「真実の口」風の消毒装置 29
手が抜けなくなったらどうしよう 部門より
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2020年の東京五輪に向けてサマータイムを導入するという動きについては9月末に導入断念という方針が出ていたが、自民党が正式に五輪期間でのサマータイム導入のための法案提出見送りを決定した(時事通信)。
法学分野からも反対論が出たことが決め手だったのか、欧州から追い風が吹いたからか、ともかく時刻不整合による死者の発生は回避されたようだ。
サマータイム導入は暑さ対策が目的とされており、特に屋外で長時間の暑さに晒されるマラソン競技の暑さ対策として一部で期待されていた。そのため導入断念を受けて日本医師会らはマラソンの開始時間を「午前5時30分」に設定するよう要望を行なっている(読売新聞)。
熱中症の研究者らの調査によると、午前7時に競技が開始された場合、多くの区間で熱中症に対する「厳重警戒レベル」の環境、区間によっては「運動中止レベル」にも達するという。
環太平洋連携協定(TPP)に参加する11カ国の協定「TPP11」が12月30日に発効する(日経新聞)。これによって国内のTPP関連法も有効になるのだが、この国内法にはTPP11では除外されていたはずの著作権保護期間の70年への延長も含まれており、そのため著作権保護期間が終了した作品などを公開する「青空文庫」の今後が懸念されている(福井健策弁護士のTweet、INTERNET Watch)。
TPPにおける著作権保護期間関連の議論については米国の意向が強く働いているとされており、TPPから米国が脱退したことで関連する規定の一部は停止されている(独立行政法人経済産業研究所による解説)。実際、TPP11協定(訳文)の第二条「特定の規定の適用の停止」では「締約国は、この協定の効力発生の日に、この協定の附属書に掲げる規定の適用を停止する」とされており、附属書には以下のように著作権保護期間を70年と規定する「第十八・六十三条」が含まれている。
第十八章(知的財産)のうち次に掲げる規定
(中略) 第十八・六十三条(著作権及び関連する権利の保護期間)(注を含む。)の規定
しかし、これについて国内では議論されず、いつのまにか勝手に「著作権保護期間の70年への延長」が決まっていた(ITmedia)。
巨大な「ノッチ」を搭載するGoogleのPixel 3 XLだが、さらに追加のノッチが出現したという報告が一部のユーザーから出ている(Android Police、The Verge、Mashable、SlashGear)。
当然ながら追加のノッチは物理的なノッチではなく、画面のサイドにノッチと同じ形の非表示部分が出現するというものだ。ディスプレイ角の丸みを帯びた部分も再現されている。詳細は不明だがソフトウェアのバグとみられ、GoogleはAndroid Policeに対し、近いうちに修正すると述べたとのことだ。
ロシアの南極調査拠点に駐在している研究者が殺人未遂・傷害容疑で逮捕されたという。南極で殺人未遂事件が起きたのはこれが初めてとも言われている(Guardian、MailOnline)。
容疑者はキッチンナイフで被害者を刺したことは認めているが、殺意はなかったとしている。両者は同拠点に共に長期にわたって駐在していたとのことで、容疑者が読んでいた本の結末を被害者が喋ったことが原因となってトラブルになり犯行に及んだという報道もある。
米国政府機関のある職員が仕事用コンピュータでポルノを見た結果、政府のネットワークがマルウェアに感染していたことが判明したそうだ。米内務省の捜査によると、サウスダコタ州にある人工衛星の画像解析施設「EROSデーターセンター」の従業員が何千ものポルノページを見た結果、米国地質調査所(USGS)ネットワークがマルウェアに感染したという(TechCrunch、報告書[PDF]、Slashdot)。
原因となったポルノ画像の多くは、個人用のUSBデバイスやAndroid端末に保存されていた。しかも、これらの端末は従業員が使用している政府のコンピュータに接続していたとしている。調査結果は、今月初めに報告書の形で公開されたが、米国政府のウェブサイトに目立たない形で置かれていたことから、ほとんど報道されなかったという。
内務省の調査官はUSGSに対して、フィルタでポルノサイトを除外すること、従業員のウェブ使用履歴を定期的に監視することを求めたとしている
開拓時代の米国西部地方を舞台にした人気ゲームの新作「Red Dead Redemption 2」が10月26日に発売され、3日間で全世界で約820億円を売り上げるなど大ヒットとなっているが、この影響でポルノサイト「Pornhub」や「YouPorn」で西部劇に関連したキーワードを検索するユーザーが増加しているそうだ(AUTOMATON)。
これらサイトで「Red Dead Redemption」と検索するユーザーが発売前と比べて731%も増加したほか、「wild west」「western」「cowboy」といったキーワードの検索数も大きく増えたそうだ。
AUTOMATONの記事ではゲームをプレイしてその世界に魅了された人がこういったキーワードで検索した可能性があるとされているが、昨今では人気ゲームをモチーフとしたポルノ動画がこういったサイトに多くアップロードされていることも背景にあると思われる。
トヨタ自動車とフィアット・クライスラー、ホンダ、三菱自の4社が、中国の自動車メーカー・広州汽車の車体をベースとした車の販売を計画しているという(ブルームバーグ)。
各社はそれぞれ自社のブランドでこの車両を販売し、仕様も各社で異なるものになるようだが、外観は4社共に同じものになるようだ。背景には中国の排ガス基準の厳格化があり、これに対応するのが目的という。
Linux開発者のリーダーであるLinus Torvalds氏は、かつては不適切なコードやアイデア対し辛らつな言葉で怒ることで知られていたが、今年9月にそういった態度に対し反省し、しばしの休息とともに「自身の振る舞いを変える」ことを表明していた。そして10月末にLinus氏がLinux開発に復帰したのだが、その後提出された「不適切なコード」に対しては、Linus氏が怒らずに丁寧に問題点を指摘したそうだ(Phoronix、本の虫)。
Linus氏はかつてはこういった不適切なコードに対し「f*ck」などの酷い言葉遣いで批判していたが、今回はこういった単語はなく、簡潔に問題点を指摘して反論している。
NASAは日本時間10月31日、観測に必要な燃料がなくなったことによるケプラー宇宙望遠鏡の退役を発表した。
2009年3月6日に打ち上げられたケプラー宇宙望遠鏡は、9年にわたるミッションで2,600個以上の系外惑星を発見している。ケプラーの観測成果に基づく最新の分析では、夜空に見える星の20~50%は地球サイズの惑星をハビタブルゾーン内に持つとの結論に達するなど、ケプラーは銀河系に多様な惑星が存在することを明らかにした。
当初のミッションが完了した2013年5月までに姿勢制御用リアクションホイール4個のうち2個が故障したが、太陽光の圧力を3個目のリアクションホイールとして用いることで姿勢制御機能が復活。K2ミッションと呼ばれる新たなミッションを開始した。はくちょう座の方角に見える15万個の恒星を観測する当初のミッションに対し、K2ミッションでは観測の対象となる恒星が50万個以上に増加している。
科学者はケプラーの退役前に最後の観測ミッションを複数完了し、燃料切れの警告が出た後も貴重な観測データをダウンロードしたとのこと。ケプラーは現在の地球から遠く離れた安全な軌道上で退役を迎えることになる。
トレンドマイクロがユーザーに周知せずに個人情報を収集していた問題を受け、AppleはApp Storeでの同社製アプリの配信を停止している。これに対し10月31日付けでトレンドマイクロが状況を説明する文書を公開した(ITmedia、窓の杜)。
これによると、トレンドマイクロはAppleがアプリケーションによる個人情報収集について厳しい制限を課していることを肯定的に評価するいっぽう、自社による個人情報収集に対しては「一定の履歴データを収集することは、想定しうる被害を最小限にとどめるために当社にとって必要」として正当化しており、これがAppleとの間で「見解の相違」となっているという。
これに対し、セキュリティ研究者の高木浩光氏は「業界の信用を傷つける思想」と批判、抗議するべきと訴えている。
NTTドコモが携帯電話料金を2~4割値下げする方針を示したが、KDDIはこれに追従しないという方針を決算会見で示した(ITmedia、Engadget Japanese、ケータイWatch)。
KDDIは昨年よりすでに値下げを行っていると主張、実際にその影響で通信料収入約3000億円ほど減少しているとのことで、これ以上の値下げに対しては現時点では考えていないという。
一方で「KDDIも値下げ検討」との報道も出ているが、具体的な話は出ていない。
ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ