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ビジネス

日本の労働生産性、米国と比較すると製造業は7割、サービス業は半分という調査結果 140

ストーリー by hylom
なんでこうなるんだろう 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

日本の労働生産性と米国の労働生産性を比較した調査結果が公表された(NHKSankeiBiz産経新聞)。

生産性向上対策を目指す公益財団法人である日本生産性本部がまとめたもの(日本生産性本部の発表)。産業別の日本の労働生産性を見てみると、化学産業は米国の1.43倍、機械産業では1.09倍と上回っているいっぽう、それ以外は米国よりも低く、特に第三次産業(サービス業)では米国の約半分だという低い水準となっている。また、サービス業でも情報通信業は米国比で74.0%だったのに対し、卸売・小売業は38.4%、飲食・宿泊は34.0%と特に低い。

農林水産業の生産性は米国と比べてたった4.2%しかないという結果も興味深い。

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  • 生産性が低いぶん、日本の雇用が増えているという部分もなくはない、かも。もちろん、この状態がベストだとは思いませんが。

    生産性は極限まで上げたうえで(たとえば、100人を生かすために10人分の労働で済む社会にしたうえで)、必要な労働が減った分はワーキングシェアやベーシックインカム導入するってのが人類のシアワセの総和が最大になった状態なのかなあ。

    • 100人を生かすのに10人で済む、ってのは「生かす」レベルなんですよねー。
      食っていけりゃいい医者も要らん、と言うんであればもうとっくに達成されてますよね。

      究極的には多くの人間は「他人には価値のわからない仕事」たとえば前衛芸術、創作活動、
      をすることになるんじゃないですかね…
      必須だが志願者が少ない仕事はAIにやらせて、
      「AIにはできない仕事だ」とうそぶきながら創作活動(同人やらYoutuber的な)にいそしむとか。

      それが「仕事」かっつーとあれですケド。

      親コメント
      • 究極的には多くの人間は「他人には価値のわからない仕事」たとえば前衛芸術、創作活動、をすることになるんじゃないですかね…

        それがAIにできない理由も無さそうですけどね。
        確かに、現状で目標のはっきりしないものに対するAIの応用は遅れてるけど、究極的に、と言うなら、それも解決しちゃうんじゃなかろうか。

        「AIにはできない仕事だ」とうそぶきながら創作活動(同人やらYoutuber的な)にいそしむとか。

        なぜ創作活動に限定するのか不明。
        普通に趣味をやればいいんじゃないの?
        例えば、サッカーが好きな人はサッカーをやればいいのでは?

        AIが出来ないことをやる、って縛りだとしても、同人作家やらYoutuberやらで、オリジナリティが有るものや、面白いものを作る人はひと握り。
        残りは、オリジナルでもなく、面白くもないものを作る人が大半で、そーゆーのは、AIでも実現可能なんじゃないかな。

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    • by Anonymous Coward

      「月給21万円の雇用を生み出すために、社会全体が月額40万のコストを使っている」という現象ですね。

      子育て主婦に、時給800円で一日5時間働いてもらうために、
      社会全体が月額20万円の保育園費用を出し合っている、みたいな。

    • by Anonymous Coward

      それ、人月論並みの詭弁だと思う。
      生産性が低いと生産力が低くなり、能力の低い人1000人居てもスーパーハカーにかなわないように
      低い生産力の会社が増えて、その恩恵で雇用が増えるとはいかない。
      低い生産力に合わせてマーケットがしぼむか、世界マーケットなら日本が弾かれるだけ。

      ワークシェアの観点でも、日本人がとりたてて平等分配に優れているとも思わないから
      生産性は低くていいことは無いと思う。

  • by Anonymous Coward on 2016年12月13日 12時41分 (#3129092)

    だから日本経済の生産性は「めっちゃ低い」 [itmedia.co.jp]

     そこで注目すべきは、日本経済の成長を阻害している、「日本病」について考察をされている点だ。

     それは一言で言ってしまうと、客観的な事実に目を向けることなく、自分たちに都合のいい「願望」のような評価に引きずられてしまうという「病」である。

     例えば、近ごろよく「生産性」の話になるのでご存じの方も多いが、日本の1人当たりGDPは世界で27位と、先進国の中で最も低い生産性となっている。しかも、アトキンソン氏によると、労働者ベースでみるとスペインやイタリアよりも低く、米国50州で最も生産性の低いミシシッピ州にわずかに勝る程度だという。

     だが、このように客観的なデータを提示されても日本人の多くはこの現実を受け入れようとしない。受け入れないどころか、「そもそも日本人はチームプレーが得意なので1人当たりのGDPなど意味がない」とか「日本人には生産性などという指標でははかれない力がある」という科学的根拠のない反論をしてくることの方が圧倒的に多い。

     なぜか。アトキンソン氏は我々日本人の頭の中に刷り込まれている「世界第2位の経済大国」が深く関係しているのではないかと考察している。

     『世界ランキングが高いということは、日本人の潜在能力がいかんなく発揮されていると思い込んでいる方が多いのではないでしょうか。1人あたりのデータを見ずに、世界ランキングが高いということだけを見て、日本の実績は諸外国より上だと信じ込んでいる人が多いのではないでしょうか。これは、恐ろしい勘違いです。1億人の人口大国・日本の世界ランキングが高いのは当たり前のことです』

     「世界第2位の経済大国」というのはGDPという「経済の大きさ」の指標である。GDPは人口×生産性なので、中国経済が台頭してくる以前、先進国の中で米国の次に人口の多い日本が、2位というポジションについたのは当然といえば当然の結果である。しかし、「日本のGDPが世界第2位にまでなったのはなぜ?」という問いかけをされても、「人口が爆発的に増えたからでしょ」と答える人は少ない。「世界一の技術力があったから」とか「日本人は世界一の勤勉だから」とか答える方が圧倒的に多いのではないだろうか。

     確かに、日本には技術力の高い企業がある。しかし、そうではない企業もそれ以上に多く存在している。日本人労働者は真面目だというが、怠け者だって少なくない。そういう「個」の事情が、「全体」に対する評価に引きずられる形ですべて帳消しにされる。つまり、ひと握りの日本人・日本企業が優れているという話が、「世界第2位の経済大国」というフィルターを通すと、いつの間にやら「日本全体が優れている」という話にすり替わってしまっているのだ。

  • by Anonymous Coward on 2016年12月13日 12時55分 (#3129101)

    製造業や小売業。特に小売業は人件費の占める割合が大きく生産性の引き上げには人件費の引き下げが必須です。つまり日本の小売業はアメリカと比べて給料がいいということですね。
    あるいは日本の小売サービス業はアメリカと違って価格の割にものが良いともとれますね。もちろん日本人がケチンボだとか日本人が貧乏だとか日本人のサービスに対する発想力が貧弱だなどとも取れますね。
    日本は人口の割に生産性が低いというのはこの手の調査ではお決まりの傾向なんで今さらわーわーいうようなことではないかな。

    • > 製造業や小売業。特に小売業は人件費の占める割合が大きく生産性の引き上げには人件費の引き下げが必須です。つまり日本の小売業はアメリカと比べて給料がいいということですね。

      生産性は付加価値を人数(または総労働時間)で割るんだけど、
      この付加価値はざっくりいうと売上ー外部流出なので、人件費も含まれる。
      利益率を同じにするなら、むしろ人件費を挙げるほうが生産性が高くなる。

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  • by Anonymous Coward on 2016年12月13日 12時56分 (#3129102)

    日本の労働者には経営者視点が求められるので、
    専門職の労働者に比べて効率で劣るのは必然です。

  • 日本でサービス業の生産性(付加価値?)が低いのは富裕層向けのサービスが少ないからかなぁ?なんて思ったりする。
    「お金持ちに気持よくお金使ってもらう」
    なんて視点でサービス展開すればちょっとは稼ぎも上がるんじゃないかしら?
    まぁこういうのが成り立つならそれだけ格差が拡大してることを表すようなもんなので、現在の日本の状況に合ってるかは知らないけど。

    # 富裕層が増えてもセコい富裕層ばかり増えたら世の中にお金が回らないし、そうじゃない富裕層もサービス充実してる海外でお金使ってたりするんじゃない?

  • サービス業でも情報通信業は米国比で74.0%だったのに対し、卸売・小売業は38.4%、飲食・宿泊は34.0%と特に低い。

    日本の「卸売・小売業」とか「飲食・宿泊」とかは、世界レベルで見ても高品質です。
    オ・モ・テ・ナ・シ

    それなのに、生産性が悪いということは、サービスにふさわしい対価(料金)を取っていないということです。
    つまり、ここで上がった業界は、ブラック率が高く、低賃金の非正規労働者を積極的に活用していますが、
    それにより賃金を圧縮して、それを原資として売価をダンピングしているといういびつな構造をこの統計は示しております。
    これらの業界で、(皆さんのおっしゃるように)労働の効率性を追求すると、さらにいびつなことになります。

    「サービス業の生産性の向上」が必要とするならば、
    たとえば、牛丼の値段が値上がりを許容しなければならないんですけど、
    皆さん、その覚悟はあるんですか?

    求められるのは、品質の向上ではなく、利益の向上です。

  • by Anonymous Coward on 2016年12月13日 11時56分 (#3129068)

    申告してないサービス残業があるから、本当の生産性は更に低いでしょうね。

    • by adeu (2937) on 2016年12月13日 12時06分 (#3129076)
      結果に結びつかない無駄な作業が多いから無駄に長時間労働していることになるんじゃないだろうか。意味のある残業なら成果も大きく生産性の指標も高くなっていいはず
      親コメント
    • by nim (10479) on 2016年12月13日 21時00分 (#3129433)

      注釈なしで「労働生産性」という場合、従業員一人あたり付加価値額を指すので、サービス残業は関係ないと思うんだが。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2016年12月13日 12時02分 (#3129073)

    長時間労働の強要で生産性が落ちてるのに
    「生産性が低いとはけしからん、(働く時間は維持したまま)もっと成果を上げろ」
    と言い出すのが想像に難くないのがなー

    • by Anonymous Coward on 2016年12月13日 13時29分 (#3129132)

      ちょっと違う。

      労働生産性が低いので、経営者は目標の付加価値を得るために長時間労働を強いてしまっているのが現状。

      ここでも長時間労働規制の話題が出ると「残業できないと給料が減るから嫌だ」というやつがいるよね。
      そうやって労働生産性が低い社員に給料を払うために労働生産性が高い社員は割を食うのが日本型企業。

      労働生産性を高めるためにフレックスタイム制度という、コアタイムだけ出勤していれば短時間勤務で帰っても良い、そのためには効率よく生産性を上げるようになるという仕組みを作ったのだけど、経営者・上司・社員の全てが「早く帰りやがって、時間が余ったなら他の仕事もやれよな」という悪しき感覚に囚われて批判するため、誰も生産性を上げて勤務時間を短くすることができなかった。

      それならば成果だけをみる裁量労働制はどうだろうかということになっても、「どうせ集中的に力を入れて頑張っても、ゆるゆる長時間やっても結果が同じならゆっくりやるよ」ということになって、逆に労働生産性は低下しましたとさ。

      なんだか日本人って駄目な国民性だなと思えてきた。

      親コメント
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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