深海の熱水に含まれる『金』を藻のシートに吸着させて回収に成功、世界初 63
ストーリー by nagazou
資源 部門より
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海洋研究開発機構とIHIの研究グループは、東京・青ヶ島沖の深海の熱水から金と銀を特殊なシートに吸着させて回収することに成功した。青ヶ島の深海の岩石には高濃度の金が含まれていることが知られている。研究グループは「ラン藻」と呼ばれる藻を使用したシートを開発。これを熱水噴出孔の周りに設置して金を吸着させたところ、シートには最大でおよそ20ppm=1トンあたり20グラム相当の「金」が吸着していたという(NHK)。
金の吸着率は世界の主要金山の鉱石の濃度の5倍に達し、今回の実験では、銀も高濃度で吸着することに成功したという。商業化にはまだ課題があるものの、将来的には温泉や下水など他の環境でも応用可能で、新たな金の採取方法として期待されている。
金の吸着率は世界の主要金山の鉱石の濃度の5倍に達し、今回の実験では、銀も高濃度で吸着することに成功したという。商業化にはまだ課題があるものの、将来的には温泉や下水など他の環境でも応用可能で、新たな金の採取方法として期待されている。