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軍事

ロシア、核搭載できる原子力推進水中ドローンの海中実験を開始 63

ストーリー by hylom
米中ロの争い 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

以前から、ロシアは魚雷を水中ドローンに置き換える核戦略を推進していることを表明していたが、ロシア国営イタル・タス通信の12月25日の記事によると、ロシア政府筋は、原子力潜水艦を母艦とする原子力推進水中ドローンをテストする実験計画が始まったと明かした。ロシアの新しい国家軍備計画(2018-2027)にも含まれているという(TASSNewsweekThe Diplomat)。

プーチン大統領は3月1日にロシア連邦議会で行った施政方針演説で初めて水中ドローンの計画に言及し、「潜水艦の数倍のスピードで進み、最新鋭の魚雷やあらゆる水上船舶よりも高速で、静粛で高度な機動性を持ち、敵が付け入ることのできる弱点がほぼ存在せず、率直に言ってこれらを防げるものはこの世に存在しない」と述べていた(ニューズウィーク日本版)。NATO側では戦略核魚雷「Status-6カニヨン」として計画が周知されていたが、ロシアは国防省のウェブ投票で名称を公募し、3月23日に改めて「ポセイドン」と名付けられた。

そもそも2015年に「手違いで」ロシアの国営テレビがこの兵器の詳細を間接的に放映しており、BBCではその内容と経緯が解説されている。当時はツァーリボンバーの2倍近い100メガトンの弾頭が搭載可能で、それによって「放射性物質を大量に含んだ津波」を起こし沿岸都市を破壊する兵器とされていた(2015年のBBC記事)。現在の報道では、弾頭は2メガトンとされているが、それでもヒロシマ型(15キロトン)の100倍以上の規模である。

東西冷戦期の基本的な核戦略は相互確証破壊であり、アメリカとソ連は対空ミサイルの配備を抑える条約(ABM条約)を結んでいた。しかし、アメリカはこの条約を2000年代に脱退し、イージスやサードなどの迎撃システムを基軸に据えるミサイル防衛(MD)が業界標準となった。これを快く思わないロシアは旧体制の復活を強く望んでおり、「対空迎撃できない戦略核」はその象徴とも言える。プーチン大統領曰く、

ロシアはなぜこうした兵器を開発するのか? そしてなぜ公にするのか? ご覧の通り、ロシアは兵器開発計画を全く隠すことはなく、オープンに語っている。これは第一に、パートナーに対して対話の機会を持つよう促すためだ。もう一度繰り替え(ママ)そう。ロシアは2004年から明らかにしている。経済や金融、そして防衛産業がさまざまな問題を抱えているにもかかわらず、ロシアが核大国の座を維持しているのは実に驚くべきことだ

と語っており、ロシアの積極的な核開発と宣伝は自他ともに認める既定路線である。一方で、アメリカのマティス国防長官は、「彼(プーチン大統領)の言う種々の新兵器の実現は何年も先の話だし、(実現しても)軍事バランスを変えるわけでもない。我々の側が抑止力政策を変更する必要がないのだ。彼らが戦略バランスを全く変えないものにどれだけの金をつぎ込みたいのかという点を除けば、全く何も変わらない。」と述べている(2018年3月のGuadian記事)。

ドローンが世に出て以降、空撮の分野では実社会に大きな影響を与えており、今後は輸送分野においても活躍が期待されている。水中ドローンも水中撮影の用途では普及しつつあるが、ロシアの狙い通り、ポセイドンは潜水艦装備のエポックメイカーとなるのだろうか。それとも、アメリカの言うようにネタ兵器に過ぎないのだろうか。

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  • 単なる新型魚雷 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2019年01月02日 18時56分 (#3542686)

    タイトル以外の何者でもない。
    キャッチーな名前で煽ってるだけ。

    • by Anonymous Coward

      核を積んでる魚雷はあっても、原子炉で動く魚雷はないだろ。

    • by Anonymous Coward

      そんな感じだね。トマホークなら核を搭載できるドローン

      • by Anonymous Coward

        漁網に引っかかって引き上げられニュースになるまでがワンセット

        • by Anonymous Coward

          迷子の核ドローンが交番で道を尋ねる未来

          • by Anonymous Coward

            ルンバの様に、数十年ぶりに燃料棒交換のため母港に帰ってきたのに政変等で設備がなくなり、立ち往生するドローン達で港が溢れかえる未来

            /*
            もうウチでは飼えないんだよ…
            そういえば衛星航法で衛星がなくなったらどうなるのか…
            */

    • by Anonymous Coward
      究極兵器構想で言うならば全ての質量運搬限界を無視できる水中から、至上最高クラスの核出力を最高の速度で打ち出し最大の遠距離から被害を及ぼす兵器が最終兵器なのは間違え無いよ
  • by Anonymous Coward on 2019年01月02日 18時50分 (#3542683)

    人のコントロールから離れた兵器で核搭載は、かなり第二次か第三次報復の保険すぎでしょう。

    むかし、首都がやられたら自動で報復する兵器も某誌で見たことあるし、それの今世紀の海洋版。

    • by Anonymous Coward

      原潜がドローンになるのかと思ったら原子力で推進する核搭載の魚雷がドローンになるんだな。
      発射のスイッチを人間が押すまでは原潜の中で動き出すことはないんじゃないか?

    • by Anonymous Coward

      ネタでしょとタイトルに書きつつ本文にネタを書くセンス
      好きですけどね
      そもそも核兵器が第二次か第三次報復の保険過ぎるのでトートロジーもいいところですし
      今回のこれは高速&自立的な迎撃兵器回避機能付の核搭載魚雷ってだけ
      正直なんでドローンなんてついてるのかわからないけど
      既存の魚雷よりも高速ということですがロシアといえば超高速ネタ魚雷があるわけであれよりはやい魚雷に核弾頭を搭載されるとしゃれになりませんな

    • by Anonymous Coward

      ネタ兵器ではあるが

      「僕こんなすんげーどうしようもない破壊力のある兵器を作ってしまったから
      みんなで考えてくれ」的な戦略あまりすきじゃないんだよなぁ

      ちなみに、日本では積極的に破壊力の高い兵器を作るのではなく
      プラズマ使った機能停止兵器の方にむかっているのである意味
      最強です。(水面近くなら水中でも黙らせることが可能)

      あとなぜか超長距離対艦ミサイルつくってっからなぁ あなどれんです

  • by Anonymous Coward on 2019年01月02日 18時50分 (#3542684)

    恐ろしい業界があるもんだ

    • by Anonymous Coward

      MDがなかったら、北朝鮮にバンザイしてる可能性あるし、というか多分、アメリカが先制攻撃してただろうし、現代社会は西側(中露UAE)のMD前提で話が回ってると思う。金食い虫の巨大産業だから、ロシアみたいに国土が広いとやってられんだろうが。

  • by Anonymous Coward on 2019年01月02日 20時02分 (#3542713)

    核動力なので事実上無限に近い射程距離をもち、核弾頭搭載可能ってことだよね?
    水中だとGPS使えないので航法誤差の累積が実用上の限界決めるのかなー?
    北極海沿岸から東京湾やニューヨーク、上海といった沿岸の大都市を狙ったりできてしまうんだろうか?

    • by Anonymous Coward

      というか、ドローン?ということは遠隔操作ができると言う事ですよね。
      一方的な指示だけなんでしょうか。
      何もフィードバックが無いならドローンと言うよりも高度化した魚雷ですよね。
      何かフィードバックがあるなら何らかの電磁波を出すので敵に発見されやすくなりそう。

      • by Anonymous Coward on 2019年01月02日 21時52分 (#3542745)

        水中の難しいところは通信で使えるレベルでは超長波を除いて電波は通らないし、光も通らないので、実用的な通信手段が乏しいところ。
        そのために原潜もわざわざ浅いところまで上がってきて通信するくらいだし。
        一方で、熱や音響以外での探知が難しいという攻撃側の利点=防御側の難しさでもあります。
        しかし常に通信を行うようなことをすると隠密性を損ないますので、自律して動くドローンになるのでしょう。
        原潜同様に司令の受信やフィードバックは時間を決めて浅いところまで上がってきて、というのはあるかもしれません。
        ついでにGPSの受信も行って航法データを補正するとか、そういう実験もきっとやるんでしょう。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        ドローンの厄介なところは互いに連携できるところ。多分、ドローン同士で指令の中継ができるだろうから、ひとつ見つかってもどうってことないんじゃないかな。それで目立つそいつにも追いつけないとなると、位置がわかっても止める手段がないどころか情報を確認しに行くこともできない。非常に広範囲で「なんか通信してる」としかわからんと思う。

        • by Anonymous Coward

          水中をたくさん巡航していたりすれば時々水面上にアンテナ出して位置補正だってできるんじゃないかな。
          もしくは巡航コース上にキャリブレーション用の音波発信源や電波発信源をおいとけば、何とかなりそう。
          今の時計とカメラなら、夜間に浮上すれば星というか天測で位置も大体特定できそうですしね。

          でも、ありそうなのは着底して何年もずっと待ちうけしているようなヤツじゃない?もしかすると有線で島とかさんご礁のようなところからアンテナを水上にだしていて、信号を受け取ると浮上して ICBM をぶっ放す感じ。人間積んでないから半年にいっぺん港に戻るとかしなくていいし。

      • by Anonymous Coward

        ドローンって、自律型(遠隔操縦なし)が本来の使われ方では?

        • by Anonymous Coward

          ある程度自立するにしても完全に自動化は考えにくいのでは…。
          どういう条件で攻撃を開始するとかは政治的な要素も絡みます。

          • by Anonymous Coward

            ミサイル防衛システムで迎撃できる可能性が出てきたSLBMの代替手段の一つだから、
            発射してしまったら止められなくても核抑止力の維持の目的なら困らないかもしれないですね。
            むしろ、報復(できると見せつけること)を目的とした最終兵器としては好ましい特性かもしれません。
            先に発射して相手を脅迫するつもりなら途中で攻撃中止を指示できる機能は必須だと思いますが、
            先に攻撃しないのが建前なら必ずしも必要ないでしょう。

            • by Anonymous Coward

              あー、なるほど。
              国が滅ぼされたあとに使うなら自立してる方が良いのか。

    • by Anonymous Coward
      海に面した首都機能を一撃で秘密裏に叩く為の技術はロシアが一番技術的に進んでる。特に金が無いから1撃に全てを込める何て良くある話だし。
  • by Anonymous Coward on 2019年01月02日 20時22分 (#3542719)

    どこかでドロンしないことを祈る

  • by Anonymous Coward on 2019年01月02日 21時00分 (#3542728)

    見つけられないなら一帯まるごと吹き飛ばしてしまえ!じゃないですかw

  • by Anonymous Coward on 2019年01月03日 7時25分 (#3542822)

    こいつの仕業だったのかーーー

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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