
ベースボール・マガジン社、経営再建策としてスポーツ専門誌を多数廃刊 115
ストーリー by nagazou
紙媒体はかなり苦しくなってきたなあ 部門より
紙媒体はかなり苦しくなってきたなあ 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
朝日新聞の記事によると、ベースボール・マガジン社は、発行している柔道やボクシング等の専門雑誌を多数廃刊にするそうだ。 出版不況で経営状態の苦しい同社の経営再建策の一つとして、「近代柔道」、「ボクシング・マガジン」、「ソフトボール・マガジン」、「コーチングクリニック」等を廃刊にするらしい。背景には、インターネットの普及や競技人口の減少があるようだ。
仕事や趣味で皆様の読んでいる専門誌は何だろうか。以前読んでいたが、廃刊になって困ったり、残念だった専門誌は何だろうか。スポーツや趣味の専門誌は、競技者や参加者として読むか、観戦者や情報収集専用として読むかによって、読む雑誌が異なったり、読み方が異なると思うが、皆様はどのような選び方や読み方をしているだろうか。
創業者、池田恒雄氏 (スコア:4, 興味深い)
当時日本では珍しかった(ソ連ではなく!)東欧留学経験者らが帰国後職が無いので、彼らを大量に恒文社の顧問と言う形で迎え、月10万円の顧問料と社会保険、通勤定期を支給していました。顧問は講師や通訳、翻訳で何とか生計を立て、時々会社に顔を出して自分の専門分野に関して手伝えばいいだけでした。定期は会社通勤を名目にしてはいましたが、実は職のない顧問たちがどこかに出かける時に自宅から都心までは交通費が掛らないようにすると言う配慮でした。言わばメセナですね。実際は恒文社の顧問ですが、恒文社には金が無いので形の上ではベースボール・マガジン社の顧問と言うことで実際の顧問料とかはベースボール・マガジン社の方から出していました。池田恒雄会長は若い顧問たちを 2人切りの時には「○○君」と君付けで呼んでいましたが、社外の人間の前では必ず「○○先生」と呼んで彼らの研究者としての名誉を守っておりました。なかなかの親分肌の人物でした。
朝日新聞が大嫌いだった池田氏は『朝日ジャーナル』の向こうを張って保守系の『潮流ジャーナル』を恒文社から発行することを決定。しかし、元々左翼の編集長は創刊号の巻頭論文に大◯健◯郎氏に依頼しようと思い立ち、同氏に玉稿を賜りたいと電話するも、自分は岩波と朝日以外には書かないと言われ電話を切られる。『潮流ジャーナル』は結局売れずに休刊。莫大な赤字を抱えて恒文社は倒産…のはずだったが銀行などの債権者は恒文社を潰しても元手が取れないと、黒字のベースボール・マガジン社の方を倒産させ池田氏から経営権を奪ったものの池田恒雄氏を除いてはベースボール・マガジン社を経営できる者はいないので、池田氏はベースボール・マガジン社の社長に留まった。後に負債を返済後経営権も取り返す。
スポーツ選手のスキャンダルを暴けば売れ行きが伸びるとはわかっていても、スポーツ選手の醜聞は扱わないという池田氏のスポーツ選手に対する仁義に反発して集団退社して立ち上げられたスポーツ誌がタブーの無い『N*m*e*s』。
基本、例外はあるが、多くの社員が母校の早稲田卒業生か生まれ故郷の新潟県北魚沼郡小出町出身者。
ソ連・東欧圏との交流では恒文社の池田恒雄社長と東◯大学の松◯総長が競っており、池田氏がハバロフスクだったかの野球チームにバットやミットの野球用具一式を日ソ友好のために寄付したと言うニュースが流れると、松◯氏は対抗してモスクワに野球場を寄付。 2人とも勲章は大好きだったのですが、この競争では松◯氏は法人経由の寄付だが池田氏は額は少ないが自腹を切っての寄付だと言うので池田氏が勲章をもらったらしい。
1984年に三崎町に新本社を新築したものの出版不況で2016年に三崎町の本社ビルを売却。
自分はスポーツは全く興味はないが、それでもスポーツ専門出版社のベースボール・マガジン社の衰退と東欧専門とも言っていい恒文社の消滅(2016年にベースボール・マガジン社に吸収合併)は寂しい。ある意味出版界の巨星であった池田恒雄氏のご冥福をお祈りすると共に氏が産み育てたベースボール・マガジン社の存続も切に祈念するところです。
Re:創業者、池田恒雄氏 (スコア:2)
たいへん興味深いのですが、是非参考文献をあげて頂けるとありがたい。
う〜ん、申し訳ないですが、恐らくこれらの話は文献にはなってないのではないかなぁ?
ただ、その筋の人だと、「いやこれって常識だから、何を見ろって言われても……」ということに
なったりする可能性もありますが。
そういうことなんですよね。まぁ、上で書いたことは半分位はその筋の間では常識。残りの半分は知ってる者はいないか、ごく限られているかも?
フィギュア雑誌『レプリカント』 (スコア:2)
廃刊で残念だった専門誌はフィギュア雑誌『レプリカント』。
10年ほど前、フィギュア趣味で『レプリカント』をよく読んでた。
置き場所がなくなってフィギュア趣味から少しずつ遠ざかって、
たまにメーカーのサイト見る程度になってしまい、
いつの間にか雑誌も廃刊になっていた。
自分も買ってないんだから残念とか言える義理じゃないけど
フィギュア専門誌としては良い雑誌だったな。
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/* SHADOWFIRE */
ポケコンジャーナル (スコア:1)
BASICコードだけでなくI/Oに接続するハードウェアなんかの作例も掲載されていて重宝していました。
まぁ、大概がゲームのコードを打ち込んでたんですが。
プログラミングの基礎の基礎はこれで学んだかもしれない。
# ポケコン自体も生産停止になってだいぶ経ちますね。
Re: (スコア:0)
2010年代後半ぐらいまでは製造していたらしい
https://jp.sharp/calc/product/pcg850vs/ [jp.sharp]
Re:ポケコンジャーナル (スコア:1)
Re:ポケコンジャーナル (スコア:2)
を自動挿入するバッチを当て忘れていました。
以前読んでいたが、廃刊になって困ったり、残念だった専門誌 (スコア:0)
ソフトバンクのパソコン雑誌 Oh! 〇〇 がだんだん種類を減らしていったのと同じような話ですね。
確かAhSKI!で「Oh!その他発刊」とか言われてたけど。
# SonyのパソコンSMCシリーズの唯一の専門誌だったのでお世話になりました。
Re:以前読んでいたが、廃刊になって困ったり、残念だった専門誌 (スコア:1)
Oh!SMC^h^h^h HitBitは、
廃刊ではなく休刊
#他の各誌もそうだろうけど
--
#和製アップルよ、XperiaでiPhoneを見返してくれ
Re: (スコア:0)
Oh!Xは毎月買っていたなぁ。
一度、自作プログラムが収録されて、それなりの掲載料が振り込まれたこともあった。
その後、人生を遠回りして、かなり後に未経験者としてIT業界に入るときに、この掲載が役に立った。
今まで生きてこれたのもOh!Xのおかげです。
Re: (スコア:0)
Oh!FM TOWNS。
遅れてTOWNSにやってきて、FMV-TOWNSとフリコレCDあるだけ買って、98卒業かつATとの両得を狙った時既に遅し、であった。
最終号が強く印象に残った。
Re: (スコア:0)
Cマガジンはいまいち評判が悪かった気がする。
話題のチョイスがPC系の時系列に偏っていて、Cと言いつつ、本当にC言語が主役の産業向けではなかったせいかなぁ。
今、C Magazineを検索したら、なんかカルフォルニアの流行追っかけ雑誌ばかり出てきたよう…。
Re:以前読んでいたが、廃刊になって困ったり、残念だった専門誌 (スコア:1)
自分の場合はちょうどいいチョイスでしたね。
PCプログラムがBASIC(+マシン語)の時代からCに移ってく頃だったので。
関連ストーリー (スコア:0)
UNIX magazine 最終号
https://srad.jp/story/09/06/22/135259/ [srad.jp]
日本カメラ社が4月末で解散へ
https://it.srad.jp/story/21/04/15/1855252/ [it.srad.jp]
アサヒカメラ、休刊
https://srad.jp/story/20/06/02/1231256/ [srad.jp]
Re:関連ストーリー (スコア:2)
bit 最近電子復刻されたので本箱の肥しの重鎮を処分するか検討中。
https://www.techmag.jp/bit [techmag.jp]
tanig
ベーマガといえば (スコア:0)
マイコンBASICマガジン
https://srad.jp/story/03/03/25/1445204/ [srad.jp]
ベース・マガジン
https://bassmagazine.jp/ [bassmagazine.jp]
逆に今存在してる雑誌は何なの? (スコア:0)
と思うと本当に業界の最新情報が山ほど載せてある原石みたいな雑誌が時々あるよな
一般化したらやだから書かないけど
Re: (スコア:0)
月刊I/Oが続いているのが、かなり謎。
続けられるほど売れてるのだろうか?
Re: (スコア:0)
これは自分も不思議に思ってます。継続は力なりというけど色々すごい。
Re: (スコア:0)
公称5万部、実売2万部だそうな。
予想外に売れてますね。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ファミ通も続いているらしいけど、なんでだろ
Re: (スコア:0)
一時期紙のサイズが小さくなってゲームラボみたいな内容になっていたのを書店で見かけて、あのI/Oがこんな雑誌にと残念に思ったものでしたが、最近はIoT、組み込み系を扱ったりとInterface誌っぽいテイストの雑誌になっているみたいですね。
昔のダンプリスト山盛りだった頃から継続している読者は皆無だと思いますが、これだけ激しく内容が変わっても雑誌を維持できるだけの読者を確保して続いているのは大したものです。
Re: (スコア:0)
月刊I/Oが続いているのが、かなり謎。
いったい誰が大変身を遂げたこの雑誌を今でも買っているのか俺も不思議に思う
コアなファン/マニアのいるジャンルの趣味の雑誌というわけでも無いのに
ミリタリ、銃器、航空機、艦船関係はなかなかしぶとい
鉄道模型やラジコンの雑誌はどうなってるのかわからない
自転車は高級ファッション誌化が進行中?
将棋・詰め将棋はかなり減ったのかな?
Re: (スコア:0)
将棋雑誌は将棋連盟発行の将棋世界とNHK将棋講座のテキスト、あとは詰将棋パラダイスしか知らない。
詰将棋パラダイスは本屋で売っているのを見たことがない。
確か、団鬼六が将棋雑誌の経営に手を出してたんだっけ。
#SM雑誌、ゲイ雑誌もコアなファンがいるけど絶滅したかな。
#同好の士募集欄がネットに移っちゃったから。
Re: (スコア:0)
仕事・業務に関係する専門誌は、それなりに生き残っているかな。
月刊食堂
http://shibatashoten.jp/service/magazine/syokudo.html [shibatashoten.jp]
現代農業
https://gn.nbkbooks.com/ [nbkbooks.com]
OHM
https://www.ohmsha.co.jp/ohm/ [ohmsha.co.jp]
月刊住職
ht [kohzansha.com]
Re: (スコア:0)
もしかして、中の人の関与がなくなって本質的には客側の編集者だけで書く雑誌は死ぬ?
Re: (スコア:0)
資格試験関連の雑誌は残っているかとおもったら電波受験界は廃刊でポータルサイト化してるらしい
カメラ雑誌 (スコア:0)
ここ数年廃刊が相次いでる。一時期キヤノンが広告宣伝費を絞ったのがトドメになったとかで、生き残ってる雑誌のキヤノンに対する風当たりがきつすぎて笑える。
気持ちはわからんでもないけど、そういうことするから余計読者がウェブ記事に流れるんやで。
Re: (スコア:0)
雑誌の前に、カメラ自体が死んでしまったからなぁ。
最早カメラ持ってると通報されるレベル。
Re: (スコア:0)
全盛期にはガラケー雑誌があったんだろうか
Re: (スコア:0)
着メロ本の楽譜(配信がなかった時代、自分で入力するためのテンキーのパターンが載っている)の本とか
ありましたね(違う、そうじゃない
Re: (スコア:0)
カメラが趣味だけどカメラ雑誌は、身内の作品が掲載されたときを除いて買ったことが無いなー。
DPReviewと、デジカメinfoでお腹いっぱい。
Re: (スコア:0)
生き残ってる雑誌がキヤノンに対して
どのように風当たりきつくしてるのでしょうか?
Re: (スコア:0)
> それなら、「本音の記事」としてWebへ流れた読者が戻りそうなものだが。
こう思った理由が分からん。
特定の対象への辛口の記事が載ったとして、それでどうして読者が戻るんだろう?
全方位で「本音の記事」が書かれるならともかく。
Re: (スコア:0)
キヤノンファン、激おこ
Re: (スコア:0)
「辛口でズバッと斬る」系の主張は平成世代にとっては後ろ向きの暴言でしかない
だから逆恨みで当たりをきつくしたら価値がないと見られて人が離れるって主張には何も矛盾ないよ
「風当たり」は「当たり」と直すべきやね
復活 (スコア:0)
「エンジンテクノロジー」というエンジン専門の雑誌があったのですが、出版元の山海堂が無くなったのを受け廃刊(休刊)に。
その編集部が丸ごと別会社に移籍して「エンジンテクノロジーレビュー」という雑誌を出したのですが、長続きせず休刊。
ですが読み手からは復活が望まれていたので、日本自動車技術会(JASE)が後ろ盾となって「JSAEエンジンレビュー」として復活しました。
最初のエンジンテクノロジーは乗用車向けはもちろん、大型船舶や旅客機用ジェットエンジンまで特集していた良い雑誌でしたが、一体どれくらい需要があったのやら。
ちなみにドイツにはMTZという同じくエンジンの専門誌がありますが、要素技術を含めた内容で学術誌に近い雑誌です。Richardのル・マン用ディーゼルエンジン開発の記事なんかもありましたけど。雑誌本体ドイツ語で英訳した冊子が付いてくるのですが、ドイツ人が訳したドイツ語みたいな英語なので難解でした。
#最初のやつに上司な先輩が執筆の依頼を受け寄稿してましたが、お小遣い程度はもらえた模様。
Re: (スコア:0)
出版社がなくなった場合、休刊中の雑誌の雑誌コードってどうなるの? 取次に返されるの?
雑誌の意味が薄い (スコア:0)
部活動をやってた時にその競技の雑誌を買っていましたが、
2年くらいすると見たことのある特集ばかり組まれているので買うのをやめました。
道具買う時の情報収集時には雑誌の一覧性が優れていたとは思いますが、
最新情報の提供ならインターネットには勝てないでしょうし、
従来の雑誌そのものがやっていくの難しいんでしょうね。
Re:雑誌の意味が薄い (スコア:2)
マーケティング結果によると、スポーツや趣味の雑誌の主な購読者は「入門者層」が最も多いそうな。
毎年のように「脱初心者」とか「これができたら中級者」みたいな特集が組まれるのも必然かと。
Re:雑誌の意味が薄い (スコア:1)
学研の『学習』『科学』も末期は毎年同じもの載せてたんだっけ。確かに読者が同じものを見ることは二度とないはずだが…
天文雑誌 (スコア:0)
書く人も読む人も高齢化進行中で、価格漸増と同時進行で広告もページ数も順調に減りつつある老舗の天文ガイド。
残念だが廃刊は時間の問題な気がする。
スカイウォッチャーは後発だけあって活気ある印象だが分からん。誰か頼む。
どちらも毎号買ってはいるが、定期購読に切り替えようか。
Re:天文雑誌 (スコア:2, おもしろおかしい)
CQ ham radioは昨今のDXブームで盛り返すかも
Re: (スコア:0)
昨今の半導体不足が原因なのか、実は売れていないのか、ケンウッドがハンディー機と車載機を製造終了して、据え置き機が在庫僅少で数機種残っているだけ。頼むから撤退しないでくれ…。
八重洲は大丈夫だろうけど、アイコムとかアルインコ息しているんだろうか。
Re: (スコア:0)
海外市場も含めて業務用機やってることろはアマチュア無線やめても業績に悪影響無いので止めるときは止めるでしょう
アルインコはアルミ脚立があるので安泰?
#最近のDXブーム復活には心が躍る
Re: (スコア:0)
海外在住が長いので、日本に帰国した人に頼んで天文ガイドを買ってきてもらったら、四半世紀も経っているにも関わらず、見たことのある名前や顔ばかりでビビった。もちろん、若い人もいくらかいるようなので、平均年齢が+25歳ということはないけど、感覚的にはそんな感じ。
Re:天文雑誌 (スコア:2)
Re: (スコア:0)
星になった人もいるぞ。
天文ガイドだけに
鉄道雑誌 (スコア:0)
実態は知らんが、昨今流行の撮り鉄とタイアップして続けているのでは?
# エロ雑誌並の反社か?