ymasa 曰く、静岡県御前崎市にある浜岡原子力発電所で建設が進められていた、全長1.6km、高さ海抜22mの防潮堤が完成した(静岡新聞)。当初の計画では高さは海抜18m、工事費は約1000億円の計画だったが(ブルームバーグ)、19メートルの津波が到来するとの予測結果を内閣府が公表したことを受けて高さは22mとなり、建設費用も3千億円台後半に膨らんでいる。
追加的安全対策費試算との差 (スコア:3)
3基で割ると 1,200億〜1,300億円ぐらい? 原発大好きな人たちが「原発は安い」の根拠としている長期エネルギー需給見通し小委員会に対する発電コスト等の検証に関する報告(PDF) [meti.go.jp]では追加的安全対策費を 601億円/基とはじいているが、大丈夫かね。
# なぜか報告よりも報告案の方が好まれているが…
# そもそも需要が無い時に安く発電できても、夜間電力投げ売りしたり、無理やり需要を作り出したり(エコキュート [wikipedia.org]:大気熱をヒートポンプで取り込むのにわざわざ夜間の冷えた空気から取り込むとか)、経済的にも怪しい気がするが。
Re:追加的安全対策費試算との差 (スコア:3)
その資料によれば、0.6円/kwh程度増えることになりそうですが、とりあえず問題はないのではないでしょうか。
経済的に考えれば、工事費ですしほとんどが日本に落ちることになります。
それにくらべて太陽光発電の場合、メガソーラなどでは中国製のパネルを使うことが多いです。
火力発電より高くなるものを輸入するというバカげた話よりは、よっぽど良いです。
Re:追加的安全対策費試算との差 (スコア:3)
WTO違反になるので、無理でしょう。
それに外国製の効率が上がるのは時間の問題です。液晶パネルと同じことが起きると思います。
かつ、電力が安定に関して火力発電に頼らざるを得ないので、太陽光発電は日本経済に関して大きなデメリットを抱えています。
ここは突っ込むとこじゃない (スコア:1)
連中の行動パターンでは、必要な安全対策に金がかかった事を非難すると計画が杜撰だったことを反省するのではなく必要なかったことにして今後の対策を省いてしまいます。
数千億だろうと数兆だろうと安全対策すべきところには金をかけるべきなのでここは素直に評価するべきかと思います。
Re:ここは突っ込むとこじゃない (スコア:2)
すぐに廃炉にできるわけでもなし、工事費が高いという点に突っ込むべきではない、というのは同意します。でも原発が安いという主張には突っ込むべきかと思うのです。
# もちろん、試算はモデルケース(って何? 平均?)に基づくものですから、これで試算が間違っていると断言するわけではありませんが。
Re:ここは突っ込むとこじゃない (スコア:2)
なぜ「ここに」となるのか意味不明です。廃炉にかかる時間を考えれば、その跡地利用までこの防潮堤は持つのですか?
上のほうにある、いくらかかっても、というのは言うまでもなく福島第一の少なくとも 10兆円と言われる被害を考えると、という前提があります。新規に火力発電所を建設するなら、3000億円の防潮堤が必要な箇所は立地条件から外れるでしょう。コストが合いませんから。
そもそもの私の突っ込みは、1000億円と想定していたものが「3千億円台後半」になったとあるが、原発の発電コスト想定も、こういう現実に合わせて変更しないとダメなんじゃないの、本当に 601億円で済むの、という話です。
たかが原発防潮堤の工事に3000億かかったからって (スコア:2)
>中部電力|前年比53.4%増となった燃料費 - でんきのあした Denki No Ashita(スマートフォン版) [chuden.jp]
浜岡原子力発電所を再稼働させて火力を休ませれば2年くらいで取り返せるから。中部電力の財布の心配をする必要はないよ。その代り、ここまでやったんだから延長は十分ありうる話だけどね。
>廃炉にかかる時間を考えれば、その跡地利用までこの防潮堤は持つのですか?
防潮堤は浜岡原発の廃炉までに一度来るか来ないかというレベルの巨大地震を想定したものにすぎない。もちろん防潮堤が壊れても、原発の高台が地震で壊れても、というあなたが思いつかないような事態も想定されている。
発電コストがちょっとくらい火力より高くなっても、燃料を輸入に依存している間は原発を維持する必要がある。
# 大みそかにこんな分かり切ったこと書かせるなよ
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:たかが原発防潮堤の工事に3000億かかったからって (スコア:1)
再稼働できないのに防潮堤なんか作るわけなかろう。
近隣の反対者(外部)がどう思うと、中部電力は再稼働に乗り気 [at-s.com]だよ。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:追加的安全対策費試算との差 (スコア:1)
現在、風力発電所が台風でブレードが吹き飛び周辺住民にぶつかる事を許容していたり、太陽光発電所が台風でパネルが吹き飛ぶび周辺住民にぶつかる事や、保水力の低下で地すべり等の斜面崩壊や洪水の原因になったり、果ては自然堤防を掘削して洪水の被害を甚大化させたりする事を許容している。
これ等にも充分な費用を掛けた対策を採った時、所謂再生可能エネルギーにはどれだけのコスト増が必要とされるのだろう?
Re:追加的安全対策費試算との差 (スコア:2)
端折って説明したら当然端折られて曖昧な部分が出るのだから
否定的な人はそこ突っ込みたくなるわけでさ、
結局報告書読んだ方が早いんじゃないの。
強度はどれくらい? (スコア:2)
タレコミにある静岡新聞の完成した防潮堤の航空写真見ると、結構薄っぺらく見えますね…。強度計算とかはされてるはずですけど、これで津波はもちろん想定してる地震の揺れに耐えられるのかどうか…。
この防潮堤の構造自体はこんな感じとのこと。
http://hamaoka.chuden.jp/provision/shikichinai.html [chuden.jp]
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/473.html [asyura2.com]
厚さは2m。常に水を貯めてるダムと比べるのもあれだけど、津波の圧力に耐えられるのかどうか?
参考 : ダムの形式 http://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/hyd... [meti.go.jp]
盛り土込みで強度計算はやってるから安心しな (スコア:2)
ただの印象だよね。
中部電力「お客様の声」防波壁は大きな津波に耐えられますか? [chuden.jp]
土木工学賞 [chuden.co.jp]を受賞しているくらいだから、CiNiiで論文を探したら。
盛土を越流する津波に対する防波壁の効果に関する数値解析 [jst.go.jp]をみると、「防波壁にかかる流体力は,防波壁を越流する時の波力が最も大きく,その圧力分布は静水圧分布と同等である.」し。
# 単に「怖い」「不安」というだけのコメントに返す言葉はない
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:盛り土込みで強度計算はやってるから安心しな (スコア:1)
あの
当事者の中部電力のプレスリリースと土木学会賞の受賞ってだけで安全って言い切るんですか?
第三者的な機関の検証もなしでコメントタイトルで「盛り土込みで強度計算はやってるから安心しな」とか言われても根拠が不明すぎて困るんですけど。
あと、土木学会賞については技術的な価値が認められれば、論文はなくても受賞できるようです。発表されてるサイト見ましたけど受賞理由とかは書いてなかったです。これじゃこの学会が安全性に関してもお墨付きを与えたなんて言えないんじゃないですか?
最低でも原子力規制委員会の安全審査に合格しないとどうしようもないかと。
Re:盛り土込みで強度計算はやってるから安心しな (スコア:1)
そりゃ中部電力が自主的に津波対策で建設したはずですが、当然原子力規制委員会の安全審査では検証されると思いますよ。審査自体どういう項目でどれくらいのレベルで行われているのかは自分が調べた範囲では出てきませんでしたが。
仮に安全審査に無関係なら、「防潮堤なしでも津波対策は大丈夫です」とか中部電力が主張して運転再開にこぎ着ければいいだけですけど、それはほぼ無理かと思います。
浜岡原発の原子力規制委員会の安全審査の記事はこんなのとか出てきました。
NHK「かぶん」ブログ『浜岡原発 規制委の安全審査が始まる』(2014年2月27日)
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/181881.html [nhk.or.jp]
Re:盛り土込みで強度計算はやってるから安心しな (スコア:1)
ごめんね、CiNiiでタダで手に入る記事はそれくらいしかなかったんだ。
その手の業界の専門誌にはいっぱい出ているから、国会図書館でも行って自分で調べてみなはれ。
# 他力本願で信用できないと書かれても困るわw
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:盛り土込みで強度計算はやってるから安心しな (スコア:1)
あぁ、「安心しな」ってのは計算上はちゃんと津波を想定して設計されているっていう意味での安心ってことですか。てっきりもう論文がいろんな研究者によって検証とか進んでいて問題点も洗い出された状態かと思ってしまいました。あとは技術的には大丈夫でも実際の施工がしっかりなされていたかってのも安心に含めて考えていたんですよ(マンション杭打ち偽装があったばかりだし)。だから自分としては「検証もまだなのになんでそんな簡単に安心なんて言い切ってるんだろう?」って疑問に思って質問したんです。どうやらそちらとは「安心」に関する論点が違っていて噛み合ってなかったみたいですね。
原発事故自体が電力会社、研究者、マスコミなどの多くが安全だと言っていたのにこんな状態におちいってるので、当事者が出してくる資料だけじゃ信頼できないんです。ということで根拠がよくわからない「安心だ」とか「危険だ」っていう意見はまず疑いから入って調べます。
さすがにいまから土木や建設技術を基礎から勉強して、大学図書館や国会図書館へ行って専門書や論文調べるとか時間とお金がかかりすぎるし、そこまで自分のやりたいことではないので検証機関や専門家、報道などによる調査に頼りますけどね。その調査を元にネットなどで自分なりに調べるくらいかなぁ。
理学者と工学者の安全に対する考え方の違いを理解してほしい (スコア:1)
>さすがにいまから土木や建設技術を基礎から勉強して、大学図書館や国会図書館へ行って専門書や論文調べるとか時間とお金がかかりすぎるし
疑いが入っているなら自分で調べるのが筋。そうでないと自分が信じやすい主張の意見を鵜呑みにすることしかできないってことにいい加減気づけよ。
知識がないと、去年の箱根の時のように、「噴火したら横浜にスコリヤの雨が降る」(火砕流の噴火から箱根は何度噴火していると思っているのかね)とか、「川が硫黄で黄色くなった」(硫黄は水に溶けません)というのを本気で受け取ったりする。5月にテレビで散々出まくった島村英紀センセ(地震学者)の引用記事なんてまったくあてにならないし(7月に発売された著書も読んだけど、デタラメばっかりだったし)。
そもそも自分で「強度はどれくらい?」と聞いたんだろ。CiNiiで検索かければ、資料を洗い出せるのだから、そのリストをもって近所の公共図書館に行って取り寄せれば金もかからない。それすらできないなら、中部電力のFAQで我慢するしかなかろう。
ただま、金も時間もかからないので次の資料は必ず目を通してほしい。
神奈川県温泉地学研究所観測だより第64号に掲載された里村所長の「地震・火山の被害想定で考えること」 [kanagawa.jp]、ここに理学者と工学者との安全に対する考え方の違いが書いてある。スラドで「安全」を問うなら、この両者の考え方の違いくらいは最低限理解してくれないと困る。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:理学者と工学者の安全に対する考え方の違いを理解してほしい (スコア:1)
>疑いが入っているなら自分で調べるのが筋。そうでないと自分が信じやすい主張の意見を鵜呑みにすることしかできないってことにいい加減気づけよ。
国民みんながそんなことしなきゃいけなくなるコストってのは原発稼働で得られる利益より全然大きいと思うんだが。
# みんなじゃねえとかつまらんツッコミはやめてくれ。3割だって十分でかい。
どっかからそんな話になるのかしょうじき理解不能 (スコア:1)
>国民みんながそんなことしなきゃいけなくなるコストってのは原発稼働で得られる利益より全然大きいと思うんだが。
「国民みんながそんなことしなきゃいけなくなるコスト」を定義するところから始めてくれ。3割というのはどこの統計からとった数字?
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:どっかからそんな話になるのかしょうじき理解不能 (スコア:1)
>>さすがにいまから土木や建設技術を基礎から勉強して、大学図書館や国会図書館へ行って専門書や論文調べるとか時間とお金がかかりすぎるし
>疑いが入っているなら自分で調べるのが筋。そうでないと自分が信じやすい主張の意見を鵜呑みにすることしかできないってことにいい加減気づけよ。
と流れてきたんだからわかりそうなもんだろうに。
分業しなけりゃやっていけない時代に自分で調べろなんてのは通らん話だよ。
3割ってのは調べるの面倒だから反対するやつなんて3割程度のもんだろうと思って適当に書いただけだが。
なんにせよあれだ、君はみんなの反感買って原発再稼働の邪魔でもしたいのか?
正論通せば世の中動くなんて思ってるんならそれは多分大きな思い違いってもんだぞ。
Re:理学者と工学者の安全に対する考え方の違いを理解してほしい (スコア:1)
> 疑いが入っているなら自分で調べるのが筋。そうでないと自分が信じやすい主張の意見を鵜呑みにすることしかできないってことにいい加減気づけよ。
はぁ、こちらがそんなことにすら気づいてないとでも思ったんですか。随分と甘く見られたもんですな。
自分だけで調べるのには時間や金銭的制約があるから、ある程度の主張にバイアスがかかってるのはは許容するとして、専門家などの意見も参考にしようって考えなんですけど伝わらなかったみたいですね。
で、あなたが「安心しな」って言った根拠はこちらが指摘したくらいでいいんですね?あなたくらい論文や資料などを精査できる人がその程度の根拠で安心と訴えてるのは不思議ですが、まぁ考え方は人それぞれなのでそんなもんなんでしょう。
あとそちらが目を通して欲しいって資料は読ませてもらいました。理学者と工学者の安全に対する考え方もそうですけど、研究者と一般人の安全に対する意識の違いってのも理解すべきだなぁって感じました。
yutarine (14862) と Rekishi(10137) は同一人物なのか (スコア:1)
>自分で調べろなんてのは通らん話だよ。
yutarine 氏が強度の話題をふってきた [srad.jp]のだから、分からなければ自分で回答を見つける。
ごく当たり前のことですが。
# うちは 50Hz エリアなので、中部電力が再稼働できてもできなくてもあんまり関係ないです。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re: yutarine (14862) と Rekishi(10137) は同一人物なのか (スコア:1)
あの、私の名前出しておきながら別の場所にリンク貼るのはやめて下さい。
http://srad.jp/comments.pl?sid=675223&cid=2943033# [srad.jp]
おまけにそのリンク、ご自分のコメントが展開するようになってますよ?ちゃんとプレビューでリンク確認くらいしてから書き込んで下さい。
私のコメント元のURLはこちらですけど、これを貼りたかったんですか?
http://srad.jp/comments.pl?sid=675223&cid=2942554 [srad.jp]
あとコメントタイトル
『yutarine (14862) と Rekishi(10137) は同一人物なのか』
で私とRekishi氏を同一人物かのように書いてますけど、まったくの別人でこれまで面識すらありません。意見が似通ってるから複数アカウントで書き込んでいるんだろう、とでも思ったんですか?ユーザーページ見比べればそれくらい判別できるかと思うんですけど。
ご自分で考えて訂正するなりしといて下さい。
当たり前のこと、とか指摘するくらいならせめて自分自身で当たり前のことくらいしておいて下さい。
Re: yutarine (14862) と Rekishi(10137) は同一人物なのか (スコア:1)
話題をふってきた人間が自分で"回答"を見つけるのがごく当たり前のことだと考えるなら、yutarine氏と私が同一人物なのかどうかについて自分で"回答"を見つけてみてはどうだろうか。
このツリーにはACはほとんどいないし問題になっている二人ともIDつけてあるんだから過去のコメントを見るぐらい簡単でしょ?
# 自分には過去にyutarine氏と絡んだ記憶すらないんだが、調べりゃ何か出るかもね。
本当に申し訳ない (スコア:1)
いきなり唐突な書き込みに慌ててコメントしてしまった。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
スラドで強く主張したところで世の中は変わらない (スコア:1)
とはいえあなたの意見には共感できない。
あなたが噛みついてきた俺の元コメント [srad.jp]はこの部分だと思う。
信用できないなら自分で調べる、これは原則論。
しかし物事を客観的にみるにはどうしてもある程度の知識は必要。疑ってかかるのも大いに結構だが、ある程度論議のポイントは押さえられるようになってほしいってこと。
僕ならググっても結論出そうにないときは、関係官庁や企業に問い合わせることにしているけどね(例 [srad.jp])。それでも自分で納得するにはある程度の知識が必要だな。
最後にさっき流れてきた早川先生のツイートに共感するので紹介しておく。
https://twitter.com/HayakawaYukio/status/683080709377015808 [twitter.com]
「「事実を歪めることに対する不信感」を本能的に感じる人は多くないと思う。事実と意見を区別できるひとはとても少数ではなかろうか。事実よりも意見に同調する人のほうが、残念ながら、ずっと多いのだと思う。」
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:スラドで強く主張したところで世の中は変わらない (スコア:1)
文脈から察するに、この「あなた」ってのは私(yutarine)のことなんでしょうか?違ったとしても、そちらとのやり取りで思うところがあったので書き記しておきます(長くなります)。
そちらが始めに提示した論文
盛土を越流する津波に対する防波壁の効果に関する数値解析 [jst.go.jp]
について、津波に関する流体力学の数値計算はいまの自分の能力では検証不能であるので、そちらが論文のどこを調べて安全に信頼性があると評価したのか知りたかったのです。単に資料として示しただけならそこまで要求しませんが、安心だと判断されてるのでなんらかの判断基準があると解釈しました。それに関してそちらは「自分で調べてみなはれ」と言われましたが、そちらが安全だと判断した根拠を示してもらえると、それだけでも考える取っ掛かりに使えるので助かりますし、それを元に議論を続けられると思います。
また、私の調査手法やその考え方についてその一文だけ抜き出して、持論を展開されていましたね(それ自体思うところはありますが)。私はそれについて反論(時間や金銭的制約を根拠に)しましたが、そちらに対する返答を望みます。後出しですが、あの防潮堤を安全だと判断するために自分だけで評価しようとすると、
流体力学、地震学、コンクリート工学、地盤地質評価、模型での再現実験、数値解析
は最低限でも押さえ個々の細分化された分野の論文を検証する能力が必要となります。防潮堤でさえこれくらい必要なので、本体である原子炉の安全性まで検証しようとすると到底個人の能力では限界だと思っています。論文の検証自体、研究者でさえ再現実験を行うなど必要なので、全て網羅して検証しようとすると到底自分には時間や能力が圧倒的に足りません。
まぁ論文自体はPDF購入や図書館のWeb複写サービスで1報当たり数百円〜数千円で入手できますが、問題なのはそれを理解し検証するための時間です。当然、前段階としてそこまでに至る能力を確保する時間も必要です(どのような論文を選んで読めばいいかの判断力も必要)。ざっと想像すると能力を確保するだけで1分野あたり半年〜1年、金銭的には50〜100万円くらいでしょうか(大学生が専門分野を勉強する時間と学費から見積もり)。その上、論文自体の検証作業にも相当な時間が要求されます(実験設備やスパコン借りるだけでも個人では負担が大きい)。研究者を目指すならまだしも、それを生業としない一般人の私にとっては自分が安心するためだけにこれだけのものを費やすことは出来ません。せいぜい一生のうちで1〜3分野くらいが限界です。
しかし、これらを専門家や報道などに頼れば、時間やコストが圧倒的に短縮できるので、自分で論文を直接検証するのではなく、私が始めに述べたような考えに至っています。ただ論文をまったく読まないのではなく、検証できなくても一応目は通しますし、理解できる範囲で引用するなどはします。
ご自分では関係官庁や企業に問い合わせることにしているとのことですが、これまでのそちらの発言から判断すると当然国会図書館などへも行って調査されていると思います。その調査内容は明らかに出来ないということなら、自分の専門ではない分野を調査する場合、どのレベルまで検証するかを設定してそれにどれくらいの時間やコストを見込んでいるのか示してもらえればと思います。それが私にとっても実現可能なら、これまでの私の判断を改めるキッカケになるかも知れません。
新年、いろいろと予定もあると思いますので、気が向いた時にでも返信されることを望みます。枝葉末節ではなく本筋での議論を。
Re:盛り土込みで強度計算はやってるから安心しな (スコア:1)
再稼働する前に大地震を起こしてみなはれw
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:盛り土込みで強度計算はやってるから安心しな (スコア:1)
巨大なダムは防潮堤の10倍ぐらいの水圧に、100年といった単位で耐える必要がありますから。
防潮堤は20m想定で厚さ2mなのに対して、アーチダムは100m級で10m程度。
本体の強度はほぼ水面の高さ=単位面積当たりの静圧に比例してると言えるのでは。
まぁ堤防にせよダムにせよ、問題となるのは基礎の強度の方なので、上の薄さを議論しても仕方ないですけどね。
アーチダムには強固な岩盤が必要だし、それがない場合は自重で支える重力ダムを使う必要があります。
浜岡の防潮堤も、断面図を見れば分かるように、地面の上よりも地面の下の基礎の方が高さも幅も大きいです。
原発叩きたいだけってことがよくわかる (スコア:1)
中電が東南海地震対策としてこれだけのことをやってるのに、
周辺市町がやってる地震対策はここは危ないって標識立てて、逃げ先のタワーだか築山だかを作るだけ、
もし津波が来たら、身一つでそこに上って自分の家や財産が流されてくのを眺めててくださいねってことなんだけど。
なぜかそちらは批判されないんだよね。
# いろんな意味でうだけムダなのはわかるけど
Re:原発叩きたいだけってことがよくわかる (スコア:1)
東日本大震災の犠牲者の数で考えたら、津波の危険がある沿岸部の居住を制限した方がいいと思うんですけどね。沿岸部の土地は農地専用にしてしまうとか。それか防潮堤整備で居住区域の海岸線をコンクリートで埋め尽くしてしまうか。川内原発で火山が噴火したらどうするのかというのも、まずはそれだけの巨大噴火時の九州全域の避難計画を立てることが先だと思うし(その上で原発事故も含めればいいが何故か原発事故が主軸に考えられている)。
沿岸部の住人が犠牲になっても、原発事故で土地が利用不能になって後世に影響が出るなら原発対策を優先する、という考え方ならわからないでもないけど。この時代に生きてる個人の人命を優先するか、国の永続的な維持を優先するのかで取りうる対策の優先度決めればいいと思う。あとはちゃんとしたリスク評価。
Re:原発叩きたいだけってことがよくわかる (スコア:1)
津波の危険がある沿岸部なんて 国土のほとんどじゃないの
Re:原発叩きたいだけってことがよくわかる (スコア:1)
う〜ん東海地震は100年くらいの周期で、富士山が山体崩壊するのはその記事によると約5000年周期(最近のは2900年前)なので、津波対策の方が先でしょう。
原発は津波対策したけど、周辺自治体は何もやっていないよねという話なのだが (スコア:1)
浜岡原発の防波壁で想定しているのは「南海トラフ巨大地震」 [wikipedia.org]であって、東海地震ではない。しかも1944年の昭和東南海地震では
周期的に起こるようにみえても震源地によって津波の大きさは大分変わる。ちなみに想定の20メートルは最大値だから、当然それより小さい可能性もある。
ちなみに静岡県統合基盤地理情報システム [shizuoka.jp]で、安政地震(第3次地震被害想定)や南海トラフ巨大地震(静岡県第4次地震被害想定)の被害予想が調べられる。
ちなみに富士山の山体崩壊で被害を受けるのは静岡県や山梨県の周辺自治体という誤解があるようだが、御殿場方面が崩れれば酒匂川を土石流が流れて小田原方面が、富士吉田側が崩れれば相模川を土石流が流れ下って相模原や平塚、さらには津波発生で房総半島南部に影響を及ぼす。日本の大動脈が断ち切られるから、影響範囲は日本全体に波及する。東日本大震災の比ではないよ。
# 5000年周期と言われているからといって、次の山体崩壊が2100年後と決まっているわけじゃないから
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:原発叩きたいだけってことがよくわかる (スコア:1)
東京湾ってこれまでそんな大きな津波被害あったっけ?
南海トラフの想定では東京湾にも大きな津波がくるかもしれないっぽいけど。
https://www.nhk.or.jp/shutoken/bousai/detail/007.html [nhk.or.jp]
あのへんなら高いビルたくさんあるからとりあえずの避難先はあるのか。ただその後の救助は人口も多くて大変だろうなぁ。あとは津波が川を逆流する場合か。堤防の高さとかどうなんだろ?
東日本大震災被災地には、福島第一のほか、以下の原子力発電所があった。 (スコア:1)
いずれも結果的に重大な原子力災害には至らなかったが、外部電源喪失、非常用発電機の破損、原子炉冷却用海水ポンプの破損など、重大な原子力災害一歩手前に追い込まれたり、10条通報、原子力緊急事態宣言発令に至ったりした原発もあった。
東海第二原子力発電所(茨城県東海村)
福島第二原子力発電所(福島県富岡町・楢葉町)
女川原子力発電所(宮城県女川町)
東通原子力発電所(青森県東通村)
Re:まるで屏風 (スコア:2)
太田名部のものごっつー頑丈な防潮堤は大丈夫でしたよ?
Re:まるで屏風 (スコア:1)
田老町のは一部は壊れましたが、そもそも津波の方が高くて堤を超えちゃいましたから。
あの辺の津波は最大8m、発電所付近の地盤の高さくらいまでしか記録にないのですが、
東南海で発生する津波はもっとでかいのが来るはずだって言われたから作ることにしたら、
記事にある通り「いやもっとでかい」って言われてこれになりました。
これでどんな地震でも津波でも大丈夫かどうかはわかりませんが、
たぶんこれが潰れるより小さい規模でも周辺の街の方は全滅していると思います。
Re:まるで屏風 (スコア:1)
海岸のすぐそばの船なら持って行かれる可能性は高いですが、沖合いなら津波が通過しても船の位置はほとんど変わりません。
津波はあくまで「波」であり大量の海水が大移動しているわけではないことに注意。どんなに大きな音でも空気が移動する「風」とは別物なのと同じ理屈。
水の大移動とみなせるのは津波が岸に近づいて水深が浅くなってからです。
うじゃうじゃ
Re:まるで屏風 (スコア:1)
気仙沼市内に打ち上げられてた船って気仙沼港に停泊していた船が多かったと思うんですけど、その貨物船とかはどこから津波で運ばれてきたかわかりますか?Wikipediaの気仙沼港 [wikipedia.org]の記事に震災前の写真が載っていますけど、結構大きな船も写っています。地図で見ると [goo.gl]、気仙沼港は入り組んだ湾内にあるので、開けてる海域と接している浜岡原発 [goo.gl]と単純に比較は難しいかと。
あと原発周辺の海域は海上保安庁の警備対象だったと思います。一般の船舶の侵入とか法律で規制されてたような覚えもあるんですけど、ちょっとソースは見つかりませんでした。おそらくタンカーなど大型船舶もわざわざ原発近辺を通るような海路は設定していないと思いますし。核燃料や放射性廃棄物の輸送船も考えられますが、浜岡原発では自前の港は持たずに御前崎港を利用してるようです。
遠浅の海は津波が高くなる恐れがある。 (スコア:1)
第9部・職場の備え(1)沖出し/水の壁、決死の正面突破 | 河北新報オンラインニュース [kahoku.co.jp]
でも水産庁のガイドライン [maff.go.jp]をみると、大津波警報(地震後3分で宮城 6M [jma.go.jp])が発令された東日本大震災クラスでは一時避難海域ではダメで、「一次避難海域に避難するまでの間に気象庁からの津波情報を入手し、「大津波警報(3m以上)」が出された場合、更に水深の深い海域(二次避難海域)へ避難する(資料-5 参照)」とある。
この避難海域の条件には海底地形や海岸線が複雑でないことも挙げられている(85頁)。
>気仙沼港は入り組んだ湾内にあるので、開けてる海域と接している浜岡原発と単純に比較は難しいかと。
宮城県沖 [mlit.go.jp]と遠州灘~駿河湾 [mlit.go.jp]
震災時の船舶の避難という観点から見比べてみれば、遠州灘を航行中の船舶が津波で原発に打ち上げられる心配はかなり低いと言わざるをえない。
# 水産庁のガイドラインは「財産としての船を守る」話じゃないんだけど、河北の記事は陸で地震に遭遇した漁師さんが津波から船を守るために「沖だし」をした話なので。港に係留してあるより、そこそこ深い沖合ならば安全。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:まるで屏風 (スコア:1)
あの、原発の防潮堤に船が衝突する危険性についてコメントしたのですが、「その屁理屈」ってのがどこを指してるのかわかりません。私のコメントで示した考えにこじつけや問題点があったら指摘して下さい。
要するに津波では船ばかりじゃなくて海底にある巨石を考慮すべきということでしょうか?船の場合は海面の波の変化から判断しますが、巨石だと海底の海水の動きの変化を分析する必要がありますね。
あとは実際に浜岡原発近海にどれくらい防潮堤が破壊される可能性がある巨石が沈んでいるのか分かればいいんですけど(巨石以外にサンゴ礁なども)。また津波でどのくらいの距離を巨石が移動するのかも分からないと。
Re:堤防より・・・ (スコア:3, 参考になる)
多重防護の考え方なのに (スコア:1)
AC がどういうスタンスだろうが、今の状況では想定外が許されないから「羹に懲りて膾を吹く」と言われても仕方ないよ。
中部電力|福島第一のような事故を起こさない - 安全性のさらなる追求 [chuden.jp]
まず津波の侵入をふせぐことで災害時でも発電所の機能喪失を防ぐのが第一。しかし津波が乗り越えてきても高台のガスタービンだの非常用蓄電池や貯水タンク [chuden.jp]などで原子炉を冷やす機能は喪失しない設計になっている。どれも福島の事故を教訓に踏まえた取り組み。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
内陸で起こる地震と海溝型地震はメカニズムが違うから (スコア:1)
内陸型地震と海溝型地震の被害の比較 [bosai.go.jp]
地震のエネルギーは内陸側のほうが小さいが、直下に活断層があればガスタービン電源装置が使えなくなる可能性はあるのかな。ただしひとつの活断層が動くのと海溝型の地震が起きるのでは発生頻度が違う。
たとえば千年に1~10m動くと言われるA級活断層のひとつに丹那断層がある。新幹線や東海道線のトンネルが断層を突っ切っているけれど、地震の頻度は約1000年に一度。だからいつかは動くとしても、新幹線が運用されている間はだれも心配をしていない。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:防潮堤で防げるのは高潮であって津波ではない (スコア:1)
もしかして:ハマオカ
地震による津波が来れば甚大な被害があることは間違いないと思うけど、
浜松は浜岡原発から見れば30キロ圏内にも含まれていないんですが。
Re:防潮堤で防げるのは高潮であって津波ではない (スコア:1)
批判するなら正確にやらなきゃ意味が無いのに、初っ端の所在地から違ってんじゃ目も当てられんわ :p
Re:防潮堤で防げるのは高潮であって津波ではない (スコア:1)
そもそも「反対派」の反対が「推進派」かは、疑問がありますが。
Re:折角だから・・・ (スコア:1)
核融合発電は、あと軽く50年は生暖かく基礎研究を見守るレベルかなあ、と思ってる。
Re:命は大事ですよ。 (スコア:2)
まじかこれwご苦労な事だわw