IntelliMouse Explorerの形状をインスパイアしたゲーミングマウス 60
マウスはボタンの数と耐久性重視 部門より
アナウンス:スラドとOSDNは受け入れ先を募集中です。
セガが15日に社内勉強会用の数学資料を公開したそうなのだが、その内容が話題となっている模様。セガの技術ブログで公開されたもので、タイトルは「基礎線形代数講座」(Twitterセガ公式アカウント、SEGA TECH BLOG、ねとらぼ)。
この資料は、2020年に有志で行われていた数学の勉強会で使用されていたものだそうで、高校数学から大学初年度で学ぶ線形代数までを学び直す目的で作られたものだとのこと。セガの公式Twitterは
サインコサインタンジェント、虚数i…いつ使うんだと思ったあなた。実は数学は、ゲーム業界を根から支える重要な役割を担っているんです。
としている。
2020年に香川県議会で制定され、人権侵害で憲法違反として訴えられている香川県の「ネット・ゲーム依存症対策条例」だが、高松地裁において被告の香川県が「科学的根拠は必要ない」「憲法が間違っている」と反論して全面的に争う姿勢を見せていることが分かった(毎日新聞, KSB瀬戸内海放送, Togetterまとめ)。
この裁判では原告側は「ネット・ゲーム依存症という病気は存在しない」と指摘、またこの条例は「憲法で定められた基本的人権の一部である幸福追求権を侵害する」と主張している。それに対して香川県側は「明確な定義づけは医療の現場でもいまだなされていない」としながらも「複数の医師らがネット・ゲーム依存症は予防が重要としており、専門治療施設もある」と主張。科学的裏付けは必要ではないと反論した。また人権侵害についても「幸福追求権は基本的人権とは言えないため人権侵害ではない」と反論した。
報じられている香川県の主張はトンデモに見えるが、裁判の出席者によると報道の誤りではなく実際にこうした反論がなされているようである。反論するにしたってもうちょっとやりようがあるように見えるが、果たして裁判の行方は如何に?
$TITANという暗号通貨と、暗号通貨を組み込んだ金融商品$IRONというものが合ったようなのだが、その仕組みに穴があり、一晩で-100%(64ドルから2セントに)急落するという異常事態が起きたらしい(急落原因の解説記事, Togetterまとめ, 市況かぶ全力2階建のまとめ)。
詳しい仕組みはリンク先などを参照して貰いたいのだが、$IRONという75セントのUS$と25セント分の$TITANを組み合わせた金融商品があり、$TITANの価値が急落して$IRONの価値が1ドル未満になった結果、これを1ドル未満で買っては1ドル分の資産に変換するという錬金術が発生。自動売買でシステムが崩壊するまで無限に売られてしまったのだという。
この通貨が、暗号通貨を使っただけで実態はねずみ講まがいのシステムになっていたというのが要因として大きいと思われるが、暗号通貨には価値の裏付けが全くないということの欠点が強く出た事件にもみえる。今後大きな問題になるのではなかろうか。
GNU C Library(Glibc)の2038年問題(Y2038)対策パッチで、レガシーABIに64ビット時刻のサポートが追加された(Phoronixの記事、 コミット情報)。
Y2038はUNIX時間が2038年1月19日3時14分7秒(UTC)以降、符号付32ビット整数で表現できる範囲を超えるという問題だ。レガシーABIでは32ビットのtime_tがデフォルトになっているが、新しいビルドフラグ「_TIME_BITS」を指定することで、64ビット時刻シンボルの使用が有効になる。ただし、有効化するにはLFS(_FILE_OFFSET_BITS=64)の指定も必要とのこと。
TAIWAN TODAY によると、6月15日に中国軍機28機が台湾の防空識別圏に侵入し、そのうち7機が編隊を組んでバシー海峡から太平洋上にかけての防空識別圏沿いを飛行した。これは昨年9月に台湾国防部が中国人民解放軍の動きを伝える特設ページを設けて以来最大規模で異例な飛行ルートだという(TAIWAN TODAY、台湾国防部発表のAir activities in the southwestern ADIZ of R.O.C.)。
軍事ジャーナリストの潮匡人氏によると、この人民解放軍の動きはG7の共同声明に対抗しひとつの中国を行動で示したものとし、「中国は、欧米諸国が声明だけでなく、行動に出られるかを値踏みをしている。もし、進入機数が3桁に増えれば、台湾空軍単独での対応が厳しい事態になるかもしれない」としている(zakzak)。
なお中国が遅まきながら領有権を主張しはじめた日本領の尖閣諸島周囲の接続水域でも、中国海警局の武装船が連続日数を更新中で領海侵犯も相次いでおり(NHK、海上保安庁:尖閣諸島周辺海域における中国海警局に所属する船舶等の動向と我が国の対処)、この地域をめぐる中国の動きに目が離せない。
Galaxy S10にAndroid 11が提供されてからバッテリー消費の問題が報告されていた。これはGalaxy特有のものではなく、Android 11のリッチな描画処理が原因のようだ。
朝日新聞と読売新聞で内容の解釈が正反対ではないかとの指摘がされている。総合研究大学院大や東邦大などの研究チームが発表した「港川人」に関する記事で、元の論文は13日付で自然科学を対象とする電子ジャーナル「Scientific Reports」に掲載されている(Scientific Reports掲載論文、総合研究大学院大学リリース、東邦大学リリース)。朝日新聞の「日本人の祖先は「港川人」? 旧石器時代、DNAで解析」という記事では、
沖縄県で約2万年前の旧石器時代の遺跡から見つかった港川(みなとがわ)人が、現代の日本人に遺伝的に直接つながる祖先だった可能性がDNA解析からわかった。
という内容となっている。一方の読売新聞の「旧石器時代の「港川人」、現代日本人と直接つながらず…DNA分析「ルーツ論争」に一石」という記事では、
沖縄本島で出土した旧石器時代の人骨、港川人(約2万2000年前)がDNA分析の結果、遺伝的に縄文人や現代日本人の直接の祖先ではないことがわかった。
としており、確かに冒頭の内容は正反対であるように思える。なお総合研究大学院大学と東邦大のプレスリリース概要では以下のようになっている。
1)港川1号人骨は縄文、弥生、現代の集団の直接の祖先ではないが、2)港川1号人骨のmtDNAは現代日本列島人集団の祖先のグループに含まれるか非常に近いものだということがわかりました。その結果、日本列島では旧石器時代から現代に至るまでヒト集団に遺伝的に連続性があることが示唆されました。
あるAnonymous Coward 曰く、
2021/6/13
朝日新聞DIGITAL (18:00)
日本人の祖先は「港川人」? 旧石器時代、DNAで解析
読売新聞オンライン (22:19)
旧石器時代の「港川人」、現代日本人と直接つながらず…DNA分析「ルーツ論争」に一石
どうも、どちらも不正確であるように見える。
タレコミ子は考古・遺伝子両方面について門外漢であるが、発表
ミトコンドリアゲノムの塩基配列から明らかになった更新世以降の日本列島の人口動態に関する研究
の趣旨を抜き書きしてみた。旧石器時代のミトゲノム配列は、縄文人,弥生人,現在の日本人のいずれの直接の祖先でもないことがわかった。
しかしハプログループ M の基底型であるため、ハプログループの多様性の観点から、これらの人々の間に母方の遺伝子プールの連続性が明らかになった。
旧石器時代から新石器時代にかけて、日本列島に住む人々の母方の遺伝子プールには動的な変化がない。
縄文人に特徴的なハプログループ M7a と N9b は現在の日本人にも継承されており、それぞれ 7.9 %と 1.3 %となっている。弥生時代以降、人口規模の大幅な増加が起こり、それが継続している。
稲作という文化的変遷が、日本人の人口動態に大きな影響を与えた。日本列島では後期更新世から現代の人類集団まで、少なくともある程度の集団の連続性があることが示された。
現在の日本人の遺伝子プールは、旧石器時代から狩猟採集の縄文時代・農耕の弥生時代を経由し 1 万年以上にわたって、
日本列島に住んでいた人々の遺伝子の多様性をすべて併呑する形で確立されていることがわかった。
現在の日本人集団の遺伝子構成は、弥生人の移住イベントと、その後のアジア大陸からの複数回の移住によって構築される。
同時に、現在の日本人の人口構成について、縄文人の貢献を無視することはできない。(a) 旧石器時代の日本列島への最初の移住の波以来、母方の遺伝子プールには連続性があることをハプログループの多様性の観点から示した。
(b) 現在の日本人の祖先は 3 回の大きな人口増加を経験したが、最初の 2 回は主にアジア大陸で起こった。
(大陸から日本への人口移動 および 稲作や製鉄技術の伝播の影響による人口増加、という話 / タレコミ子)
(c) 縄文人の狩猟採集民の遺伝子プールは、弥生人の移住とそれに伴う人口爆発の後も存続している。「母方の遺伝子プール」の意味するところを理解していないので詳しい方に補足をお願いしたいが、
いわゆる「母系」・「男系(直系)」といったものとは異なる術語のようだ。
港川人については以下も。
https://www.kahaku.go.jp/research/researcher/my_research/anthropology/kaifu/index2.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%AF%E5%B7%9D%E4%BA%BA
過去記事でも取り上げているように、Windows 11の登場がほぼ確定視されている状況だが、Windows 11では古い世代のハードウェアのサポートがまとめて切られるとの噂が出ている(ウインタブ、Microsofters)。
Windows 11ではハードウェアの要件として、UFEI搭載、セキュアブート有効に加えて、Trusted Platform Module(TPM) 2.0チップ搭載が必要になる模様。Window 10でも2016年7月28日以降の新規出荷分PCでは同様の要件が課せられていたが、要件を満たしていないPCであってもWindow 10のインストール自体は可能だった。PC Watchの記事によるとTPM 2.0は、
IntelならHaswell世代およびClover Trail以降の世代に、AMDならMullins/Beema/Carrizo世代で実装されている。
海外などで実際に流出したWindows 11を古いPCにインストールした場合、TPM 2.0に関するエラーが出るとの報道が複数あるようだ。一方ですでにdllファイルを置き換える回避手段も出回っており、実用的かはともかく動かすことは可能である模様(ExtremeTech、FOSSBYTES)。
私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson