dekaino 曰く、
2005年2月17日に株式会社スカイパーフェクト・コミュニケーションズとシャープ株式会社が連名で、ビル・マンション向け60GHz帯ミリ波無線伝送技術を用いた共同視聴システムの開発開始を発表した。→プレスリリース1, プレスリリース2
これは屋上に設置したパラボラアンテナから各部屋までを60GHz(波長5mm)帯でリンクするシステムで、2セット用いれば、地デジ、スカパー、デジタルBS、110度CSがすべて視聴可能となる。構内同軸配線が不要で低コストで設置できることが大きな特徴だ。
CS放送事業者のライバルであるケーブルTV事業者は地域ごと1社独占の原則があるため競争原理が働かない構造にある。そのためCS放送と比べるとコンテンツ量や価格の面で顧客満足度は高いとはいえない。
しかし、従来のCS放送共同視聴システムは大がかりで高コストなため、ほとんどの大規模マンションはケーブルTVを導入している。しかも、美観を損なうとの理由で各部屋のベランダにパラボラ設置を禁止する大規模マンションは多い。
つまり、スカパーが見たいのに住宅事情から諦めて渋々ケーブルTVで我慢している人は多いはずだ。また、ケーブルTV事業の差別化ポイントのひとつである高速インターネット回線の提供も、近年はADSLや光ファイバー回線の普及に伴い、急速に魅力を失いつつある。
おそらく、スカイパーフェクト・コミュニケーションは、今回発表された新共同受信システムを武器に、今まで参入困難だった大規模マンション市場に殴り込みをかける意気込みなのだろう。実際、ケーブルTV事業者に与えるインパクトは非常に大きいと思う。マンション市場からケーブルTVが完全に閉め出されてしまうかもしれない。