小型で高効率の水素貯蔵・取出し装置を開発
北海道新聞の記事によれば、北大触媒化学研究センターの市川勝教授らと(株)フレイン・エナジーの研究グループは、アルミ表面技術研究所の協力を得て、水素の貯蔵、取り出しを効率よく行える小型の装置を開発しました。サイズは高さ2m、幅2m、奥行1mで、従来型の1/30程度の大きさでありながら能力はほぼ同等で、20[L/min]の水素を貯蔵・取出しできるといいます。
水素貯蔵技術には圧縮水素、液体水素、水素貯蔵合金など種々の方式がありますが、グループでは有機ハイドライド方式を採用。これはベンゼン(C6H6)、ナフタレン(C10H8)などと水素を化学反応させ、シクロヘキサン(C6H12)やデカリン(C10H18)といった有機ハイドライドの形で常温常圧貯蔵するというものです。この反応の触媒には従来、活性炭と白金の混合物が用いられていましたが、今回は新しく白金粒子を吸着させた酸化アルミニウム薄膜を開発したことで、効率の大幅な向上と装置の小型化が実現したといいます。
なおフ社では風力発電による水の電気分解で得た水素を貯蔵、運搬する仕組みを想定しており、2007年頃には製品を市場に投入したい意向です。燃料電池車など水素をエネルギー源とする様々な技術開発に結びつくと良いですね。