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書籍

「フランケンシュタイン」出版から200年 50

ストーリー by hylom
そんなに昔だったのか 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

ゴシック小説「Frankenstein: or The Modern Prometheus」(「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」、通称フランケンシュタイン)が1818年1月1日に出版されてから2世紀余りが過ぎた。なお日本語版ウィキペディアでは同年3月出版と記述されているが、「ディオダディ荘の怪奇談義」ページによると1月1日に出版した後、同年3月11日に作者の夫の序文を付け足して再出版となっている。

知らぬ者がほとんどいないであろう「フランケンシュタイン(製作者)の怪物」(作中固有名詞は無い)に比べ、ゴシック小説であり初期SF小説の一つに含まれる、当小説自体(現在流通しているのは1933年出版の第3版準拠らしい)を読んだ人間は少ないであろう。

現在人類の科学工学技術水準は、会話を行い、詩歌楽曲を愛でる「フランケンシュタインの怪物」水準に及んでいないが、遠からずそこに至るであろう。フランケンシュタイン・コンプレックス(創造主に成り代わって人造人間やロボットといった被造物を創造する事への憧れと、更にその被造物によって創造主である人間が滅ぼされるのではないかという恐れが入り混じった複雑な感情・心理)が現実になる日も近い。先人(著者:Mary Wollstonecraft Godwin Shelley)の警告をどう受け止める?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by simon (1336) on 2018年02月07日 17時07分 (#3357655)

    『ディオダディ荘の怪奇談義』として有名なスイスのレマン湖畔の別荘での怪奇話がもとになってるんですよね。
    この別荘にいたのは
    詩人のジョージ・バイロンとその主治医(おそらく愛人)のジョン・ポリドリ
    詩人のパーシー・シェリーとその愛人(のちに妻)メアリ・ゴドウィンとその妹のクレア・クレモント(バイロンの愛人)

    この5人がいろいろあって夏の間レマン湖畔で過ごそうとしたらこの年、1816年はタンボラ火山の噴火による「夏のない年」だったのでおそらくその影響の長雨にたたられて外出もできず、することもないのでバイロンが「皆でひとつずつ怪奇譚を書こう」と提案。その結果が

    ジョージ・バイロン…短い吸血鬼に関する詩を書く
    ジョン・ポリドリ…その詩を小説として膨らませ1819年『吸血鬼』(The Vampyre)として出版

    パーシー・シェリー…飽きて投げ出す
    メアリ・ゴドウィン(のちのメアリ・シェリー)…ガルヴァーニ電気を題材にした短編のアイデアをこのあと1年かけて『フランケンシュタイン、或いは現代のプロメテウス』として出版

    吸血鬼とフランケンシュタインという怪奇映画の2大スターが同じ別荘で生まれた、というのは奇縁を感じますね。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/ [wikipedia.org]ディオダディ荘の怪奇談義

    • by Anonymous Coward

      ウォーでがんすだけ仲間外れで可哀相

    • by Anonymous Coward

      >詩人のジョージ・バイロンとその主治医(おそらく愛人)のジョン・ポリドリ

      女性でジョンってありなのかな・・・と思ってたらやはり男性なんですね(汗)

  • 三大シュタイン
    ・アインシュタイン
    ・フランケンシュタイン
    ・リヒテンシュタイン

    三大キュー
    ・モンテスキュー
    ・オバキュー
    ・バーベキュー

  • by Anonymous Coward on 2018年02月07日 16時05分 (#3357615)

    んなわけねーだろ。

    • by Anonymous Coward

      「死体を材料にした新生物」って意味じゃなく、「歌い踊りコミュニケートできる人工の何か」くらいの意味だと思いますよ。

  • by Anonymous Coward on 2018年02月07日 16時08分 (#3357617)

    派生作品は多いけど

    • by Anonymous Coward on 2018年02月07日 16時35分 (#3357628)

      > 読んだ人間は少ないであろう。

      [要出典]
      ささっと調べたら、新潮文庫・光文社古典新訳文庫・角川文庫・創元推理文庫が入手可能。青空文庫版もある。
      創元推理文庫は1984年初版だが、あとは2010年代の版。
      それなりに供給されているということは、それなりに需要があるってことじゃないかな。

      #わたし自身、1980年代初めに角川文庫の旧訳版で読んだ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        「フランケンシュタイン(の怪物)」という単語の知名度に比べれば、既読者は少ないといっていいんじゃないかな。印象だけど。
        // 怪物くんのキャラでしょ?なんていう層もいそう。あれはフランケンだったっけ。

        • by Anonymous Coward

          1981年7月27日に放映された恐怖伝説 怪奇!フランケンシュタイン [wikipedia.org]というアニメがひどかった。
          逃亡したモンスター/クリーチャーを探し回るビクトル博士が
          野原で猟銃を乱射しながら「どこだ、フランケン」ターン、ターン(銃声)と叫ぶんだ。
          フランケンってああた、それ自分のことでしょうに。

        • by Anonymous Coward

          怪物くんでは作中でフランケン博士が作った怪物ということにちゃんと言及していたような。

        • by Anonymous Coward

          名探偵コナンでも、コナンかつ新一くんのおかあさんが、ちゃんと「フランケンの怪物」と言っていたっけ。

        • by Anonymous Coward

          人造人間8号

          # 超で出てこないかな

    • by Anonymous Coward

      同じように、ブラム・ストーカーの「ドラキュラ」も、最後まで読む方が少ないそうで。
      映像作品や派生作品が多いと、そうなるんでしょうかね。

    • by Anonymous Coward

      フランケンは読んだことないな
      ラヴクラフトやクトゥルーも名前はよく聞くが読んだことなくて、しばらく前に創元の買って読んでみたんだが、「えっこんなんなの?」てなったわ、しかも巻が進むにつれて変なのが多くなるという

      • by Anonymous Coward

        まあ、その辺はネタ元を含めた周辺ワールドを楽しむものらしいですけど
        #ニャル子を「周辺ワールド」に含めていいのかは知らん

        それに合う合わないが大きそうだし。

      • by Anonymous Coward

        私は初ラブクラフトは小学生のころ親父の持ってた早川SF全集かなにかにのってた「異次元の色彩」。
        で高校になってからクトゥルフ物を集めるようになった。

    • by Anonymous Coward

      金太郎がまさかり担いでクマに乗ってる以外は知らないみたいなもんだな。

      • by SteppingWind (2654) on 2018年02月07日 22時27分 (#3357834)

        金太郎がまさか酒呑童子と戦っているとは思うまい. しかもパーティには羅生門の鬼と戦った渡辺綱もいるという豪華メンバー

        # 手天童子はデビルマンと並ぶ傑作だと思う

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          私も思います。
          折角のタイミングなので、
          マジンガーやデビルマンや恐怖短編だけでなく、手天童子も話題に上がって欲しい。

      • by Anonymous Coward

        サワリーマン金太郎の方が有名だしな。

    • by Anonymous Coward

      まあ解体新書も有名だけど、誰も読まない。

      • by Anonymous Coward

        解体新書の刊行は1774年で244年前。そもそも技術書は陳腐化するしね。
        東海道中膝栗毛が1802年から1814年。
        浮世風呂が1809年から1813年。
        南総里見八犬伝が1814年から1842年。
        春色梅児誉美が1832年から1833年。
        文学部でこのへんを専攻しないとまず原典は読んでないだろう。文語旧仮名の古典はさすがにハードルが高い。
        写楽北斎歌麿広重国芳が同時代の画家だけど、絵は直感的に判るから残るなあ。

    • by Anonymous Coward

      古典とはそういうものだと思う。

      実際に齧ろうとすると、翻訳してあっても今風の文体でなかったり、内容がかなり冗漫に見えたり、当時当たり前であったことが忘れられてたりするから、自力で読みこなすのは難しいことが多い。
      翻訳自体が古くて読みづらいことも。

      あと、一旦古典として声望の確立したものは簡単には消えないので、数的には増える一方...

      • by Anonymous Coward

        そういう意味で光文社古典新訳文庫って意欲的な試みだと思う。
        時々あれっと思うような本が入るしね。クラークの「幼年期の終わり」とかナルニアとか。
        「ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか」なんて内村鑑三の「余はいかにして基督教徒となりしか」の口語訳だと思うけど、これがありなら漱石鴎外もいける。

        • by Anonymous Coward

          「舞姫」の現代語訳(というのか?)は青い鳥文庫にあった記憶。主人公は「ぼく」だった気がする。
          「坊っちゃん」も似たようなとこで書きなおして出ていたはず。

  • by Anonymous Coward on 2018年02月07日 16時18分 (#3357620)

    って名前だっけ

    #それは和田慎二

  • by Anonymous Coward on 2018年02月07日 16時26分 (#3357624)

    1818年は文化15年、4月に改元があって文政元年。化政文化のまさに真っただ中。
    小説では京伝、一九、馬琴、秋成ほか。
    絵画では歌麿、写楽、北斎ほか。
    江戸の文化の最後の輝きという感じかな。

  • by Anonymous Coward on 2018年02月07日 16時40分 (#3357631)

    フランケンシュタイン博士(子孫が、だったかな?)が怪物と同一視されるものだから自分自身をフランケンシュタインの
    怪物にしたのって。

    • by Anonymous Coward

      確か、「ほら男爵現代の冒険」の一エピソードだったと思う。

  • by Anonymous Coward on 2018年02月07日 18時02分 (#3357675)

    ウェルズの The Invisible Man の初邦訳『科學小説 ?之人』から105年。

  • by Anonymous Coward on 2018年02月07日 19時50分 (#3357738)

    誤:現在流通しているのは1933年出版の第3版準拠らしい
    正:現在流通しているのは1831年出版の第3版準拠らしい

    謹んで修正申し上げます。

  • by Anonymous Coward on 2018年02月07日 20時19分 (#3357753)

    「それを防ぐため」と称して特権階級の人間が機械を支配することの方がよっぽど怖いでしょ
    それを描いた作品がTRPGの「パラノイア」ぐらいしか無いのってちょっとどうなの

    • by Anonymous Coward

      まずフランケンシュタインの怪物は「機械が人間を支配」ではなく「被創造物が創造主に反抗」な感じだし、
      「機械が人間を支配」の定義がいまひとつ分からないし、
      パラノイアは全体としては「特権階級が機械を支配」というよりはまさに古典的なディストピア反抗SF「機械に支配された社会への反抗」だし、
      「特権階級が高度テクノロジーを独占して支配に利用する」物語は古今東西色々あると思うので、
      今ひとつ主張の方向性とかディテールとかが分かりません!

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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

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