ナチス紋章や日の丸を使った米Amazonの「高い城の男」広告が物議を醸す 42
作中との対称性 部門より
映画「ブレードランナー」の原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の作者として知られるフィリップ・K・ディックの「高い城の男」がドラマ化され、Amazonのネット動画配信サービスであるAmazon Instant Videoで配信が開始されたのだが、米ニューヨークの地下鉄で行われたこのドラマの広告が物議を醸しているそうだ(AFP)。
写真見たらさすがにぎょっとしますね、お尻置きにくそう。
「高い城の男」は、第二次世界大戦で枢軸国側、つまりナチスドイツや日本が勝利し、米国を独日が分割占領した世界を描いた作品。ただの歴史改変ものではなく、「米国が第二次世界大戦で勝利したという設定の書籍」がストーリー内で重要な役割を果たしているという点がユニークな作品である。
問題となっている広告は、Amazonがニューヨーク州都市交通局(MTA)から許可を得た上で、タイムズ・スクエアを走る地下鉄の座席を、米国旗にナチスドイツの鷹の紋章や日の丸を組み合わせたものに塗り替えたもの。
なお、作品内では「米国が第二次世界大戦で勝利したという設定の書籍」は反政府的だとして発禁本とされているが、現実世界では「高い城の男」がドイツで発禁処分になっている。