと緊デジは単純にスケジュールが杜撰だっただけでなく、ちょうどXMDF / ドットブック→EPUBへの過渡期だったために制作フローの確立に苦労したり、そもそも一冊あたり約3万円という制作費の設定が現場からすればめちゃくちゃだったことがわかる
    ちなみに、話に出てくる電書協ガイドに準拠した電書協仕様は現在の日本における電子書籍制作の業界標準になっている
    制作環境、リーディングシステムが貧弱なのも今も相変わらず

    これが復興予算でやるべき事業だったのかと言えば疑問だが、緊デジ自体は、国内の電子書籍市場立ち上げに大きく貢献したものと思っている
    XMDFとドットブックは役割を終えてEPUBに引き継がれるべき存在だったし、Kindleの初期の品揃えはなにより貧弱だった
    ただしそれは関係者の死に物狂いの成果であって、経産省の成果ではない。それだけははっきり言える

    • by Anonymous Coward

      1.今でもXMDFは現役であり、KindleとKoboしか見てないような視野狭窄の人には見えないかも知れないが、表示パフォーマンスや表示精度の面で優位性が高く、SHARPは自社の電子書籍製作環境でサポートし続け、新作も多く出ている。またKindleについてはXMDFによる納品が可能などと、流通のフォーマットとしてはさらに使われている。役割を終えて引き継がれるべきとか誰が行ってるのか?

      2.Kindleは当時文書中心でFix型(つまり本をスキャンしただけのもの)を認めていなかったので、Kindleの品揃えは一切関係が無い。なぜ突然出てきたのか。

      3.製作環境やリーディングシ

      • by Anonymous Coward

        1. 引き継ぐために制定したのがあの無用の長物「電子書籍交換フォーマット」なんですが。優位性が高い?じゃあなんでみんな揃ってEPUBに移行してんの?
        2. Kindleの緊デジ対象タイトルはJPOがリリースしたものであって間違いなく緊デジのおかげで品揃えが拡充されているわけだが、なぜ関係がないと言えるのか
        3. Readiumは未だに日本語の文字組の品質に至っているとは言えず(ルビで行間がずれるなど)、ADEに至っては電書協仕様を正常にレンダリングしない。Kinoppy for Windowsは残念なことに見開き画像をサポートしていない。これは2015年10月現在の話であって、これのどこが貧弱でないと言えるのか。
        4. 経産省はスポンサーと呼ぶのも烏滸がましいほどの額しか出していない。一冊あたり3万円では制作側は大赤字である。失礼なのはどちらか。資本主義・株式に対する挑戦など、否定ありきで付け加えた意味のない言葉ではないか

        まとめ
        お前が聞きかじりだ、たわけ

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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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