米Amazon、最低時給のアップとともに労働者の労働時間を減らし帳尻を合わせる 89
ストーリー by hylom
どうすれば 部門より
どうすれば 部門より
あるAnonymous Coward曰く、
米Amazon.comは昨年10月、もうけすぎ批判を受けて米国内の従業員の最低賃金を時給15ドルに引き上げると発表した(過去記事)。Amazon傘下の高級スーパーマーケットチェーン「ホールフーズ・マーケット」もその対象だ。だがThe Guardianの報道によると、その代わりに多くの店舗で従業員の労働時間が減らされることになり、その結果従業員の収入の上昇は抑えられているという。
イリノイ州の店舗で働く労働者によれば、最低賃金が制定されるやいなや、パート従業員の労働時間は週平均30時間から21時間に短縮。フルタイムの従業員も37.5時間から34.5時間に短縮されたという。部門全体の人件費予算は従来のままのため、こうした事態が起きている模様。イリノイ州と同様にメリーランド州でも1週間の労働時間を4時間短縮することを求められた。
結果として労働時間削減がレジの行列が増えるなどの人員不足につながった。労働時間短縮は、従業員が得たものよりも多くを失ったとする声もあるという。The Guardianは、インタビューした労働者たちは「報復を恐れて語るのを躊躇していた」と伝えている(The Guardian、Slashdot)。
三菱地所は社員還元実施 (スコア:5, 興味深い)
翌年度の賞与などとして社員に全額還元 [diamond.jp]しました。
そういう帳尻の合わせ方もあるのです。
Re:三菱地所は社員還元実施 (スコア:1)
元々の残業代がちゃんと計上されていればそういう手法はwin-winになるだろうね。
事業がサービス残業に依存していたらそれはできない。
なぜなら、サービス残業自体は見た目の会計以上に労働生産性を落とす要因に該当するから。
社風がサービス残業ありきの事業所は、その程度の生産性の仕事しかしていない事を従業員自身も自覚して受け入れる事が出発点になる。
従業員数 (スコア:3)
部門全体の人件費予算は従来のまま
ということは減った労働時間を補うために従業員数を増やしたわけではないのね。
どういうからくりなんだろうか?
元々無駄な時間があった?
Re:従業員数 (スコア:1)
>どういうからくりなんだろうか?
結果として労働時間削減がレジの行列が増えるなどの人員不足につながった。
とあるので、レジ係を手が足りないところ(品出し?)に回したんすかね。
全店 Amazon GO スタイルにできれば人件費削減達成できそう。
その場合は導入運営コストとどっちが高いか。
Re:従業員数 (スコア:1)
スーパーで人手が不足すると
・品出しが間に合わず、商品が補充されない。空いた棚がそのままに…
・全体に売り場が荒れた感じになる。整理整頓や清掃が行き届かない。
・店独自の企画をする余裕がなく、お買い得品はチラシ商品のみに。
・惣菜なんかは、作るのに手間がかからない揚げ物中心に。
・弁当は仕入れた物が主で、店舗で作った物が無くなる。
なんて感じになります。
どんな業種でも、ある程度人手に余裕が無いと厳しいかと。
Re: (スコア:0)
アメリカにも名ばかり管理職という仕組みがあるのだろうか?
Re:従業員数 (スコア:3, 興味深い)
この件では少なくとも店長クラスが、上からの最低賃金上げる指示に対して、その分人件費予算総額を上げる要求ができないくらいには権限がないってこった。
Re: (スコア:0)
レジの行列が増えるなどサービス低下があれば、客が減るんじゃないかな。
それで労働時間短縮の帳尻が合うことになる。
対応としては間違ってない (スコア:2)
給与が低いから長時間働かないと生活できないし、働かせるほうも無駄遣いできる。
給与が高いから効率化を進めて労働時間を減らす方向に持っていくというのは解の一つだろう。だらだら長時間働くよりも短時間で集中した方が効率は上がるというのもある程度普遍的に通用する原理なわけでね。
ただ、効率化が伴わなければサービス低下→顧客減→収入源→人減らしの破滅スパイラルに突入してしまうので、設備増強やら業務システム改良なんかの施策が必要になる。一時的に混乱するところまではしょうがないが、その後生き残れるのかどうかは経営努力にかかってるだろうね。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
日本の「106万円の壁」みたいな話じゃ無くて? (スコア:2, 参考になる)
日本では、いわゆる前から「106万円の壁」で知られるのがあって似たような事が言われてるよね。Amazonとかに限らず全国的に。向こうにもこういのがあるんじゃないの?
今は150万の壁になったり、近い将来は81.6万円の壁になるかもなどとも言われている。
パートタイムの人などが基準を超える収入を得ると扶養を外れて税金が取られるようになったり、社会保険などの加入義務がでます。
そこで、この基準、前なら106万円、今なら150万を超えないようにキャップして働く時間を抑える人が結構いますよね。
これで、年末のクソ忙しい時に、ベテランのパートさんが「税金調整のため」って事で一斉に休みに入ったりして、混乱が起きたりするわけです。で、帳簿上はパートタイマーの子どもが働きに来ていることにして、金をだすとかそう言うことをする会社が出たりする。
さらに、最近は額面給与も物価も底上げされているので、前よりも短時間でこの壁にあたってしまい、余計に労働力不足が進んでるとかなんて話もある。
また、雇う側も、失業保険や厚生年金の加入義務とかが出てくるのであんまり労働者を超時間働かせたくないってことがったりする。
これはもっと分かりやすくて、基準が正社員の概ね7割におさえればよいので、パートタイムの募集上限労働時間が多くは6時間とかになってるのが多いのはこのせいです。中小企業だと、150万円の壁は仕方が無いとしても、社会保険に入れたくないので上限6時間というのは本当に多い。
昔は106万円の壁と言われたものについては、既に改正が行われ、今は150万円の壁とすこし壁が向こうに動きました。なのでとりあえずは前よりは働けるようになってる。
一方、厚生年金など社会保険の加入義務については、現在、基準の引き下げが行われようとしていている。
これがおそらく81.6万円の壁になると言われている。
現在は「従業員500人以下の企業」では、労働時間で判断されて、労働時間を一日6時間までに絞れば加入義務に該当しません。
一方で、従業員500人以上の企業では、概ね年間106万円以下なら加入義務に該当しません。
これが現在行われている検討だと、企業の規模での免除がなくなって、500人以下でも、月収で義務が判断されるようになります。そして、さらに基準額も引き下げられ、月額6.8万円以上給料を出している場合は、該当することになります。
これは、仮に東京都で働き、6時間勤務だとすると1ヶ月11日ちょい出ると超えますし、20日出勤だと一日は3時間ちょい働くと超える数字。
で、所得税の方は従業員が払えばいいので会社は関係ないけど、社会保険の方だと会社側も負担金が発生するので、そこを超える囲えないかで軽く1ヶ月10万円以上は負担が違う。
Amazonのこの件も、こういう話があるんじゃ無い? 向こうにこういうのあるかどうかはしらんけど。
Re: (スコア:0)
長文がんばったところ申し訳ないけど
106じゃなくて103な
(基礎控除38+給与控除65で0所得により夫の扶養対象)
Re:日本の「106万円の壁」みたいな話じゃ無くて? (スコア:2, 参考になる)
Re:日本の「106万円の壁」みたいな話じゃ無くて? (スコア:1)
耐性のあるなしは、本人がおかしい事とは独立してますよ
日本にもありそうな未来 (スコア:0)
としか思えないです
# というか、自分が知らないだけでもう日本のどこかにありそうだ
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:3, すばらしい洞察)
いや、給与そのままで労働時間が減ったわけで、これこそが今の日本の労働者が求めているものだと思いますよ。
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:1)
もっと極端に時給3000円にして3~4時間勤務とかでもええんやで。
それか週3日程度勤務とか。
神やんけ。
薄給でもそれだけ時間の空きが増えれば他のことができる。
極論、他のバイトするとかもできる。
そうすれば最初の労働時間と変わらない労働時間で給料が増える。
金がほしい人間は空いた時間で更に他の仕事すればいいし
給料良い空き時間取る人間は空き時間で楽しめばいい。
トータル給料が以前より減っているわけではないんだしな。生活が苦しくなることはない。
Re: (スコア:0)
こういう人今の若い人には多いからね。
給料少なくても良いから労働時間短く休日多く、って感じの。
そのうち一周回って、副業始めて、残業の方が時給効率良いってなって、残業させろーとか言い始めるのかもね。
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:1)
若くないけど、適度に働きたいだけだなぁ。
6時過ぎに帰ったら皆のご飯作る気力もないし、子供を風呂に入れるのも難しい。
残業はどうしてもというなら短期的にはやるがいつもはやるべきじゃないよね。
とにかくあくせく働いて少し給料が良かったとしても何倍も貰えるわけじゃなし。
身の丈に合った生活が一番だし、労働時間は人生にちょこっとあればいいよ。
まあライフワークとか魂を賭けた闘いとかやり甲斐を凄く求めるなら、たくさん働けばいいと思うけど。
あと賃金が低すぎて生活できないのは、社会的な問題で個人ではどうしようもないや。
Re: (スコア:0)
家庭があったら金がいくらあっても足りなさそうだけどな。
Re: (スコア:0)
金があっても仕事以外につぎ込める時間がなけりゃ、生きてる意味なんてあるのかい?
(仕事が楽しくて仕方ない人はのぞく)
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:2)
時間のある・なし、金のある・なしの組み合わせで、時間もあって金もあるってのは貴族みたいな極々一部やリタイアした人達だけで庶民には不可能。
結局大多数の庶民は時間があるが金はない、時間はないが金はある、時間も金もない、の3択になる。
「時間はあるが金はない」はありあまる時間を金を使わず過ごさなければならず充実感を感じ辛く不幸を感じやすく一番精神を病みやすい。
「時間も金もない」はある種のやりがいを感じ充実感を感じやすいが、当然健康を損ないやすい。
結果「時間はないが金はある」が一番健全な状態になるんですよ。バランスは重要ですけどね。
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:2)
リタイアした人たちで金がないのは極々一部ではないですよ。
それなりの割合います。60代70代の貯蓄額中央値は1500万円ですし、平均は2000万くらいありますし。
それと時間も金もない、という状況は報酬の安さを納得させるための心理的な防御本能によってやりがいを感じやすくなります。
Re: (スコア:0)
ま、乳幼児がいるのに共働きってのはそもそも反対だけどな。
その間に稼いだ数百万より失う物の方が大きいと思う。
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:5, 参考になる)
育児のために退職すると、同レベルの給与の仕事に戻ることは難しいので、下手すると億単位で生涯収入がかわってしまうんですよ。
ちなみに女性より男性のほうがまだ復職しやすそうなので、父親が育児退職するといいかもしれませんね。
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:2)
あまり思わないけどな
何を失うんだろう
# とか言ってうちは専業主婦だが
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:1)
それなら家政婦雇うほうが安いなあ。。
となぜ日本はならないんだろう。
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:1)
女性が復職しにくいのは、男性に依存して主婦を目指し、一生涯のキャリアプランを立てて行動しない人が多いから。
男性はその逆。
キャリアより育児を優先するのであれば、復職が難しいのは男性でも同じこと。
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:1)
そのくせ消費税の増税には、4割が反対しているんだよ。
北欧なんかは、家族の面倒を見る義務がない代わりに、25%の税率になるし。
他人の面倒を見たくない、でも増税は嫌だ、ならばワンオペは当然の帰結になるだろうと。
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:1)
そういう愚痴、大好きだもんね。
Re: (スコア:0)
ぼかぁ、日本を主語に社畜大喜利してるときが一番幸せなんだ
Re: (スコア:0)
中年の治療薬自慢に似てるな
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:1)
韓国でやらかして失業者が増えて不況に突入しちゃったね。
左派の文在寅が公約で最低賃金大幅アップを宣言
↓
実施した!
↓
賃金支払いできる総額が増えるわけじゃないので、企業は人材のスリム化、つまり解雇を実施
↓
失業者が増えた!
↓
消費行動の減少
↓
景気悪化!
日本の右派や経済団体が最低賃金アップに反対する理由がそのまま起きたっぽいぞ。
実例があるので、日本で大幅な最低賃金アップが実施されることは無いんじゃないのかな。左派の力も弱いし。
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:2)
Re: (スコア:0)
まさにパートさんの扱いがそんな感じになってる。
# そしてその皺寄せが名ばかり管理職にやってくるw
Re: (スコア:0)
社会保険なしは実質給与削減で
請負は残業代の概念がなく働かせ放題
Re: (スコア:0)
日本で既に発生しているのは、これより更に悪くて、
「労働者の書類上の労働時間だけを減らして帳尻を合わせる」
です。
現実には「事前準備の時間を労働時間にカウントしない」とか、
「総務が調整と称して後から出勤簿の時間を改ざんする」とか、
「取ってもいないはずの有給休暇が取ったことになっている」とか・・
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:1)
日本のほとんどの企業はそうではないでしょうに。
そしてそんな企業どの国にもあるでしょうに。
穿った見方して「世界で自分達だけが不幸だー、日本で働く限り幸せにはなれないんだー」アピールバカみたいだからやめた方がいいよ。
Re: (スコア:0)
仕事の話なら「この国では〜」、不祥事ニュースは「知ってた」、ツッコミ受ければ「ネタだから」、
非の無い場所に逃げといて何でも俯瞰して悟り顔で叩くのが予防線世代の生き甲斐なのだ!
Re: (スコア:0)
ほとんどの企業がごまかしているね。俺は4社業界も職種も変えて転職してみたけど、どこも確信犯で無賃金労働を強制していた。業界最大手も当然含まれている。違法が当たり前で犯罪の自覚すらないし、役所も内部通報者を企業に通知して報復を促す始末。真面目にやるとめんどくさいし報われないからな、正直。
Re: (スコア:0)
サンプルが4社て
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:1)
他社の人と付き合いないのかな?
普通に働いてれば、特に大手にいれば転職なんてしなくても関連会社、協力会社、派遣、顧客企業といくらでも他社の話を聞く機会もあるだろうし、
そうじゃなくても学生時代の友人や同窓会、兄弟や親からも聞く機会あるだろうに。
Re: (スコア:0)
一方、ごまかしてない企業のサンプルは0社だった。
Re:日本にもありそうな未来 (スコア:2)
うちはごまかしてないな
Re: (スコア:0)
嘘と誇張と陰謀論大好きなもこの手の輩の定番だねww
Re: (スコア:0)
そうですね。よくあるのは
業績悪化してお金がない。
その解決策が「賃下げして」、且つ「人を減らした」
その結果「労働時間も増えた」でしょう。
さらにヒドイ場合は、残業時間を改竄して帳尻を合わせる。
賃金据え置きなのに労働時間短縮なんて夢のようだ。
Re: (スコア:0)
学生バイトも含めて労働時間減らされたことなんてないな
客先と自社で勤務時間が違うとかで、時間を増やすことはよくあるけど
Re: (スコア:0)
社保あり契約と、社保なし契約で時給が違うのは普通。
https://sagawa-exp-job.net/jobfind-pc/job/Kanto/19755 [sagawa-exp-job.net]
社会保険なぞ無くして、消費税を原資にしたほうがいいんじゃなかろうか。
日本でも似たような話はあるよ (スコア:0)
4月から、有給休暇を年間5日間取らせないと
会社に対して一人あたり罰金30万が課せられる、
という法律が施行されます。
この法律自体は評価したいのですが、この対策として、
数ヶ月に1度だけ土曜日を出勤日に追加して、そこに強制的に有給休暇を使わせる、
という企業があるそうです。
法律的には問題無いそうですが。
Re: (スコア:0)
土曜日を出勤日に変えるのは合法だろうけど、強制的に有給休暇に変えるのは違法だろ
有給休暇の取得日を決める権利は労働者側にある
Re: (スコア:0)
有給を取ろうとしない労働者に対しては会社が日付を指定してでも休ませろとなっている
そしてこういうブラックな会社の社員は『自発的に』有給休暇を取得しないので会社が指定している
あるいは社員アドバイスして『自発的に』この日に休むようにしてもらう
そういう建前なんだろうて