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医療

心停止の患者に投与する酸素に2%の水素を加える臨床試験、救命率の向上などを確認 42

ストーリー by nagazou
効果 部門より
慶応大学の鈴木昌特任教授らのグループは、心臓が停止したあと、救急病院に搬送された患者に水素を加えた酸素を投与して救命措置を行うと、通常の酸素を投与した場合より救命率が高まるとする臨床試験結果を発表した(NHK)。

研究グループは、各地にある15の病院で、心停止で搬送され意識が回復していない患者73人を対象に、2%の水素を加えた酸素を投与して救命措置を行った場合の効果を調べる臨床試験を実施。その結果、90日後の生存率は通常の酸素の投与を受けた患者では61%だったのに対し、水素を含む酸素を受けた患者では85%に高まったとしている。後遺症なく回復した人の割合も水素を含む酸素を受けた患者では46%と、通常の酸素の投与を受けた患者の21%より高かったとしている。
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  • by hinatan (24342) on 2023年03月31日 14時27分 (#4435941) 日記

    広告文句に使われちゃうよ・・

    慶応大学の鈴木昌特任教授のグループが 水素を含む酸素を受けた患者では85%に高まったと報告 (でっかいフォントで)

     ↓  だから! ←?

    水素水って良い物ですよ!

  • by yshibaya (16994) on 2023年03月31日 15時29分 (#4435992) 日記

    H2の場合に比べ,救命率に有意差は表れるのかな?

  • by Anonymous Coward on 2023年03月31日 13時57分 (#4435916)

    水?

    • by ogino (1668) on 2023年03月31日 14時32分 (#4435945) 日記

      水?

      まずは化合物(水)と混合物(酸素+水素)の違いから勉強しましょう。水素が活性酸素 [mhlw.go.jp](大気中の酸素よりも活性化された酸素およびその関連分子で、酸素原子を含む反応性の高い化合物の総称)と結合し、これを無害化するわけですから、最初から水では意味がないことは明らかです。

      なお使用される水素ガスの濃度は 2% で、爆発に必要な 4% には届きません。酸素分子とは結合しないが、活性酸素とは結合する、というのが必要なのでしょう。

      慶應義塾大学病院 先進医療の開発 > 水素ガス吸入療法 [keio.ac.jp]

      コラム「水素吸入療法」の効果と安全性は?ほかの抗酸化療法とのちがい [kunitachi-clinic.com]が詳しいようです。水素水との比較もあります。

      水素ガス吸入療法 [senshin-dai-ichi.jp]は昨年まで先進医療として承認されていたのが、コロナの影響で中止されたようです(先進医療Bの試験終了に伴う取下げについて [mhlw.go.jp])。費用対効果が優れているように見えるので、今後に期待したいところ。

      参考)元となった論文を書いたと思われる人の説明:水素医学の創始,展開,今後の可能性:広範な疾患に対する分子状水素の予防ならびに治療の臨床応用へ向かって [jbsoc.or.jp]

      # 水素水を飲むよりもセルロースを食べて腸内細菌が発生させる水素を吸収した方が効果がありそうではある。(ただしオナラも増える。)
      # 水素水を飲むなら1時間毎に飲むべきか?

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        明らかなので、ネタなんじゃないのかなぁ。反応させるな(笑)、というツッコミ待ち。みんな大好きDHMOというネタ物質でもあるし。

    • by Anonymous Coward

      そう思いますよねぇ。自分もH2Oを思い浮かべた。

      • by Anonymous Coward

        「酸素(その他CO2など)を加えた窒素」を
        普段から呼吸してるじゃないですかー。

        この人らは空気をなんだと思ってたんだろう。

      • by Anonymous Coward

        ここはせっかくなので水素水とても言ってあげやうではないか。

        例えば「今までも生存率が上がる幸せは誰かがきっと運んでくれると
        信じてたけどそれがまさか水素水だとは思わんかった」ぐらいに。

        # あれは文句なく名曲

    • by Anonymous Coward

      爆鳴気、、というには比率がなぁ。
      一応、従来よりも更に火気厳禁かな。2%じゃたかが知れてるとは思うが。

      水素があると救命率が向上するという機序はどうなってんだろね?
      医療の世界では、効果があれば理屈が分からなくてもヨシな所はあるけども。

      きちんとした統計的に意味がある研究なのかってのも気になる所ではある。
      サイエンスなら初手は疑うことだから、鵜呑みにはしないけど、ホントにこの率で有効なら画期的かもね。

  • by Anonymous Coward on 2023年03月31日 14時13分 (#4435931)

    この手の場合
    酸素100%?それとも窒素78%、酸素21%、アルゴン0.9%、他0.1%?
    今回の水素2%は
    102%になる添加?
    それとも窒素76%にして水素2%?
    はたまた酸素19%にして水素2%?

    どのケースかによって改善要因が変わってくるような

    2%で大きく変わるなら逆効果も起こり得るので
    救急救命で試すのって倫理的にありなのだろうか

    # 逆効果でたら手遅れだものなぁ

    • by Anonymous Coward

      窒素その他が含まれているなら「2%の水素を加えた酸素」とは書かないと思うな。
      「102%になる添加?」とか言ってるようでは難しい話かもしれないけど。

      • by Anonymous Coward

        想像で窒素は含まれないとか書いちゃうんだ・・・

        君には難しい話かもしれないけど、論文を読んでどのように調整されているか確認すべきです。
        ありがたいことに、 論文 [thelancet.com]とその付録 [thelancet.com]にアクセスすることができます。

        実験装置の説明は付録(p10)にあり、それによると
        ・人工呼吸器回路の吸気ダクトに実験用ボンベを繋げた
        ・水素入りの実験用ボンベの中身は水素4%と窒素96%(対照実験として水素無の方は窒素100%)
        ・実験用ボンベから噴出するガスは一定にし、

    • by Anonymous Coward

      酸素吸入が大気中濃度と同じなわけがないわな。酸素飽和度見ながら症状に合わせて変えるんだろ。
      そもそも水素を入れることは患者どころか医者にすらに知らせない二重盲検。
      治験に選ばれなくて死んだ人かわいそうっていうのなら倫理的に問題ありかもな。

    • by Anonymous Coward

      常識的に考えて、従来の吸入用酸素(又は空気)98%+水素2%だと思うが。
      そしてなぜ分圧に対しての比率で考えるのか。

      ※容積なのか重量なのかの方がよっぽど気にすべき点な気がする…

  • by Anonymous Coward on 2023年03月31日 14時32分 (#4435946)

    16年に先進医療として認められ、2022年5月で先進医療からは外れてますが、現在は保健医療対象なのかな?どうも違うような感じ。
    https://www.senshin-dai-ichi.jp/med/technology/16123068/ [senshin-dai-ichi.jp]

    厚労省のサイトも毎度見づらいですが
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhok... [mhlw.go.jp]

    先進医療だと全額自己負担、約70万かかるとか。それなりの金額。
    で、このタイミングで改めて臨床結果が出てきたと。やっぱよくわからんです。ソースには「これから実用化を目指す」って書いてありますね。

    病院で「これだけ金かかりますが後遺症の恐れは減る可能性があります。どーする?」といわれたら悩むなぁ。
    医者って専門的判断を最後素人にぶん投げてくることがあるのでちょっと。もう少しなんとかならんかなって。

    • by ogino (1668) on 2023年03月31日 15時32分 (#4435995) 日記

      #4435945 [srad.jp]に書いたリンクにある通り、対象が意識不明の重体患者であるところ、家族から同意書をとるのが困難、と読めます。

      2020年以降、COVID-19診療の最前線に立ち、かつ救急医療が限界を超えてひっ迫する現況で症例の組入れを行うことは、実務的・倫理的に困難になった。さらに、COVID-19のまん延に伴い、救急蘇生についても気管挿管を優先するなどの治療上の変化があり、さらに、面会制限等から書面での同意取得に難渋するなど、医療環境が劇的に変化した。

      このため、予定症例数360例に対して、登録症例数73例ではあるが、研究実施計画書に定めた中止基準、「研究対象患者の組み入れが困難で、予定症例数に達することが困難であると判断された場合」に該当すると判断し、認定臨床研究審査委員会において、中止が承認された。よって、本先進医療を取り下げる。なお、これまでに登録済みの73例については観察期間が終了しており、総括報告書は提出準備中である。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      > 医者って専門的判断を最後素人にぶん投げてくることがあるのでちょっと。もう少しなんとかならんかなって。
      判断が嫌なら「先生に全てお任せします」でいいんやで

    • by Anonymous Coward

      そのぶん投げは良心か、あるいは支払能力を心配したかのどちらか。専門的判断は済んでる。

  • by Anonymous Coward on 2023年03月31日 19時52分 (#4436236)

    ヘリウムをまぜたら助かってもアヒル声に

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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond

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