古河電工、カーボンナノチューブを使った電線の商用化を目指す 16
ストーリー by hylom
実用化はなかなか進まず 部門より
実用化はなかなか進まず 部門より
古河電気工業がカーボンナノチューブを使った電線の商用化を行うという。まずはカーボンナノチューブを合成する実験炉を研究所に設置し、そこから電線を作成する研究を進めるという(日刊工業新聞)。
古河電工は以前よりカーボンナノチューブを使った電線の開発を行っており、開発プロジェクトは昨年5月には新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト」にも採択されている(昨年5月の発表)。
また、同社はカーボンナノチューブ電線を使ったモーターの試作にも取り組んでおり、すでに出力3W程度のものの試作に成功している。これを発展させ、2018年度に出力50W程度のモーターを試作するとのこと。
カーボンナノチューブは重さが銅の5分の1、強度は鋼鉄の20倍という「軽くて強い」点が特徴。電気抵抗は現状では銅の4倍程度だが、銅と同程度に抑えられる可能性もあるという。
特徴 (スコア:1)
モーターに使う場合、同じ線径なら許容最大電流値が銅線より大きいので、その分コイルを小型化出来るのが売りです。
また、表皮効果が銅線に比べ影響が小さいのも利点。
現状は銅より電気抵抗が高いのでその利点はまだ活かせな無さそうですが。
なので、EV/HEV用モーターから導入される予定。
CNTで作った繊維に銅を含浸して固めた銅+CNTワイヤがCNTワイヤ寄りの特性になるそうなので、そっちが先かと思ってたのですけど。
古河、銅やめるってよ… (スコア:1)
足尾銅山起源の企業だけにちょっと感慨があるな
CNF自体は何十年もその可能性が指摘され続け…可能性止まりになってきた
古河電工が本気出せばなんとかなりそうだな
水俣病事件のとき公害企業と戦った技術者の宇井純の初恋の相手が
実は古河財閥の御令嬢だったという韓国ドラマみたいなエピソードもあったりする
一緒に何度かコンサートに出かけたりしていたが
実家の反対で別れさせられ、宇井はショックで一年休学したらしい
その時の恨みが後の執念の被害掘り起こしの原動力になったのかも
いつの間にか糸状のCNTが現実に成ってたんだね (スコア:0)
アスベスト様の粉、樹脂で固めたナンチャッテ止まりのままかと思てたわ
Re: (スコア:0)
既に木綿の単繊維くらいの長さはある。
Re: (スコア:0)
電気抵抗が銅の4倍て、肝心の物性がダメやないかーい。無理して電線に使わなくても構造材に使えばいいのに。普通の炭素繊維に勝てない?
Re:いつの間にか糸状のCNTが現実に成ってたんだね (スコア:2)
送電線では、銅よりもアルミが主流です。アルミは電気抵抗が銅の1.5倍ですが、比重が1/3。だから、銅と同じ抵抗になるぐらいアルミを太くしても、重さが銅の半分にできるという理屈。
今回のCNTの場合、抵抗4倍でも重さが1/5だから、アルミには負けるものの、わずかに銅より有利。
実際の送電線では、アルミでは柔らかく強度が無いので、鋼の芯線とセットで使います。
強度が銅の50倍もあるなら「芯線なしで使えるCNT送電線」って目もあるかも。
Re:いつの間にか糸状のCNTが現実に成ってたんだね (スコア:1)
抵抗/重量比ともうひとつCNTのいいところは、高温でも抵抗が上がりにくいこと。
銅、アルミ等の金属だと温度が100度あがると抵抗が40%増すのに対して、CNTだとほとんど変化しない。
モーターだと100度近辺で使うことが多いので、銅の4倍よりは抵抗が小さくなりそう。
Re: (スコア:0)
もちろん4倍もあったら使えないだろうけど、理論値はもっと下なんでしょ。銅もそこそこレアメタルなんだから、炭素にできるならそれに越したことはない。炭水化物しか使わないプリント基板とか面白そうだけどな。導体を全部置き換えられるならコンデンサとかも。
Re: (スコア:0)
炭水化物って食べるんかい・・・
Re:いつの間にか糸状のCNTが現実に成ってたんだね (スコア:1)
プリン基板ですはい。
Re: (スコア:0)
腸内でナニかの動作をするサプリメント基板だったりして。
Re: (スコア:0)
ガラガラー
話は聞かせてもらった。
反対団体を結成することにする。
Re: (スコア:0)
遅すぎるわ。
ナノ素材の問題点なんぞ既に真面目な所は害を訴えているよ。
Re:いつの間にか糸状のCNTが現実に成ってたんだね (スコア:1)
【1分解説】スーパーグロース単層カーボンナノチューブの生分解性を確認【産総研公式】
https://www.youtube.com/watch?v=fReUjNn7i8s [youtube.com]
石綿(アスベスト)のように細くて硬い物質はガンの発生など、生体に毒性があると考えられているが、CNTについて細胞内に取り込まれた後にどうなるかを近赤外線を用いて観察したところ、時間経過につれてCNT量が減っていくことから、生体細胞はこれを分解可能であり、毒性が少なくなっていくことを確認。
逆に言うとCNTは腐ったりカビたりするのではーー?
某マニア (スコア:0)
音いいの?
Re: (スコア:0)
おお、そいういう着眼点があったか。
上手くすれば相当にコスト高でも商品化できる。
電流雑音は導体の素材や製法で変るから銅とCNTで測定して比べたらはっきりと差はあるはず、もっともどちらが低雑音かは知らないけれど。