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交通

コンコルド以来となる新たな超音速旅客機の試作機が公開される 56

ストーリー by hylom
新型 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

デンバーを拠点とするスタートアップ「Boom Technology」が、開発中の超音速旅客機のプロトタイプを公開した。実用化できれば、米ニューヨークとブルックリンを3.5時間で結べるという(business newslineguardianSlashdot)。

この超音速旅客機は「XB-1」と名付けられており、南カルフォルニアでテスト飛行が開始される予定のようだ。順調にいけば2023年に商用飛行が行えるという。音速飛行機と言えば商業的には失敗となったコンコルドが有名だが、Boom Technologyの超音速飛行機は一般旅客機のビジネスクラス並の料金で利用でき、またコンコルドよりも快適な旅を提供するとしている。

Boom Technologyの出資者であるヴァージン・グループ創設者のサー・リチャード・ブランソンは除幕式で「XB-1は既存の技術がベースとなっており、規制当局による承認を必要としないことから、市場で勝利する可能性が高い。手頃な価格の超音速便は1000億ドル市場を作ることができる。シドニー・ニューヨーク、東京・サンフランシスコ、ロサンゼルス・ロンドンなどが最初の運用場所になる」などと述べている。

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  • お約束 (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2016年11月22日 6時39分 (#3118174)

    > 実用化できれば、米ニューヨークとブルックリンを3.5時間で結べるという

    歩いていったほうが早いのでは?

  • マッハ2.2 (スコア:4, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2016年11月22日 6時55分 (#3118177)

    俗に言う「熱の壁」。
    具体的にはコンコルドの最高速度M2.04はジュラルミンの耐熱性で、XB-70の同M3.1はSUSの耐熱性で、SR-71系の同M3.2はチタン合金の耐熱性で決まったと聞いている。
    (ターボジェットエンジンが使えるこの辺の速度域では、速い方が飛行距離あたりは低燃費になるそうな)
    今時の機体だからM2.2は、炭素繊維のバインダー樹脂の耐熱性で決まったのだろう。
    それでも各機、特に後ろの二機は機体の熱膨張で散々な目にあっているらしい。

    むしろ最近は、この辺の速度域向きのターボジェット~低バイパス比ターボファンジェットエンジンの新作が無いのでは?
    流石にジェットエンジンは簡単に開発できるものではないだろうが、三発機に見えるエンジンの一基がラムジェットエンジンなのかもしれない。

    機首が思いっ切り尖っているが、斜めに通過することになるレーダーの電波が、随分減衰しそう。(まさかの有視界飛行専用試験機?)

    • by ziqqur (30564) on 2016年11月22日 21時29分 (#3118634)
      ターボファンエンジンをコアだけにしたらターボジェットエンジンにならんのかな?
      それとも原理はともかく今動いてる物件に手を加えようとしたらいろいろ問題が起こるから簡単にファンだけを外して運用とはいかないのか
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      ポリイミドでも使うのだろうか。雨に降られるとふやけちゃうけど。

    • by Anonymous Coward

      別に民間用に新しいエンジンを作る必要は無いのでは?。
      F35に使ってるF135なんかを持ってくれば4発で超音速巡航が出来ると思うのですが。

      • by Anonymous Coward

        燃費と継続運転を考慮すると未だにオリンパスを超えるのは無いとか言われているけどな。
        ま、そういう用途があんまり無かったからなんだろうけど。
        でも今ならオリンパスベースにスケールダウンとか意外と簡単に出来るとは思うけど。
        それに新しい設計セオリーを適応してってやれば、中途半端なエンジンをそのまま使うよりは良いと思うぞ。

    • by Anonymous Coward

      > 三発機に見えるエンジンの一基がラムジェットエンジンなのかもしれない。

      http://boomsupersonic.com/faq/#q16 [boomsupersonic.com]
      「A third engine helps lower takeoff noise.」

      とあるけど、ラムジェットエンジンなの?

      • by yamame (45241) on 2016年11月22日 8時53分 (#3118213)
        リンク先にも有るようにETOPS対策の方が大きい気がしますね。

        M2.2で飛ばして時間短縮がこの飛行機のメリットなのに、双発機だと一発停止時の低速(亜音速)での最寄り空港への飛行を想定しなくてはいけないので、
        目的地へ最短で行ける直線飛行が出来なくなります。(空港から180分圏内しか飛べない)
        親コメント
    • by Anonymous Coward

      コンコルドはインコネルでなかったっけ?

      • by Anonymous Coward

        インコネル多用で有名なのは X-15。
        そりゃコンコルドのエンジン周りにも、ちぃったぁインコネル(旧インコ社→現スペシャルメタルズ社の耐熱合金商標)又は相当材が使われていたとは思うが。
        X-15 の目標速度は M8、最大速度記録は M6.7 (空力加熱で先端部は800℃に達したそうな)と、200℃が精々のジュラルミン製コンコルドとは想定速度域が大きく違う。

  • by epheal (32955) on 2016年11月22日 11時06分 (#3118266)

    試作爆撃機みたいな機種番号だが。

  • by Anonymous Coward on 2016年11月22日 7時38分 (#3118186)
    つまり、亜音速で突っ込んだ911の衝撃を大幅に超える映像を垣間見ることが出来るわけですね?

    #冗談で言ってるわけではないし、米国政府・軍も恐らく危惧してるはず
    • by qem_morioka (30932) on 2016年11月22日 11時43分 (#3118284) 日記

      物理的な衝撃は大きいだろうけど、被害でいえばどっこいどっこいかもね。
      それに超音速でビルに突っ込むなんて操縦が大変そうだ。反れて目標に
      ぶつからずに墜落してしまうって結果になりそう。

      確かスーパーキャビテーションを使った超高速な魚雷を開発したが
      制御が難しく、速いは速いけど当たらない魚雷が出来たっていう話が…

      親コメント
      • by digoh (17917) on 2016年11月22日 15時11分 (#3118365) 日記

        「このビルを守らねば」というような意図だと操縦性というか命中率が関係してくるんだろうけど、
        「この都市のどこかに墜ちられては困る」という状況であれば、飛んでくるものの速度が高いことは脅威でしょうね。
        対空兵器で堕とすのも大変になるわけで。
        (まあサイズも高度も中身もなんもかんも、関与するパラメータが多すぎて「どっちがより驚異的か」というのは難しい話ではあるが)

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2016年11月22日 18時56分 (#3118525)

          >対空兵器で堕とすのも大変になるわけで。
          射撃の機会は時間が短いと減るからね。
          自衛隊で対空戦闘車がなんで少ないのかと聞いたら、マジで低空進行されたら射撃準備する前に通過されるとか言っていたのを思い出した。

          親コメント
      • by Anonymous Coward

        SR-71やXB-70やMiG-25系の超音速巡航時の操縦性は悲惨なもので、Uターンにえらい旋回半径を要すると聞く。
        (コンコルドやコンコルドスキー(=Tu-144)は知らない)
        一方古典機ながら馬鹿にできないのがF-104、ジュラルミンやエンジンの流入空気温度上昇による耐熱限界のM2.2+αでも、自在にぶん回せたらしい。(むしろ亜音速域での機動性に問題を抱える)
        一方新鋭といって良い超音速巡航戦闘機のF-22は、推力偏向ノズルで超音速飛行時の機動性を確保しているらしい。

        確かに超音速で劣悪な操縦性の機体で、瞬く間に接近する遠方のビルにぴったり軸線を合わせるのは困難極まるだろうが、それ以前にビルは地表付近の低空にあるので、911のビデオでも亜音速などと呼べない低速だったし、前述の機体群がそうだった様に、ダイブ時を除いてビルの高さで超音速を出せる機体にはならないだろう。
        相対的運動エネルギーの増加は認めるが。

    • by Anonymous Coward

      KABOOMにならなきゃいいけどね

    • by Anonymous Coward

      尖ってるので突き抜けます

    • by Anonymous Coward

      音速超えたら衝撃波が来るからなあ
      映像としてはなんか爆発したって感じで
      画の衝撃度は下がると思うよ

  • by Anonymous Coward on 2016年11月22日 7時42分 (#3118189)

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%89 [wikipedia.org]

    一時はヴァージン・アトランティック航空がライバルでもあるブリティッシュ・エアウェイズのコンコルドを1機1ポンドで買い取ると表明した。ヴァージン・アトランティック航空はコンコルドを買い取る事に熱心だった模様で、

    https://srad.jp/story/03/07/04/1126239/ [srad.jp]

    売ってくれないから独自開発することにしたのか。

  • by Anonymous Coward on 2016年11月22日 8時58分 (#3118216)

    Machってマークって発音するとばかり思ってた

  • by Anonymous Coward on 2016年11月22日 10時14分 (#3118247)

    今は飛行時間7時間くらい、そして時差が5時間。ニューヨーク->ロンドン便は朝発夕方着の一日無駄になる便か、そうでなければ18:30発6:30着という時差ボケを非常に起こしやすい夜行便しかない。

    これが3.5時間だと、JFK12:30 - LHR21:00なんてのが可能で、ニューヨークで朝にミーティングしてから空港に行って、その夜はロンドンのホテルで寝られるようになる。これは大きい。
    そしてロンドンに来た機体をLHR22:00 - JFK20:30と折り返せば、ロンドンで一日仕事して夜はニューヨークで寝るということもできちゃう。
    さらにその機体をJFK23:00 - LHR7:30、LHR9:00 - JFK7:30と回せば、
    JFK23:00 -> LHR7:30, LHR22:00 -> JFK20:30
    LHR9:00 -> JFK7:30, JFK23:00 ->LHR7:30
    と、かなりきつくはあるが、夢のニューヨークロンドン(ほぼ)日帰り出張が出来るようになる。

    • ただし、航空券代が往復200万円とかになるかもですが。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        元記事を読まずにコメントするのはスラドの基本作法だけど、タレこみくらいはちゃんと読もうや。
        航空券代は従来のビジネスクラスにちょっと上乗せした程度になる見込みって書いてあるでしょ。

        ほんとにそんなに安くなるのか、正直懐疑的にならざるを得ないが、従来は1機で一日1往復しか出来なかったのが一日2往復出来るようになるのはある程度コストメリットになるだろう。

    • by Anonymous Coward

      日本だと移動と仕事以外の時間無し
      なんてことになりそうね。

  • by Anonymous Coward on 2016年11月22日 10時39分 (#3118257)

    主翼が小さいということは高翼面加重
    離着陸速度の速さが気になる
    主脚がやたら長いのは、おそらく離陸時の機首上げ姿勢が極端なため(しりもちしないため)

    • by Anonymous Coward

      見たところストレーキ(LERX)がF-18ばりに長いので、主翼面積の割には揚力が稼げるのではないかと。
      ただ、ストレーキが発生する渦がダイレクトにエンジン吸気口に飛び込みそうな位置にあるのはどうなのか。

      • by Anonymous Coward

        エンジン3発で、2発は翼下だから問題無いんじゃないかな?(試作小型機じゃない方)
        別スレにあるけど、ETOPS対策で3発になってるっぽいから、離着陸時は翼下のみを使うつもりかもしれない。

        • by Anonymous Coward

          コンコルドでもアフターバーナーを焚く離陸時に、センターがラムジェットエンジンじゃないのに、翼下エンジンのみを使うとは思えない。
          それなら3発ミリタリー推力(ジェットエンジンがアフターバーナーを使用しないで発揮できる最大推力)で可能なら離陸しようと考える筈。
          或いはアフターバーナーを小火力の物にするとか。
          アフターバーナー装置(フレームホルダー)は、工夫を凝らしても猶、エンジン内で馬鹿にならない空気抵抗源になるそうだから。

    • by Anonymous Coward

      主翼が小さいということは、主翼に収まる燃料が少ないという事。
      特に超音速機の場合、主翼面積が小さいと、F-104の様な薄肉化も併せて、主翼容積は小さくなる。
      主翼容積の大きな大面積デルタ主翼の超音速核爆撃機B-58ハスラーでも、主翼インテグラルタンクに加え胴体内も燃料満載。
      本来のお客様たる核爆弾は胴体下のポッドに燃料と併せて搭載していてもなお、地上給油しか行わない民間と違って空中給油が前提の米空軍戦略航空軍団にすら航続距離の不足が嫌われた。
      コンコルドの半分弱の乗客が目標でも、B-58より遥かに巨大なコンコルド規模、或いは更に巨大なTu-144規模の胴体が必要になるのでは?
      (この他循環させる燃料は、空力加熱で生じた熱を機体全体に散らし、熱膨張を全機体に均す役割も担うから、たとえ小容量でも主翼内タンクは必須)

      # ♪アニメじゃない(燃料・推進剤はどこに収まっているのだろう?無限力じゃあるまいに)

  • by Anonymous Coward on 2016年11月22日 11時12分 (#3118270)

    写真を見て、どう45人詰め込むんだ、パイロットはゼントラーディーなのか、としばらく考えた。
    データを取るためだけのもので、最終製品との具体的な繋がりは特にないのかな。

    • by Anonymous Coward

      テストベッド機 SAAB 210 Draken が、実用戦闘機 SAAB 35 Draken の 1/2 寸法規模で作られた様な話。
      UF-2 救難飛行艇を魔改造した実験用飛行艇 UF-XS でも、後の実用対潜哨戒飛行艇 PS-1 の 3/4 寸法規模。
      ここ最近の国家肝煎りで有人のテスト機・試作機・概念実証機では、想定実用機規模に対してこれ程小さいのは珍しい。
      操縦席容積と人命が無視できる無人機では結構ありそうだが、有人民間開発ではスペースシップワン→スペースシップツー位か?
      イーロン・マスク≒スペースX社(ファルコンシリーズ・ハイパーループ)や、リチャード・ブランソン≒ヴァージングループ辺りが、好む開発スタイルではある。
      起業家≒純民間企業としては、早々に実現性をスポンサーに示して、資金集めに配慮する必要があるのだろう。

  • by Anonymous Coward on 2016年11月23日 0時59分 (#3118726)

    Xは未知を表すことは理解しているが
    飛行に未知を求めていない。

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物事のやり方は一つではない -- Perlな人

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