ISBNコードは万能じゃない。版違いの管理などには使えず 101
ストーリー by nagazou
出版側は版ごとにいちいち変えないものね 部門より
出版側は版ごとにいちいち変えないものね 部門より
庫ノ林さんの図書館での書籍管理に関するツイートが話題になっている(庫ノ林さんのツイート)。同氏のツイートは下のタレコミにあるとおり。図書館では国際コードであるISBNで管理せず、なぜわざわざ図書館側で独自のコードを割り振って管理しているのかという疑問に答えた内容となっている。なお庫ノ林さんは別のツイートで、ISBNによる管理の難しさを紹介している(その2)。
あるAnonymous Coward 曰く、
あるAnonymous Coward 曰く、
「ISBNで本は管理できるのに何故わざわざ図書館でのデータとか作らなきゃいけないの?」という意見を聞いたことがありますが。理由の一つは、「ISBNは万能じゃないから」。先週、受け入れた本は、初版と改訂版のISBNが同じ。番号を使い回したり、版違いを納本しない出版社はわりとあります。
引用ツイートを眺めると、2013年頃まで異なる訳本に同じISBNを使い回していた岩波文庫([1][2])を例に挙げる声が散見されるが、スラドの皆さんに同様の経験はあるだろうか。
退官教授の資料整理の時に遭遇した例 (スコア:5, 参考になる)
・同じ本の中に米英で異なるISBNが同時に振られている(eprint版ISBNも表記してあると3つとか4つとか・・・)
・出版者と流通業者で,同じ本にISBNを2重に振る
・出版者(社)のミスあるいは誤植で,時代も地域もまったく異なる本に同じISBN.
・出版者や出版年から察するにISBNのはずなのに9桁(チェックデジットを省略と思われる)
・書籍の一部が流通する場合(法学や事典で多い章ごとや分冊の形態)は,流通単位ごとに異なるISBNが振られるため,合本したときに1冊の書籍の中に複数のISBNが存在
自分で作業して,図書館の人がいちいち書誌情報を拾っているのがよくわかりました.
とはいえ,書誌の基本的な情報を得るのに ISBN は便利ですね.
音楽版コードも似たような状況 (スコア:2)
CD にも ISRC [jmd.ne.jp] という標準コードがあるんですが、同じようにレコード会社によっては杜撰な運用で、まったく信頼できません……。
デジタル配信でも活用されていて、itunes や spotify で配信するのにも必須なんですが、過去のCDとは別のを割り振ってたり、逆に加工してるのに同じ番号振ってたり、メチャクチャ。
Re:音楽版コードも似たような状況 (スコア:1)
他の方が既にコメントされてますが、楽曲判定プログラムは ISRC は見てなくて、別な情報で曲を推定してます。
レコードのための楽曲管理番号のはずなんですが、そもそも CD にメタデータとして含まれてない場合も多々あり、判定に使えなかったんですよね。そのせいか、ほとんどのリッピングソフトには ISRC を読み込む機能すらありません。
「図書コード管理センター」が管理してるみたいだけど (スコア:1)
https://www.j-cast.com/2016/12/04285125.html?p=all [j-cast.com]
立場的にISBNの品質を保つために何か対策打たないといかんのじゃ?
なんで野放しみたいなコメントなんだろう。
Re:「図書コード管理センター」が管理してるみたいだけど (スコア:2)
桁数が不足であることが第一で、かつ取得や維持管理も面倒なんだと思います。2007年に9桁から13桁に拡張されましたが、要は枯渇しているわけです。CVE番号のように年度でも追加するといいのかもしれません。
Re: (スコア:0)
COBOLerにはおなじみ(?)桁数不足問題
最初から桁数拡張可能なように設計しておけばよいのだが、それならそれで現場ではいろいろと問題が出てくるもので....
Re:「図書コード管理センター」が管理してるみたいだけど (スコア:2)
休刊扱いにして新媒体に使い回すのはよくあること・・・・
amazon様はisbnで管理されているようで、トラブルの元にもなるようですね。
https://nodamemodoki.com/blog/%E3%81%9B%E3%81%A9%E3%82%8A/%E9%81%82%E3... [nodamemodoki.com]
ISBNコードについてはこちらにも言及がありました。
https://stonebeach-dakar.hatenablog.com/entry/2016/11/29/205724 [hatenablog.com]
Re: (スコア:0)
「内容が異なる」の定義は出版者に任せているってことじゃない?
誤字脱字や改訂・改版しない修正でも内容が違うというのか.同じ原作であれば内容が違うのか.「内容が異なる」の定義が JIS規格にもISOにも決められていない以上、JIS/ISOを遵守させる立場の図書管理コード管理センターとしては何もすることができないじゃないかな?
Re: (スコア:0)
打てる対策って何があるんだろう?
目的が違う (スコア:0)
ISBNは書籍を販売する為の管理番号で、古い版が売れなくなるような事は絶対に避けたいのでISBNを更新する必要が無い。
図書コードは書籍の管理が目的なので版別の情報が必要だと思っているので別コードで管理しているだけ
個人的には版別の情報なんて国立国会図書館以外は不要だろうから、いらないだろうと思う。
Re:目的が違う (スコア:1)
一般の図書館は新しい版が出たら買う(かどうか検討する)わけですし、図書館の利用者も版を気にするので、版別の管理は必要ですよ。もしかして刷と混同してます?
生殺与奪の権を他人に握らせるな (スコア:1)
データベースの主キーとして一見理想的だと思われる外部のID体系が実際にはダメダメ運用なことはよくあることで
スマホ+古本屋+ISBN=せどり (スコア:0)
さいきん、ブックオフとかで「せどり禁止」のたぐいの掲示見ますね
相当はやってるのだろうか
郵便局でも「メルカリはこちら」なんて掲示をみてちょっと驚いたのことよ
出不精には世の中が動いているのを実感した出来事でした
あ、せどり+メルカリってことですかね。
今気がついた(誰が?)
Re:スマホ+古本屋+ISBN=せどり (スコア:1)
メルカリはともかく、Amazonで絶版古書を探せるようになったのは画期的だ。
高原書店で眼を皿にして探していた時代があったのが信じられなくらいだ
Re: (スコア:0)
てか、アマゾンで買ったら間違った本が届くかもしれないのが今回のストーリーの話じゃないか。
中華業者がレビュー5の商品作ったら、レビューとASIN番号そのまま全く別の商品名に変えて詐欺をやってたようなもの。
Re:スマホ+古本屋+ISBN=せどり (スコア:1)
リアルで一度だけ見たことある。
おそらくBluetoothバーコードリーダーであろう小さな直方体の機械でスキャンしまくってた。
スマホには手作り感のあるシンプルなUIのアプリが映ってたそれは見てなくて、ワイヤレスイヤホンを使ってた。
二人組のグループ。
自分でもAmazon Product Advertising API使えば出来そうと思ったけど、規約変更と売上ゼロでAPIキーが切れたせいでやる気なくして辞めた。
なんか別のAPI使えばアプリ自体はサクッと作れるだろうな。というかどっかにあるか。
Re:スマホ+古本屋+ISBN=せどり (スコア:1)
Re: (スコア:0)
さいきん、ブックオフとかで「せどり禁止」のたぐいの掲示見ますね
店舗での「転売禁止」も機能してないけど、効果あるんだろうか。
Re: (スコア:0)
店員が禁止行為を見つけた時に、違反者に「知らなかった」と言い訳させないためとか?
Re: (スコア:0)
張り紙一枚(ローコスト)で最悪詐欺罪(ハイリスク)を押し付けることができるので。
業の人 (スコア:0)
タモリ倶楽部に出てた辞書マニアの人は版違いも全て集めていましたが、そういうのを収集管理するには重要になってくる事ですね。
図書館と業の深い人位しか関係しなさそうとはいえ。
Re: (スコア:0)
タモリ倶楽部は見てないけど、辞書の「第○版」は数年がかりの大きな改訂が普通だし、ISBNも変わる。
「第○刷」の違いまで集めてるなら、たしかにマニア。
Re: (スコア:0)
タモリ倶楽部見ましたよ。刷りの違いだけじゃなく、同じ刷りでも印刷所が違うものまで集めていました。
Re:業の人 (スコア:1)
追加。
「境田さんは言海は同じ版同じ刷りでも中身が違うことがあると話した。山田五郎の予想で、印刷所が違うので仲間に出して手伝ってもらったんじゃないかと予想。境田さんは31歳で年間の辞書購入費が250万円を超えた。」
とのこと。まさにクレイジー。
https://kakaku.com/tv/channel=10/programID=676/episodeID=1133277/ [kakaku.com]
Re: (スコア:0)
同じ版同じ刷りのはずなのに微妙に違う理由を持ち主も突き止められなかったのを、ゲストの山田五郎氏が元編集者の見識で可能性を指摘した奴ですね。
イーサネットのMACアドレスを彷彿とさせる (スコア:0)
いずれも書籍やハードウェアを一意に識別するはずのコードとして規定されているものの、
出版元やベンダーによっては使い回しまくって一意性を失わせているという・・
Re: (スコア:0)
だって、MACアドレスはドライバやBIOSで書き換えることがすでに前提に近くなってるじゃない。
変にセキュリティ(ライセンス識別を含む)と紐づけたのが最大の失敗だよ。
番号取るのに金かかるから再利用するわけであってさ (スコア:0)
タダにすればいいんだよ
Re: (スコア:0)
タダなら将来使うかもだし適当に申請しとこうか
なんて未来が見えた
Re: (スコア:0)
そうしたらISBN-13よりも桁数多い規格がまた出来るだけ
Re: (スコア:0)
かもだかもだ
Re: (スコア:0)
鴨田ですが、呼びました?
Re: (スコア:0)
番号与えるのにかかる費用はどうする?
⇒業界団体作って各社が年会費払え
⇒だとしたら出版数で差が出て不公平
⇒従量課金方式なら公平(今の状態じゃん)
それともお前が全て負担してくれるか?
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ISBNの再販業者も値段がおかしいんだよ。
1個取るだけで1万円かかるのに、1000個取る場合は20万円とかさ。
これじゃ気軽に取れないし、自主出版なら100冊以上売れないと番号の登録費だけで利益が吹き飛ぶ。
金がない出版社は絶版本の番号を再利用する原因になるし、実際に問題が起きてる。
再販業者は電子書籍で使う場合は少し安くするみたいだが、1個100円まで下げて、
数十冊しか売らない同人誌の冊数でも負担にならず番号振れる環境にするべきだよ。
偽ISBN番号を安く売る詐欺サイトすらあったぐらいだし。ほんと利権がひどすぎる。
どっちみち (スコア:0)
同一書籍を複数冊蔵書するとISBNは使えないし……
Re: (スコア:0)
たかが128bitもあれば版ごとどころか1冊1冊に採番したってお釣りがくるはずなのに
何で13桁もあるのに足りなくなるのだろう
Re: (スコア:0)
13桁ってせいぜい44bitですよ?
Re: (スコア:0)
漢字も使えば常用漢字だけでも13文字で140bit以上になる
桁を増やせばよい (スコア:0)
GUIDにしとけば衝突はまずないし、発行コストもそう考えなくても良い。
とはいっても出版社コードで名前空間を分けたくなるけど。
基本なんにでもGUID名付けて欲しいよ。
著者名・グループ名・アーティスト名とか表記ゆれがあるし。
何なら一般個人にも振りたい。時々再発行すれば追跡も避けられるはず。
Re: (スコア:0, オフトピック)
「宇宙にある全ての原子に紐づけてもまだ余裕がある、と言われたGUID、
しかし人類は、自身が産み出す"欲望"にもGUIDを紐づけ始め・・・
まさか枯渇するとは、誰が予想したであろうか?」
から始まるSF小説ないかな。
あったら読みたい。たぶん読む。んじゃないかな。知らんけど。
Re: (スコア:0)
うわぁつまんなそう
Re: (スコア:0)
面白くしてくれ
こうですかわかりません>< (スコア:1)
……それは多分、僕の横に座っている彼女が、何かを言いたげにしているせいだ。
「……えっとさ」
「ん?」
僕は彼女に向き直って、小さく呟いた。
彼女は一瞬だけきょとんとした表情を浮かべて、すぐに笑みを浮かべると、「はい」と言って、僕の言葉を待っている様子だった。
そんな彼女の顔を見ていると……やっぱり、少し緊張する。
「あの、ね?」
「はい」
「その、あれだ」
「ふふっ、うん」
「あ~……だから、つまり……」
「はい」
「…………」
僕は言葉を探す為に視線を彷徨わせて、やがて俯いて頭を掻いた。
何を言えばいいのか分からない。
何を言うべきか分からない。
けれど、それでも。
今言わないと後悔するような気がして、僕は口を開いた。
「……ずっと前から、好きです。付き合って下さい」
言った。言ってしまった。
僕は顔を上げる事が出来なくて、自分の膝辺りを見つめながら、彼女の反応を待つ。
数秒後、彼女がゆっくりと立ち上がる気配を感じた。
それから間を置かず、目の前に影が出来る。
「はい」
気が付くと、僕は彼女を抱き締めていた。
柔らかく温かい感触が全身に伝わると同時に、耳元で囁かれるような声音が聞こえる。
「私もです。大好きですよ」
ああ……そっか。
良かった……。
僕は安堵しながら、抱き締めている腕の力を強めた。
以下、AI先生による欲望に忠実な展開
Re: (スコア:0)
著名性ゼロの人でもWikidataに片っ端から登録できるようになれば達成できる。
といってもウィキペディアの記事ベースで複数の作品が混ざってるのクエリを分割しないといけないけど。
Re: (スコア:0)
アノニマスカワード
AC
アノニマス・カワード
アノニマスコウォード
なんて感じで分裂するだけでは。
何なら名義が変わったり同じ人が複数名義をもってたり。
個人向けならマイナンバー。
Re: (スコア:0)
組み合わせ的には衝突起きないだろうけど、生成アルゴリズムのせいで衝突しそう
雑誌だとそもそもISBNがない (スコア:0)
雑誌扱いのコミックスとかよくありますよね(たいていすぐ終売する)
Kindle専売の本はASINしか無いなんてこともあるだろうし
Re:雑誌だとそもそもISBNがない (スコア:1)
電子書籍の流通量?の方が増えてそうだけど。
雑誌も含めて包括できる書籍管理コード、なんてのは今更実現しそうにない夢物語なんでしょうね。
Re: (スコア:0)
逐次刊行物は、付番するとしたらISSN [ndl.go.jp]ですね。