自身の体を使って大腸内視鏡検査に適した体勢を調べた研究、イグ・ノーベル賞を受賞 22
笑い話ではない 部門より
9月13日、イグ・ノーベル賞の受賞者が発表された。イグノーベル賞は「人々を笑わせ、考えさせる研究」に対し贈られるもので、今年は長野県・昭和伊南総合病院の堀内朗内科診療部長・消化器病センター長が「座位で行う大腸内視鏡検査―自ら試してわかった教訓」で医学教育賞を受賞している。日本人の受賞は12年連続となる(朝日新聞、Yahoo!ニュース、日刊工業新聞)。
大腸内に内視鏡を挿入して行う大腸内視鏡検査は、挿入時に痛みや不快感が発生することが多い。そのため、堀内氏は自身の体を使って痛みや不快感の少ない手法を研究していたという。その結果、椅子に座って排便をするような体制で内視鏡を挿入すると負荷が少ないことが分かったという。ただ、患者が恥ずかしがることが多いという問題もあるようだ。
2018年イグノーベル賞では、そのほか腎臓結石排出にはジェットコースターが効くという研究や、チンパンジーも人間の真似をしているという証拠を集めた研究、人肉のカロリーが低いことを示した研究、切手シートを使ってペニスの勃起検査を行う研究などが受賞している(イグノーベル賞公式ページ、日本科学未来館科学コミュニケーターブログ)。