民泊サービスや配車サービスで起こる差別問題 127
21世紀になってだいぶ経つのに 部門より
個人間で「民泊」などと呼ばれる宿泊場所を仲介するサービス「Airbnb」が国内外で注目されているが、法律の縛りの緩い個人間を繋いだ結果、深刻な差別問題が起きているという(BuzzFeed)。
Airbnbではたびたび差別問題が発生しており、過去には黒人の学生が民泊の予約を申し込んだところ「俺はニガー(黒人の蔑称)は嫌いだ。別の場所を探せ」などと断られた件や、LGBTパレード参加のために申し込みをした男性が「LGBTの人はお断り。人類の敵は支持しません」なとと返された件などが報告されている。
いずれの宿も現在はブロックされているが、その他にも黒人/白人の名前を使った他の条件が同じ架空アカウントでの調査では、白人が50%予約を取れたのに対して黒人は42%しか受け入れられなかったという調査結果も報告されている。これを受けてAirbnbに対する訴訟も起こされており、また「Innclusive」(宿+多様性受け入れ)や「Noirbnb」(黒いbnb)といった代替サービスも開始されている。また、Airbnbも9月8日に差別防止策を公開している。しかしこうした問題は民泊に留まらず、配車アプリ「Uber」等においても発生しているという。
こうした問題が頻発している原因として、いずれの企業も起業家達が総じて白人男性であり、自らが差別や嫌がらせを受けた経験を持たないことから、システムの問題点に気づかないのではないかという指摘も寄せられている。