T.akihiro 曰く、
Athlon 64に対応した64ビットWindows XPのβ版がリリース。正式版はWindows Server 2003のサービスパックに合わせて来年1〜3月期に登場する模様。
米Microsoftは9月23日、AMDの新プロセッサ「Athlon 64」を搭載した64ビットPC向けWindows XPのβ版をリリースしたことを明らかにした。
同社によると、このOS「Windows XP 64-Bit Edition for 64-Bit Extended Systems」は、Athlon 64を搭載したPC、またAMDの「Opteron」を搭載したワークステーションで動作するという。
今回の発表は、AMDにとって重要な支持票と言える。AMDは、新しい64ビットプロセッサをサポートするソフトウェアパートナーを多数集めようとしているところだ。こうしたパートナーからの支持は、同社がPC市場の上層へと達する上で必要なものだ。64ビットとは、プロセッサがPCのデータバスから一度にアクセスできるメモリの量を指している。
Microsoftの新OSの最も注目すべき機能は、「Windows on Windows 64」だ。この機能により、現在32ビットアプリケーションを使っているユーザーは、Windows XPの64ビット版にアップグレードした後でも、それらのアプリケーションを使い続けることができる。AMDの64ビットプロセッサが32ビット・64ビットアプリケーションの両方をサポートする構造になっていることから、このような機能が可能になっている。
「顧客から聞いたところでは、これまでは64ビットシステム上で32ビットアプリケーションを効率的に実行できないことが、64ビット技術へ投資する上で大きな障害となっていたという」とMicrosoftのWindowsクライアント部門バイスプレジデント、クリス・ジョーンズ氏は発表文で述べている。
しかしMicrosoftはこの日、64ビットWindows XPの提供が来年1〜3月期になる見通しであることを認めた。今回リリースされたβ版は、当初は今年半ばに登場する予定となっていたため、多くのアナリストが正式版は年内にリリースされると予測していた。
リリースがずれ込むのは、来年初頭に登場予定の「Windows Server 2003」のサービスパックと時期を合わせるためだとMicrosoftのプロダクトマネジャー、ブライアン・マール氏は説明している。同氏によると、64ビットWindows XPはデスクトップマシン向けに設計されているが、実際はWindows Server 2003のカーネルをベースに構築されているという。
64ビットWindows XPを購入する場合の価格はまだ決定していないと語った。
32ビットから64ビットへ移行する主なメリットの1つとして、PCに大容量のメモリを搭載できる点が挙げられる。新しい(64ビット)プロセッサとOSを採用した顧客は、現行の32ビットシステムの限界である4Gバイト以上のメモリを利用できる。
今の高性能PCのほとんどは512M〜1GバイトのRAMを搭載しているが、64ビットソフトがデスクトップに普及し、RAMモジュールの記憶容量が拡大すれば、4G〜8GバイトのRAMを載せたシステムがもっと一般的になってくるだろうとAMDは語る。
64ビットデスクトップコンピュータに引きつけられるのは、当面は主にゲームファンと映像制作者だということをマール氏は認めているが、1〜2年のうちに、オフィスワーカーが64ビットシステムを国際電話の通訳に使えるようになるかもしれないとも話している。
Intelは、64ビットコンピューティングをデスクトップへと持ち込む計画には取り組んでこなかったが、エミュレーションを通してのみ32ビットソフトを走らせるItaniumのデスクトップ版を開発するか、あるいはAMDのアプローチにならって、既存のPentium互換アーキテクチャに64ビット命令を追加するかもしれない。