カラシニコフ氏の巨像、台座の意匠にドイツ製のライフルが使われていることが発覚し修正へ 40
形が似てたから間違えたのだろうか 部門より
AK-47などの小銃設計などで知られ、2013年に亡くなったミハイル・カラシニコフ氏の業績を称えるため、彼がAK-47を手にした姿を模した7.5mの石像がモスクワに作られたそうだ。今週火曜日の9月19日、お披露目の式典が行われたとのこと(New York Times)。
その像の台座には彼が開発した歴代シリーズのレリーフが彫り込まれていたのだが、そのうちの1つにナチス時代にドイツで作られたアサルトライフル・StG44が紛れ込んでいたという。木曜日に専門家から最初の指摘があり、金曜日に問題の部分を含むレリーフが切り落とされたそうだ(RadioFreeEurope RadioLiberty、BBC)。
「しったかぶり」が多いことで知られるカラシニコフであるが、像の作者は発注元からの資料の他に「ネットで調べた」ものを参照したと認めている。それにしても、恐らく検品したであろう、ロシア軍のお偉いさんが誰も気づかずにパレードまでやってしまったのは、時代の流れのせいだろうか。
ちなみに、この像の作者であるSalavat Shcherbakov氏はウラディミール1世像も手掛けており、同名であるプーチン大統領の偶像化ではないかなど、相次ぐ巨像建設で様々な議論を巻き起こしているのだが(Economist guardian)、2014年にはベラルースキー駅前に作られた「スラブ娘の別れ」像でソ連兵にモーゼル98kを持たせて、公開後に仕方なく切り落とすという事件を起こしており、間違えてドイツの銃を使ったのはこれが2度目だそうだ(ロシア版Wikipedia)。