米ファイザー、死刑での自社製品使用を拒否 53
ストーリー by hylom
色々と騒動の多い米国の死刑 部門より
色々と騒動の多い米国の死刑 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
米ファイザーが自社製品が死刑に使用されないよう、流通に制限をかけることを発表した(朝日新聞)。
米国では死刑での自社製品の使用を拒否する製薬会社が増えており、今回のファイザーの対応で、死刑用では通常の入手ができなくなるそうだ。各州当局は、第三者を通じての購入や、電気椅子や射殺等の方法を検討している模様。
対象となるのは臭化パンクロニウム、塩化カリウム、プロポフォール、ミダゾラム、ヒドロモルフォン、臭化ロクロニウム、臭化べクロニウム。これらの薬物は麻酔・鎮静剤などとしても使われている。ファイザーは昨年、これらの薬物を製造していたホスピラ社を買収しているそうだ(Newsweek)。背景にはブランド価値の保護があるようだが、米国では薬物不足で死刑執行が行えなかったというケースがあるという。
犯罪者の人権に配慮して「安楽死」じゃなかったのかね? (スコア:1)
銃器メーカー「我が社の銃や弾薬を死刑に使うな!ブランド価値を下げる!」
電力会社「我が社の電気を(ry)」
Re:犯罪者の人権に配慮して「安楽死」じゃなかったのかね? (スコア:1)
「悪者を射殺する」という大義名分が果たされる以上、銃器メーカーは反対しないでしょう
Re:犯罪者の人権に配慮して「安楽死」じゃなかったのかね? (スコア:1)
>「悪者を射殺する」という大義名分が果たされる以上、銃器メーカーは反対しないでしょう
アメリカだと、オレに任せろと言うガンマンが出てきそう。
Re: (スコア:0)
俺の死刑執行はひと味違う、が売りになるのですね。
Re: (スコア:0)
銃殺の執行者に、被害及びその親族が参加する権利を与えれば、公に復讐が出来る訳で、さぞかし喜ばれるでしょう。
Re: (スコア:0)
こういう意見のたびに思うのだけれど、
当人にとって「犯人は死んでほしい(殺されてほしい)」というのと
「犯人を自らの手で殺したい」というのには大きな開きがあるのにな、と思います。
ましてや「人を殺したことがある」のは結構な人生の重荷になりかねないので、被害者にその荷を負わせることが本当に良いのかっていう第三者視点もある。
また、被害者の人数が多い場合をどう考えるのか、と。
一部が殺すことに反対していた場合とか、全員が殺したがってる場合とか。
10人居るとき、
10人がそれぞれ1丁ずつ銃の発射スイッチの前に立って、いっせーのせでボタンを押すことにします?(5人が殺したがってたら5発撃ち込まれる)
それともそれぞれ別室の10人で同時にボタンを押すことにして、誰か1人でも押していたら発射、とかにします?
反対が1人でもいたら中止?反対が半数を超えたら中止?
#銃そのものを持たせるのは反対ですね。だって意図と命中するかどうかは別の話だし(別の何かを破壊されても困る)、故障が起きて被害者側に損害が出ても困るし。
Re: (スコア:0)
当人にとって「犯人は死んでほしい(殺されてほしい)」というのと
「犯人を自らの手で殺したい」というのには大きな開きがあるのにな、と思います。
「銃殺の執行者に、被害及びその親族が参加する権利を与え」るだけで、当然拒否する自由もある。
また、被害者の人数が多い場合をどう考えるのか、と。全員が殺したがってる場合とか。
当然、裁判所か所轄省庁の選択、或いは抽選でしょ。
一部が殺すことに反対していた場合とか、
裁判で被告生存側に参加して、死
Re: (スコア:0)
リンチが当然の国の住民がそんなややこしいことで悩むはずがない
Re: (スコア:0)
なぜ被害者にそんな面倒くさいことを求めるのか。
被害者に死刑執行を担わせる制度をわざわざはじめたりしない、という対策のほうが簡単そうですね。
Re: (スコア:0)
なぜ被害者にそんな面倒くさいことを求めるのか。
被害者及びその遺族といえど、自分の我が儘を通すには、裁判に於いて説得力のある説得が必要です。
本来犯罪者への刑罰は社会規律維持の為に行う物で、被害者及びその親族の復讐心を満たす為にある訳でなく、単に死刑のついでである。
被害者に死刑執行を担わせる制度をわざわざはじめたりしない、という対策のほうが簡単そうですね。
犯罪
Re: (スコア:0)
>ましてや「人を殺したことがある」のは結構な人生の重荷になりかねないので、被害者にその荷を負わせることが本当に良いのかっていう第三者視点もある。
については自己責任として無視するんですね…。
Re: (スコア:0)
死刑執行人ですら死刑の執行後良心の呵責で精神を病むことが多いと言うのに、
ましてや無辜の一般市民をや。
Re: (スコア:0)
何が問題なのか理解できない。
米国は市民の自由を国是とした国。
その価値観に、犯罪被害者及びその親族が絶対に死刑に参加できない事と、死刑に参加するか或いは関与しない事を選択する権利=自由がある事と、どっちがより合致するのか。
「人を殺したことがある」のは結構な人生の重荷になりかねないなど忖度の必要なく、増して第三者視点など余計なお世話。
但し、自らの判断に責任を持たせきれかねる未成年には、死刑参加権を認めない程度の事はあっても良いかも。
Re: (スコア:0)
なら殺虫剤などを開発してる製薬メーカーも反対しませんよね
#薬って人間に害がある虫や菌を殺しまくってると言えなくもないし
Re:犯罪者の人権に配慮して「安楽死」じゃなかったのかね? (スコア:1)
まあそういう人道的な発明品 [wikipedia.org]も、現代の基準だと恐怖の対象だったりするわけやし。
Re: (スコア:0)
ファイザーは人の命を救うための医薬品を製造するメーカーなので、これを転用して死刑執行のために自社製品を納入するというのは自社製品のイメージを著しく損なうことになる。ファイザーがこれを嫌うことは十分理解できる。
しかし、銃器の場合はもともと人や動物の殺害を目的とするものなので、これが死刑執行に使用されたとしても自社製品のイメージを壊すことにはならないので、銃器メーカーがファイザーと同様の対応を行うことは考えにくいように思う。
Re: (スコア:0)
どうだろう。
ファイザーがこの判断した背景にはそれだけ死刑に嫌悪感を感じてる人がいるからだろう。
自衛のためと銃を買う層とその層がかぶっていないとは限らない。
もしかぶってると銃器メーカーが判断すれば話題性のために敢えて使用拒否することもありそう。
Re: (スコア:0)
死刑囚にはこの薬をこっそり与えておけば良さそう
http://www.mynewsjapan.com/reports/1408 [mynewsjapan.com]
Re: (スコア:0)
米国で交流送電対直流送電の争いがあった頃、交流は危険だという印象を持たせるために、交流を使用する電気椅子を開発したっちゅー経緯がありましてですね…。
上段にならないかもw
マジレスすると安楽死させるには頭部を一気に破砕するのが一番だと思いますので、頭部に対する複数同時発射での射殺が一番じゃないかな。
爆死などは痛みを感じる神経伝達速度より先に脳が破壊されるので、痛みを感じないとも言われてます。
死後の尊厳(体、特に顔が棄損されず残ること)を考えると採用しがたいですけどね。首実検もできなくなるし。
Re: (スコア:0)
要するに、死刑囚が痛みと恐怖を感じる間もなく死ねればいいんだろう?
M134かM61あたりを使えばすぐに解決だろ。
恐らく破片も残らんから現場を水洗いすれば十分だ。
州の機関が (スコア:0)
どうせ小ロットしか使わないのだから、多少コスト高くても州の研究機関の実験室で薬剤作って州法で死刑に限って使用を認可するじゃダメなのかな
Re: (スコア:0)
アムネスティによると2015年のアメリカでの死刑執行件数は28。
一回の使用量がわからんけど「米国では薬物不足で死刑執行が行えなかったというケース」が起こりうるほど不足する事態がわからない。
Re:州の機関が (スコア:1)
実はこの問題は、今回始まったことでなく、数年前から問題になっていたりします。
事の発端はチオペンタールをアメリカで作っていたホスピラ [archive.org]のトラブル。
2009年の秋に米国内のトラブルで製造が中止になり、イタリアに製造工場を移管しようとしたものの、
イタリアは死刑用の薬物製造・国外出荷を拒否したことと、需要全体が落ち込んでいたため、ホスピラが
製造中止を決定したことが発端。
で、このホスピラをファイザーが買収したと。
死刑向けの薬品製造をファイザーが行わないと宣言したのは今回が初めてだけど、
チオペンタール自体は6年前から米国内での製造が中断し、ヨーロッパ等からも
死刑向けの薬剤出荷が中断した結果、国内在庫が払底したと。
代替薬物での死刑実施も行われたが、トラブル(事例1) [ismedia.jp] (事例2) [cnn.co.jp]が
発生するケースも有り問題となっていた模様。
ブランドイメージの保持って意味と、海外からの死刑向け薬剤調達が困難って
両側面が有るんじゃなかろうか。
Re: (スコア:0)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/05/post-5110.php [newsweekjapan.jp]
>2015年にアメリカで執行された死刑の件数は、過去25年で最も少なかった。
>そして執行されなかった死刑の半数は、使用する薬物不足が原因だ。
結構深刻そう
Re:州の機関が (スコア:2)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/05/post-5110_2.php [newsweekjapan.jp]
毎年 4人も冤罪で死刑執行して、まだ過半数支持というのが驚き…
冤罪かどうか認めない、「疑わしきは被告人の利益に」 [wikipedia.org]を認めないという人が多いのだろうけど。
Re: (スコア:0)
テロが起きたせいじゃないですかね?
大規模テロを起こし、現行犯で冤罪はあり得ない状態だったとして、殺さずにおけますか? (感情的に考えて。)
論理的に考えても、終身刑だとして仲間を取り返すために別のテロを起こされるリスクもあります。
テロリストはさっくりと処刑すべきだと考える人は多いかと。
そして対テロ戦争のためには多少の冤罪被害者はしかたないと考えるかも。
個人的にはテロや組織犯罪には死刑が妥当、個人的犯行には死刑廃止のような区別がされるべきと思いますが…。
Re:州の機関が (スコア:3)
> 論理的に考えても、終身刑だとして仲間を取り返すために別のテロを起こされるリスクもあります。
> テロリストはさっくりと処刑すべきだと考える人は多いかと。
そう考える人が多いからテロが止まらないのかも。
殺すから殺されるとどうして考えないのでしょうね。戦争とテロは、空爆される側にとっては同等に思えるだろうと自覚すべきです。
Re:州の機関が (スコア:1)
>殺すから殺されるとどうして考えないのでしょうね。
これに対する答えとして、恨み抱きそうな連中は皆殺しとか。
族滅とか民族浄化ってやつです。歴史的にはそれなりの合理性はあったんだよなぁ。
Re: (スコア:0)
別に殺さなきゃ殺されないわけじゃないしな
先に引き金を引いたのは~、みたいな話もある程度は可能だが、限界はあるわけだ
「反撃で死ぬかもしれないけど敵対相手を殺す」ほうが「自分たちを殺しにくる敵対相手を放置して、黙って殺される」よりは遙かにマシだべ、少なくとも生存を目的にするなら
Re: (スコア:0)
戦力で勝っていて勇気がなければ殺すという判断をしてしまうのでしょう。
殺さないという選択をするには信用できない相手を信用しないといけないのでそれが怖いのだと思います。
Re: (スコア:0)
> 殺すから殺されるとどうして考えないのでしょうね。
つまり相手が自動反撃機械だと思っていることを告白しているわけですね
殺される側の主体性なんて考えたこともないんでしょうね
Re: (スコア:0)
> 「反撃で死ぬかもしれないけど敵対相手を殺す」ほうが「自分たちを殺しにくる敵対相手を放置して、黙って殺される」よりは遙かにマシだべ、少なくとも生存を目的にするなら
その比較はおかしい。捕まえたテロリストを死刑にするかどうかの選択の話でしょう?死刑にしない場合は捕まえないし放置する、なんて誰も言ってないよ。
Re: (スコア:0)
上にも書いてあるけど、捕まえたテロリストを殺さずに牢屋いれとくと、それの釈放をさせるためのテロが起きるんだよ
もちろん殺しても報復テロに繋がる可能性はあるが、釈放を狙ったテロのほうが複数回繰り返されるリスクが高いって話じゃね?
Re:州の機関が (スコア:1)
>テロリストはさっくりと処刑すべきだと考える人は多いかと。
感情的になりやすいのはわかるけど、さっくり処刑するのは勿体無い。
テロリストはアジトや他のメンバーとかの情報収集する必要があるだろうし。
Re: (スコア:0)
捕まえたらぽんぽん死刑にしますわ、ってことになると
テロリストは捕まりそうになったら死に者狂いで抵抗するようになるので
警察とかのリスクは増えると思いますけどね…。
Re: (スコア:0)
血の気の多いことで有名な、しかも結構大規模テロも起きてるアメリカでさえ死刑賛成は54%ってむしろ低くないか
日本人なんてそんなテロ数起きて無くても賛成8割超えてるんだぞ
まあ人権がらみの案件だからアメリカは腐っても西欧国家、日本はアジア国家ってのが大きいんだろうが
Re:州の機関が (スコア:1)
アジアといいうか日本独特の死生観だと思いますよ。
現に死刑廃止のアジア諸国も多い。
さあオーストラリアの海賊をつかまえて縛り首にしよう。
Re: (スコア:0)
日本と違い米国で死刑が無くなれば、警察による制圧現場での現行犯に対するやむを得ざる射殺が増えるだけ。
現場被射殺者の冤罪は、逮捕後の裁判に基づく死刑より、余程割合が高い事でしょう。
# 高度な戦闘力を有する(かも知れない)米兵(らしき)現行犯を、何故かSWAT類がない沖縄県警察に現場射殺を要求喚起する世論が沖縄に無く、ただ在沖縄米軍撤退のみを要求しているのは、米軍に代わって駐留した時に射殺されると嫌な背後の連中の意図を反映した物なのだろう。
Re: (スコア:0)
>日本と違い米国で死刑が無くなれば、警察による制圧現場での現行犯に対するやむを得ざる射殺が増えるだけ。
増えないでしょ
死刑がないと凶悪犯罪が増えるという仮説には説得力があるが検証しない限り意味がない。
//お巡りさんが撃ち殺されたりするとやむ終えずということにして犯人を射殺するケースが多いかもしれない
Re: (スコア:0)
冤罪はともかくそれが明らかになる体制はすごいな。
何が何でも認めない日本とは大違いだ。
Re: (スコア:0)
そりゃ専門家も欠陥を暴くのに躍起になるだろ
Re: (スコア:0)
そりゃ、裁判にカメラ・マイク持ち込みを禁じ裁判の公開に巨大な制限を課し続ける憲法違反+ハンセン病特別法廷を多数開廷した憲法違反を恥じない=司法自ら立憲主義を踏みにじる国だからね。(冤罪は基本司法の責任)
# ねずみ取りの速度計測トレーサビリティーって、何故計測器屋みたいに予め公表されないのだろう。(実はトレーサビリティーなど初めから無いから、文系の裁判官は速度計測トレーサビリティーを要求しないに一票)
Re: (スコア:0)
州法で死刑執行に使用する事をメーカー或いは販売者が禁ずる事を禁ずればいい。
違反すれば、その法律か州独禁法違反で天文学的罰金を取って、州政府内製化費用に回す。
ファイザーさんはとってもお金持ちだから、幾らでも毟れる。
この辺はEUと同じやり口。(確か日本の電機屋がEU内で販売しない事で罰金を毟られていた)
因みに米国は在外国米国大使館・領事館で裁判を開廷する事もあった筈。
印象が良くなるブランドで売ればよい (スコア:0)
犯罪者コロリとか、死刑囚ジェットプロとかそういう。
ビジネスチャンス (スコア:0)
混入した不純物で健康被害を起こして訴えられるような心配も無さそうだし、粗悪品を安くで作る専業のメーカーを作れば…。
でもだめか、死刑以外には使わないこと、それ以外での使用で問題が起きてもノークレームノーリターンで、なんて条件を強要する仕組みが無いか。
建前上は普通の麻酔薬と同列で売らないと行けないから、安い麻酔として使われちゃう事例がきっと起こる。
Re:ビジネスチャンス (スコア:1)
1回分1万ドルとか、めちゃめちゃに高くすればいいんでないの?
内製化 (スコア:0)
科学は専門外だが、塩化カリウムだとかは刑務所で内製化出来ないのか?
死刑に使うのだから薬品としての品質を要求する必然性は無いはずなので、専門家を雇えば普通に売ってる試薬を使って作れそうだが
ぜひ専門家の意見を拝聴したいが.....
#というか工業用の試薬に塩化カリウムがあるじゃないか!
Re:内製化 (スコア:1)
>死刑に使うのだから薬品としての品質を要求する必然性は無いはずなので
いやあるから!品質を下げられる可能性はあるけど、「薬品としての品質を要求する必然性はない」なんてことはないから!
品質ってのは「期待された機能を過不足無く発揮する」ことが目的なので、
低品質でもいいやって使ってみて効果が低かったら問題だし、使用者側にトラブルが起きても困るでしょ。
(今回の場合、問題となる結果は「死なない」じゃなくて「苦しんで暴れる」とか「必要以上に痛む」とか「死ぬまでの時間が長い」とか「当初の予定以上に薬剤注入が必要になった」とか)
銃とかで考えてみてくださいよ。
「長距離での精度とか連射性とかは要らないよね」とは言えるけど、
「銃で撃たれれば死ぬんだからどんな銃でもいいよね」とか言ってたら危ないでしょ?
Re: (スコア:0)
塩化カリウムは工業試薬として普通に買えるから入手困難なんてことにはなってないと思うんだわ。
問題は「麻酔」してから塩化カリウム注射しないと安楽死にならないことか。
その麻酔薬がねー
Re: (スコア:0)
麻酔に失敗して死亡した場合、責任は問われるのでしょうか?