ドローンの映像を傍受して撮影対象を解析するシステム 4
ストーリー by hylom
映像技術のほうが興味深い 部門より
映像技術のほうが興味深い 部門より
イスラエルの研究グループが、ドローンの撮影した映像を傍受してその対象を解析するシステムを開発したそうだ（WIRED）。この技術を利用すれば、ドローンの接近を検知したり、近隣の施設が監視されていないかどうかを調べることができるという。
原理としては、検知したい施設などに特定のマーカーやパターンを印刷・設置しておき、ドローンが行う無線通信を傍受してそのパターンが映像に含まれていないかを調べるというものだそうだ。動画を圧縮する際には前フレームとの差分情報を利用することが一般的だが、この性質を利用することで通信経路が暗号化されていても映像内容を分析できるという。
暗号化されたストリーム経由で送信される動画の内容を分析する手法は2017年にすでに開発されており、たとえばHTTPSでストリーミングされる動画配信サイトのトラフィックからどの動画を見ているかを検知する、といったことが可能だという（IEEE Spectrum）。
すごいなぁ (スコア:0)
> ドローンの撮影した映像を傍受してその対象を解析するシステムを開発した
ということは実際に動作しているわけで。すごいなぁ。
動画配信サイトのであればそれが可能なのは想像つくけど、撮影方向や距離が変わるドローン撮影のを判別ってどうすればできるんだろう。
＃傍受対策は簡単にできそう。トラフィックやコーデック変えてもいいし、流星速度調べるときの回転シャッターみたいなので物理的にもできそう
Re: (スコア:0)
原理がイマイチわかんないけど、
どうせ使ってるCODECはH.264あたりと見なして、データ量が大きい時はIフレーム、それ以外は差分と判断し、
…ここからが分からない。差分が判別できても暗号データじゃね？
暗号は１セッション中は変わらないとしたら、差分のパターンで分かっちゃうのかな？
なら、1フレームごとに独自に暗号化とかすりゃ解読できないんだろうけど…。
動画配信サイトの話はちょっと次元が異なるよね。
リアルタイムで視聴してるストリームの流量を調べれば、声紋鑑定みたいな感じでパターンマッチさせれば推測できるのは分かるから。
Re:すごいなぁ (スコア:3, 興味深い)
圧縮後のデータ量を意図的にコントロールする事でデータ量を変調させ、同じパターンを探すのです。
映像圧縮を暗号とした、タイミング攻撃(サイドチャネル攻撃の一種) [wikipedia.org]とも言えるかもしれませんね。
以下、実際とは異なりますが、原理の応用として。
例えば、デジタルサイネージが映りこんでいるとします。
広告が切り替わった瞬間に一瞬データ量が増えるとします。
切り替えタイミングが10秒、11秒……20秒と間隔を変えて複数色々な所へ設置します。
さて、観察したトラフィックには11秒毎にピークが観察されました。
よって、11秒周期のデジタルサイネージを撮影している事が判明します。
印字パターンなら、あらかじめ撮影してフレームインした際にどのようにデータ量が変動するか観測する事でパターンマッチさせると。
例えば、格子模様が有りますが、間隔が均等ではなく、特定のパターンです。
遠距離では灰色ですが、近づくと格子になりデータ量が増えるとしますが、増える変動パターンに格子のパターンが現れます。
原理的には上記のような手法となり、デジタルサイネージに限らず、照明のON/OFF、人や車の移動、画像パターンといった情報量の変動を時間軸で解析する事で絞り込む事が可能でしょう。
まぁ、これってVBR向けの方法でVBRにダミーデータ入れてCBR風に転送するようにしたらそれで対策になっちゃうような気もしなくも……
Re: (スコア:0)
そこら辺は深層学習が良きに計らってくれるのですよ。