行方不明者の捜索隊に途中参加した男性、探されているのは自分だった 46
これ名乗り出るの葛藤するわ 部門より
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人類は何回同じことを繰り返せば学ぶのでしょうか。
朝日新聞の記事によると、和歌山県の和歌山市内で紀の川にかかる「六十谷水管橋」の一部が崩落し、上水道の管が破損したそうだ。原因は不明で、市内の約6万世帯で断水が発生しているようだ。
影響を受けている方はいるだろうか。
破損したのは和歌山市内を流れる「紀の川」にかけられた「六十谷(むそた)水管橋」。10月3日午後に橋の一部が崩落し、上水道の管が破損したとされる。その影響で紀の川以北地域の約6万戸で断水の影響が出ている。和歌山市役所のTwitterによると、仮設バイパス管による応急復旧作業を10月6日から開始する予定であるという(和歌山市役所、和歌山 断水エリアについて、WTVニュース)。
大阪府の男女共同参画社会の実現をめざす 表現ガイドラインが「萌えキャラ」の使用に事実上のダメ出しをしている。「女性を描く時は外見(若さや性的側面など)のみを切り離さずに、人格を持った多様な姿で描くようにしましょう」とある。これは行き過ぎではないかという批判が呈されている(Togetter、参議院議員の音喜多駿氏のコラム)。表現の自由の問題として疑問はある。また、くだんのガイドラインは母校→出身校など、多様な言い換えも提案しており、心胆を寒からしめるものがある。ガイドラインは議会を通る案件でなく、官僚ベースで推移しているのも特徴。なお例示されたイラストは「男女共同参画ちゃん」としてファンアートに発展してネタ化している。
集英社が「鬼滅の刃」の主人公である竈門炭治郎の和服の柄に「商願2020-078058」として出願を行っていたようだ。しかし、この商標出願に関しては特許庁から「拒絶査定」が出たとされている(特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」、ハフポスト)。その理由としては、
本願商標は、黒色と緑色の正方形を互い違いに並べ、連続反復的に配置した構成からなる、いわゆる「市松模様」の一種と理解されるものであって、自他商品 の識別機能を果たすべき特徴的な部分を見出すことができない
としている。ハフポストの記事によれば、集英社側は大量の悪質な便乗商品などから、正規品の流通を守る目的で出願したものだとされている。なお2021年6月3日付けで作品中の登場人物である冨岡義勇、胡蝶しのぶ、煉獄杏寿郎の3人が着ている羽織の柄に関しては商標登録が認められているとのこと。
2021 年のノーベル生理学・医学賞は米カリフォルニア大学のデービッド・ジュリアス氏と、米ハワード・ヒューズ医学研究所のアーデム・パタプーチャン氏 (レバノン出身) が共同受賞した。授賞理由は温度と触覚の受容体の発見 (プレスリリース)。
1990 年代後半、トウガラシの辛み成分であるカプサイシンが痛みの感覚を与える仕組みを研究していたジュリアス氏は、同僚とともに数百万の DNA フラグメントから細胞をカプサイシンに反応させる単一の遺伝子を特定。さらなる実験により、この遺伝子がこれまで知られていなかったイオンチャンネルタンパク質をコード化することが判明し、発見されたカプサイシン受容体は後に TRPV1 と名付けられた。その後ジュリアス氏は TRPV1 が痛みを感じる温度で活性化する熱感知受容体であることに気付く。TRPV1 の発見はさらなる温度感知受容体の解明を導く重大なブレイクスルーとなり、ジュリアス氏とパタプーチャン氏はそれぞれ別にメンソールを用いて冷たさを感知する受容体 TRPM8 を特定した。
パタプーチャン氏は機械刺激を触覚や圧力として感知する受容体も特定しようとしており、個別の細胞をマイクロピペットで突くと測定可能な電気信号を発する細胞株を発見。機械刺激により活性化する受容体をイオンチャンネルだと仮定し、それをコード化する遺伝子を特定した。発見されたイオンチャンネルは Piezo1 と名付けられ、同様の働きをする第 2 のイオンチャンネル Piezo2 も特定される。その後の研究で Piezo2 が触覚感知に欠かせないものであることや、固有需要として知られる体の姿勢や動きの感知に重要な役割を担うことが判明する。また、Piezo1 と Piezo2 が血圧や呼吸、膀胱の制御など、生理学的に重要なプロセスを調整することも判明している。
2 氏の研究成果は我々が周囲の環境を認知・順応する仕組みに関する知見をもたらし、慢性痛を含む幅広い疾病の状態に対する治療法の開発に用いられているとのことだ。
Internet Archive が 25 周年記念企画として、さらに 25 年後となる 2046 年のインターネットを垣間見る「Wayforward Machine」を公開している (特設サイト、 The Register の記事、 Ars Technica の記事、 動画)。
Wayforward Machine が提示するのはディストピアとなった 25 年後のインターネットだ。表示したいページの URL を入力して「Go Forward」をクリックすればいい。
アクセスしたページのコンテンツにはぼかしがかけられ、このサイトには思想犯罪が含まれるので表示できないという真理省からの警告や、コンテンツを表示するにはすべてのプライバシー設定をオフにしろ、成人年齢に達しているかどうか確認のため身分証明書をアップロードしろ、有料プランに登録しろ、といったメッセージが次々に表示される。ただし、ぼかしのかけられたアクセス先コンテンツは現在のWebページそのままなので、未来感は薄い。
企画の趣旨としてはこのような将来が訪れないようなアクションを呼びかけるもので、インターネットのディストピア化に至る年表が添えられている。一部を抜粋すると以下のような感じだ。
- 2022年 合衆国法典 230 条(通信品位法)廃止
- 2023年 エンドツーエンド暗号化が世界の政府により禁止
- 2025年 サードパーティーコンテンツに対する名誉侵害訴訟で Internet Archive の Wayback Machine が停止
- 2027年 Wikipedia が地下に潜る
- 2028年 複数の国民国家がグレートファイアウォールを実装
- 2031年 米国も他国に倣い、厳しいデジタル規制を導入
- 2034年 大手パブリッシャーすべての統合が完了
- 2039年 統合により巨大化したパブリッシャーとテクノロジー企業が新しいデータアクセス制限の壁を確立
- 2043年 Internet Archive などオープンな知識を提供するプロジェクトが地下に潜らざるを得なくなる
- 2044年 ジョージ・オーウェルの「1984年」最後の印刷版が破壊される
- 2045年 「1984年」を一般提供した活動家が終身刑に
- 2046年 地下で Internet Archive 活動をしていた活動家がレジスタンスを構成
人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家