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2023年9月17日の記事一覧(全5件)
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ボットネット

2023年イグノーベル賞、クモの死体を用いたロボットや電流で味を変える食器の研究などが受賞 31

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受賞 部門より
Annals of Improbable Research は 14 日、2023 年イグノーベル賞を 10 組の研究者に授与した (プレスリリース受賞者リストArs Technica の記事動画)。

スラドで紹介した研究では、排泄物を分析するスマートトイレの研究が公衆衛生賞、クモの死体を用いたロボットハンドの研究が機械工学賞を受賞している。また、栄養賞を受賞した明治大学の中村裕美氏と宮下芳明氏の研究は、電気刺激により塩味を増強する箸型デバイスの開発につながっている。

なお、教育賞の受賞者にも日本の研究者が含まれている。論文のリンクの一つは間違っており、元の論文を見ても発表当時に日本の研究施設に所属していた研究者は記載されていないが、クリスチャン・チャン氏が 2022 年から国際基督教大学の准教授に就任したためとみられる。

各部門の受賞者と授賞理由は以下の通り。
部門 受賞者 授賞理由
化学・地質学賞 Jan Zalasiewicz 氏(ポーランド・英国) 多くの科学者が石を舐めたがる理由の説明
文学賞 Chris Moulin 氏、Nicole Bell 氏、Merita Turunen 氏、Arina Baharin 氏、Akira O’Connor 氏 (フランス・英国・マレーシア・フィンランド) 1個の単語を何度も何度も何度も何度も繰り返した時にその人が受ける感覚の研究
機械工学賞 Te Faye Yap 氏、Zhen Liu 氏、Anoop Rajappan 氏、Trevor Shimokusu 氏、Daniel Preston 氏 (インド・中国・マレーシア・米国) 機械的なグリッピングツールとして用いるための死んだクモの復活
公衆衛生賞 Seung-min Park 氏 (韓国・米国) 人々の排泄物を素早く分析するためさまざまなテクノロジーを用いたデバイス「Stanford Toilet」の発明
コミュニケーション賞 María José Torres-Prioris 氏、Diana López-Barroso 氏、Estela Càmara 氏、Sol Fittipaldi 氏、Lucas Sedeño 氏、Agustín Ibáñez 氏、Marcelo Berthier 氏、Adolfo García 氏 (アルゼンチン・スペイン・コロンビア・チリ・中国・米国) (言葉を逆順に発音する)逆さ言葉を得意とする人における精神活動の研究
医学賞 Christine Pham 氏、Bobak Hedayati 氏、Kiana Hashemi 氏、Ella Csuka 氏、Tiana Mamaghani 氏、Margit Juhasz 氏、Jamie Wikenheiser 氏、Natasha Mesinkovska 氏 (米国・カナダ・マケドニア・イラン・ベトナム) 人間の鼻毛の本数が2つの鼻の穴で同数かどうかを調べるための死体の使用
栄養賞 Homei Miyashita 氏、Hiromi Nakamura 氏 (日本) 電気を流した箸やストローがどのように飲食物の味を変化させるのかを調べるための実験
教育賞 Katy Tam 氏、Cyanea Poon 氏、Victoria Hui 氏、Wijnand van Tilburg 氏、Christy Wong 氏、Vivian Kwong 氏、Gigi Yuen 氏、Christian Chan 氏 (中国・カナダ・英国・オランダ・アイルランド・米国・日本) 教師と生徒の退屈に関する系統的な研究
心理学賞 Stanley Milgram 氏、Leonard Bickman 氏、Lawrence Berkowitz 氏 (米国) 市街地の道路で見知らぬ人が空を見上げている場合、通りがかった人が何人立ち止まるかを確認する実験
物理学賞 Bieito Fernández Castro 氏、Marian Peña 氏、Enrique Nogueira 氏、Miguel Gilcoto 氏、Esperanza Broullón 氏、Antonio Comesaña 氏、Damien Bouffard 氏、Alberto C. Naveira Garabato 氏、Beatriz Mouriño-Carballido 氏 (スペイン・スペインのガリシア州・スイス・フランス・英国) カタクチイワシの生殖活動によりかき混ぜられる海水の範囲の測定
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ビジネス

Nokiaブランドの携帯端末を展開するHMD Global、自社ブランド製品も投入へ 7

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投入 部門より
HMD Global は Nokia からライセンスを受けて Nokia ブランドの携帯端末を展開しているが、今後は自社ブランドの投入も計画しているそうだ (The Verge の記事Android Police の記事)。

HMD CEO の Jean-Francois Baril 氏が LinkedIn 投稿で明らかにしたものだ。具体的なタイムラインは示されていないが、Nokia ブランド製品や新しいパートナーとのコラボレーション製品に加えて HMD ブランドの製品の登場に期待してほしいとのこと。HMD が受けた Nokia ブランドのライセンスは日本を除く全世界となっており、日本で HMD 製品を目にする機会は少なかったが、HMD ブランドは日本にもやってくるだろうか。
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JAXA

JAXAと三菱重工業、次世代ロケット向けにメタンを燃料とするエンジンの開発に着手 28

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着手 部門より
AC0x01 曰く、

日経新聞が 9 月 17 日に報じたところによると、JAXA と三菱重工業が 2030 年ごろ初飛行する H3 の次の次世代ロケット向けに、メタンを燃料とするエンジンの設計に今夏より着手しているという (日本経済新聞の記事)。

JAXA の次世代ロケットのロードマップでは燃料について既存の水素と併記する形でメタンについても記述されていたが、メタンでの開発に着手したと報じられたのはこれが初であろう。メタンはロケット燃料としては扱いやすいケロシンと、比推力の高い水素の中間的な性質を持つ。推力が高いため固体ロケットブースターが不要で、かつ煤が出ないなどロケットの再使用に向いており、近年注目が高まっている (IHI のメタンエンジン解説: PDF東洋経済のロケット燃料の解説記事)。米 SpaceX や Blue Origin がメタンロケットの開発を進めるほか、先日は中国の民間企業が世界初のメタンロケットの打ち上げを行った。

ただ、JAXA は2009年に開発中止した GX ロケットのエンジンとして、メタンを主成分とするLNG (液化天然ガス) を使う LE-8 エンジンを IHI と開発しており、三菱重工業とのエンジン開発となっていることに SNS 上では疑問を呈する声もあるようだ。

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EU

Apple、フランスでiPhone 12のSARが基準を超える問題にソフトウェアアップデートで対応へ 19

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対応 部門より
iPhone 12 の比吸収率 (SAR) が基準値を超えるとしてフランス周波数局 (ANFR) に販売中止を命じられたことについて、Apple はソフトウェアアップデートで対応することにしたようだ (Reuters の記事)。

ANFR ではソフトウェアアップデートなどの対応を行わなければリコールを命ずる姿勢を示しており、ジャン-ノエル・バロー仏デジタル担当大臣は簡単なソフトウェアアップデートで基準値に収めることが可能だと示唆していた。

Apple は iPhone 12 の SAR が基準値内だと国際的な複数の組織に認定されているなどと反論していたが、15 日になってフランス当局のテスト手順に適応させるためのアップデートをフランスのユーザーに提供する計画を明らかにしたという。ただし、アップデートはあくまでテスト手順に関連するものであり、安全性に関連するものではないことを強調している。

本件に関しては EU 加盟各国も注目しているが、緊急に対応が必要な問題とは認識されていないようだ (Reuters の記事 [2])。
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Windows

Windows 11 Canary/Devチャネルの「フォト」アプリに背景のぼかし機能が追加 19

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追加 部門より
Microsoft は 14 日、「フォト」アプリや「Snipping Tool」アプリの新機能を発表した。主な新機能はフォトアプリの背景のぼかし機能や、Snipping Tool アプリのスクリーンショットからテキストを抽出する機能など、Microsoft がテストしていると報じられた AI 機能のようだ (Windows Insider Blog の記事 [1][2]Ghacks の記事 [1][2])。

フォトアプリに新機能が追加されるのはバージョン2023.11090.13001.0以降。背景のぼかしを利用するには、画像の編集画面でツールバーから「背景のぼかし タブにフォーカスがあり、現在 〇〇 画面にいます」をクリックすればいい(「〇〇」は使用中の編集ツール名)。背景部分が自動で選択されるので、「適用」をクリックすれば背景をぼかすことができる。オプションで「ぼかし強度」を調整するほか、「選択ブラシツール」を使用すれば選択範囲を調整することも可能だ。このほか、写真の位置情報を指定した検索や、OneDrive に保存された個人用写真のコンテンツを指定した検索も利用可能になっており、Samsung や Google のモーションフォトもサポートされる。

Snipping Tool はバージョン 11.2308.33.0 以降でスクリーンショットに含まれるテキストの抽出や、センシティブ情報のマスクなどが実行できるようになる。スクリーンショット上のテキストを処理するには「テキストアクション」をクリックする。「クイック編集」をクリックすると、電話番号や口座番号、電子メールアドレスなどのセンシティブ情報を自動検出してマスキングしてくれる。住所はセンシティブ情報とみなされないようだ。このほか、「スマートフォン連携」アプリでは連携している Android デバイスで新しい画像がキャプチャされると通知が表示され、Snipping Tool で取り込んでマークアップできるようになる。この機能は PC アプリのバージョン 1.23082.123.0 以降で利用可能となる。
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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー

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