ファイル交換サービスに内乱勃発!
日米の音楽業界から目の敵にされているファイル交換サービスですが、この一週間で大きな動きがあった模様。
それも、話をまとめてみるとかなり奇妙なことになっているようです。ZDNETのこの記事によると、Napstarの崩壊後最大のユーザー数を誇っていたMorpheusが2/26に突如ダウン。3/2には一応復旧したものの、従来のFastTrackベースからいきなりGnutellaベース移行したため、全てのユーザーがソフトのバージョンアップを迫られています。
原因について当初はDoS攻撃との話もあったものの、こっちの記事によるとどうやらMorpheusを提供するStreamCast社がFastTrack技術のライセンス料が未払いであったため、開発元であるKazza社が強制的にMorpheusのネットワークを遮断したようです。
これは、ファイル交換サービスを巡る今後の訴訟にも大きな影響を与えそうです。Napstarの後継サービスは、これまで音楽業界に対して「うちらのネットワークはサーバーに繋いでないからシャットダウンはできません」と言ってきました。にもかかわらず、同じFastTrackを使っていたMorpheus、Groksterとともに音楽業界から訴えられていたKazzaが、自らこれを覆す行動に出てしまったわけです。RIAAは小躍りして喜んでいます。
またStreamCast社は「KazaaはMorpheusユーザーがファイル交換ネットワークにログオンする際に,ユーザーのコンピュータ内部に保管されている設定を変更できる」と述べており、セキュリティの点からも疑問を感じます。
さらにこっちの記事を見るとオランダにあったKazza社の資産を買収しているオーストラリアのSharman Networks社は、オフィスがどこにあるかもわからない正体不明の会社だったようで、一層事態を混迷させています。
HOTWIREDのこの記事によると、Sharmanは米国のBrilliant Digital Entertainment社が「オランダの裁判所によるファイル交換ネットワークの閉鎖命令」を逃れるために作ったのようにも見え、オランダにまだ残っているKazza社との権利関係も不透明な状態のようです。新Morpheusは急ごしらえで不備も多いものの、ユーザー数が伸び悩んでいたGnutella普及の起爆剤になるという見方もあります。
レコード業界の動きも含めて、しばらく混乱が続きそうです。