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インターネット

本家インタビュー:Googleに訊け!

タレコミ by yh
yh 曰く、
ちょうど1年前、本家で募られたGoogleへの質問に同社のテクノロジ担当ディレクタであるクレイグ・シルバースタイン氏が回答を寄せている。Googleはその成功がなにかともてはやされており各所でその記事を読むことができるが、このインタビューは、本家のNerdたちの質問に答えたという点でユニークなものに仕上がっている。以下はそのインタビュー部分を訳出したもの。

今回も多くの方々との共同作業となりました、別に記して感謝申し上げます。

1) 前から思っていたけど
by lblack

Googleはいつも、市場への商品の投入が早く、そのソフトウェアは実によく練り上げられていて、それを支える背骨も常にしっかりしているように見えます。

新機軸を導入する原動力は何ですか? ハードウェア・チームが設計を改善してソフトウェア・チームの遊ぶ余地を広げているのか、あるいはソフトウェア・チームが「見てみろよ、こんなの作ったぞ」と言うとハードウェア・チームが機材を投下してそれを実装することになるわけですか?

何らかのレベルの協同作業が行われているのは承知していますが、完璧に一体になっているんですか、それともどちらかが事実上もう片方を引っ張っていっているのでしょうか。

クレイグ:

実際には、原動力になっているのはハードウェアでもソフトウェアでもなくて、製品です。私たちは周囲を見渡して、「次はどんなすごい製品を作ってやろう」と言って、その製品がうまく機能するためにはどういうソフトウェアとハードウェアが必要か見きわめるんです。その見きわめが「おお、コードが準備できて一般の使用に供するまでに2週間とかかりそうもないぞ、ということは、新しいマシンが2,000台必要なんだけど発注して届けてもらってインストールするための時間も十分あるわけだ」という具合にいけば――その、Googleに新機軸がはなばなしく出てくる環境というのはこんな感じなんです [:-)]。

2) ネットワーク管理ツール/技術
by kaladorn

Googleのサーバ群をサポートしているのはどんな技術ですか? 自動監視や障害報告にはどの種のツールが使われているのでしょうか? 自社製のものなのか、オープンソース、あるいは(スクリプトなどの)カスタマイズを加えた市販品なのでしょうか? もしネットワーク管理の範疇で「もっと改良できる、あるいはもっと良いツールがあるだろうに」と言えるような点がありましたら、それはどのような点でしょうか?

クレイグ:

サーバ群をサポートしている技術のほぼすべては自社製のものです。とても効率よくシステムを築いてきましたので、10,000台を超えるコンピュータも、両手で数えるほどのオペレータでメンテナンスできます。

もちろん、大規模な冗長性には大きな恩恵を受けています。多くの企業とは違い、コンピュータが1台、2台、あるいは100台死んだとしても、すぐに心配する必要はありません。死んだコンピュータのクローンはたくさんありますからね。

10,000台を超えるコンピュータを抱える上での一番の問題は、可視化に基づいた管理ツールが仕事の役に立たなくなるということです。UIがいくら優れていようと、効率的に機能するには(例えば間違った方向に)行き過ぎてしまうことが多々あるからです。このレベルになると、本当にプラスになるのは問題を指摘するだけのツールではなくて、それを直してくれるものです。もちろん、そのための一般的なツールを書くのは難しいことです。「問題を直す」ということは通常、非常にアプリケーション固有のものですから。

3) マーケット・リーダーとして…
by Marx_Mrvelous

あなたがたがLinuxメガクラスタを使ってらっしゃることは広く知られていますが、MSやSunやHPからそれらのプロプライエタリなOSに乗り換えてほしいとアプローチされたことはありませんか?

そうでないとは想像できません。1つのテクノロジに投資するのは大きな決断であったに違いありません。あなたがたは今お持ちの環境にご満足なのですか?

クレイグ:

いくつかのベンダからの接触はありましたが、私たちにとってLinuxを使う利点は非常に大きいです。私たちの開発者にとって非常になじみやすい環境なのです。Linuxでは、卓越したテクニカル・サポートが受けられます。(私たちはいつも、問題があった場合は、1つ1つのコードの作者にじかに話をつけます。それから、安価――私たちには10,000台以上のコンピュータがあり、非常に考慮する点です。

Linuxがここで動いているというのは、また、私たちの技術文化が理由でもあります。私たちの技術者は、カーネルの問題をデバッグする協力者たることを心地よく感じているのです。「ネットワークが遅いんです」だから誰かにどうにかさせようというようなバグ・レポートを上げる会社とっては、Linuxはおそらくまだ理想的な選択ではないのでしょう。

「なぜFreeBSD(ないし他のUNIXライクなOS)でなくてLinux なのか」という疑問もあるでしょう。この問題については、私たちは宗教的立場は取っていません。私たちは、まだスタンフォードにいた頃も――他のプロプライエタリなUNIX系OSはもちろんのこと――Linuxも使っていて、それで満足でした。他のオープンソースのUNIXライクなOSを使っていたとしても、同様に満足だったと思います。私たちにとってうまく動作するということについては、私たちはとても実用的な立場でいるのです。

4) Googleがカッコいいままでありつづけるのは
by rob_from_ca

どのようにしたら、短納期で結果を出すことを求める商売上の圧力を避けて、マーケティング的な視点をそのままあてはめることなく、良質で皆の納得いくようなアイディアを実現し続けていけるのでしょうか? Googleは検索エンジン技術が素晴らしいだけでなく、変わることなく「正しい」ことを続けています。ゴテゴテしてなく、軽いトップページ、テキストのみでも分かりやすい広告、興味深い研究プロジェクト等々…。これは、多くの検索エンジンの開始当初と同じですが、皆、「闇」の方へ行ってしまって「正しい」方法を捨ててしまっています。私は、決済権を持つ人からの圧力をうけつつ、良心的な(あるいは、単に常識的な)仕事を納得してすることに非常に困難を感じています。「上司のおもいつき」を受け入れるのではなく、よく考えて決めたことをやり遂げるのに何かいいアドバイスはありますか?

クレイグ:

それは、マスコミに悪い印象を抱くようなちょっと酷で鋭い質問ですね。でも、rob_from_caさんはマスコミの人ではない――ですよね?――ので、おいておきましょう。

対象をユーザ体験のみにレーザーのようにしぼった事業を始めるのは容易でも、企業として成長する中でそれを続けていくのは大変だと私も思います。

Googleがユーザにフォーカスしていく上で重要だったことが2つあります。ひとつは、創業者が会社の中で活動し続けていること。私たちの会社の基礎は彼らの活動から流れてくるものです。ラリー・ペイジの専門はユーザ・インタフェイスですし、それが、Googleのサイト・デザインや私たちのやっているすべてのプロジェクトに現れています。ラリーもサーゲイ・ブリンも、ユーザの方を向いていれば、――金銭を含めて――他のすべてのものがついてくると固く信じています。

もうひとつの重要なことは、あまり強調はできませんが、雇用です。私たちのユーザ中心主義に同意するだけじゃなくて、それを大事にしてくれる人を雇ってきています。今いえることは、バナーよりもテキスト主体の広告を独自開発の広告システムを使って表示していくという方針を、業務開発・営業担当副社長のオミッド・コーデスタニがいかに大事にしてくれたかということに、言い表せないほど感銘を受けていることです。今でこそ報われているけど、3年前はこの方針に全然自信がありませんでした。

5) GoogleとIPアドレス
by Anonymous Coward

なぜここ最近、Googleはバーチャル・ホストのサイトを冷遇しているのです? IPアドレスを取得するのが日々難しくなるなか、なぜGoogleは固定IPアドレスでないところからのリンクの関連づけをカットしてしまうのです? どうか否定するだけということはないようにしてください。インターネット・コミュニティはこれを説明するべきだと思うのです。

クレイグ:

否定するだけなのはだめですか? 他に選択肢はないのでしょうか?[:)] 実際には、Googleはバーチャル・ホストのドメインのサイトを扱っているし、それらとも固定IPアドレスのものと同様に関連づけています。もし、あなたのISPがバーチャル・ホスティングを正しく行っていれば、固定IPアドレスの場合でもバーチャル・ホストの場合でも違いはないのです。何パーセントかのISPがバーチャル・ホストの設定ミスをしているのを、毎月見つけているのですが、それらがこの根強い誤解をもたらしているのです。――迷信を晴らす機会を与えてくれてありがとう!

6) 学習の重みづけ
by jolshefsky

ウェブが成長していくにつれ、検索キーワードを関連するウェブサイトと対応づける手法は変らざるをえません。Googleのアルゴリズムは、検索にヒットした内容を、総体的な人気や、METAタグのキーワード、METAタグの記述、TITLEタグの中身、ページの中身、URLに含まれる文字列、等々に重みづけをして合計したものを順位づけに使っていると想像しています。

この重みづけはこれまでどのように変ってきたか、ちょっとだけ教えていただけませんか? その変化にびっくりするような転換はありましたか?

クレイグ:

a) 変ってないと思います。b) ノーコメントです。

7) 退化
by Have Blue

インターネットは分散システムだから単一障害が全体の障害とはならないと、いつも説明されます。一方で、Googleは情報の位置を探す方法として、抜きん出て有名な存在になりました。最近の検索技術によって、「ネットサーフ」は死語となりました。Googleを見るほうが、を見てまわるより簡単なのです。Googleが使えなければ、インターネットはずっとずっと使いにくいでしょう。

Googleはインターネットを無力化しうる急所であると思いますか? インデクスの肥大化競争を続けていくと、インターネットは中央集約型になりますか? また、それは悪いことでしょうか?

クレイグ:

インターネットが分散しているというのは事実ですが、インターネット・サービスについては事実ではありません。そのことについては、数年前にNetwork Solutionsがルート・ネームサーバの設定をしくじったことがありましたが、あれではっきりとわかりました。たしか、DNSが元通りに直るまでインターネットは基本的に使いものになりませんでした。

実際、検索エンジンが発展していくことが、インターネット(まぁ、この場合はですが)が中央集約化していくことの現れだとは思いません。仮にそうだとしたら、人々は集約化されたレジストリだけで、何であれ知りたいものを探すことができるでしょう。現状では、情報はのいたるところに広がっています。だから、Googleのようなインデクスを使うことではじめてすべてをまとめることができるのです。

8) 大手優先
by PenguinRadio

Googleの“ランキング”ポリシーは、トラフィックの小さなウェブサイトより“大手”サイトを優先しているのですか? Googleでは、“湾岸戦争”というキーワードでは、例えば、100%湾岸戦争だけを扱っているサイト(gulfwarveterans.com)よりもCNNの方が高いランキングを得ているというようなことなんですが。あなたがたは、小さなサイトに対して(例えば、有力大手の)の商業化を推進していると思いませんか?

クレイグ:

えぇっと、私がここで言いたいことは既にこの質問に対するSlashdotの議論で言い尽くされています。

ですが、自分の言葉で言いますと: Googleは実際にはトラフィック(“ヒット数”)解析をランキングで使っている訳ではありません。つまり、ランキングとは、各サイトがお互いにどの様にリンクしあっているかということを完全に元にしているのです。このアプローチのひとつの帰結として、gulfwarveterans.comの様にひとつのことに焦点を絞っているサイトでは、大手サイトに載っているような日々流れていくニュース・ストーリなどよりも、それゆえに多くのリンクをより集めやすいのです。

実のところ、“湾岸戦争”をGoogleで検索してみると、gulfwarveterans.comも含めて、湾岸戦争の復員兵を扱ったサイトの2つがトップ5に入るのですよ。

9) ドット・コム企業の変化?
by Telastyn

先日、Googleはいまだ型どおりの「スタートアップ」型企業だと聞きました。仕事をやり遂げる限りもたらされる士気。ホッケー、プール、(私の記憶が正しければ)Grateful Deadの元シェフ、などなど数多くの特典。

Googleでは、その成長の中でその雰囲気を維持してきたのでしょうか? 他所ではうまくいかないながらも?

クレイグ:

Googleを、そこで時間を過ごすのを好きになってもらえるような場所にしようと私たちはたくさんの注意を払っています。最近では、日本からマッサージ・チェアを輸入してきました。だから、マッサージ師の通常勤務時間外でもマッサージができるんです。(彼女たちだってそのチェアを使ってるんですよ!)

当初からこのように設けていました。(休憩室にはHealthy Choiceのグラノーラ・バーが置いてあります。これはサーゲイの案です。M&M'sも食べ放題です。これは私の案です。)私たちはそれを長所だと思っています。そういった取り組みは、損を招くのではなく生産性に資するのだ、と考えているのです。同僚と会議室で討論をするとしましょう。それでは、コミュニケーションはそのふたりだけ、とかなり限られたものとなってしまうのです。プールで遊びながら討論をするなら、すぐに会社の半分がそばに寄ってきてコメントする機会を持つことになるのです。

10) Googleの第1回プログラミング・コンテスト
by PK_ERTW

Googleでは、賞金が$10,000となる最初の「年間プログラムコンテスト」を開催しましたね。多くのスラッシュドットの読者は、それは単に、才能ある新人の獲得手段だろうと疑っています。で、このプロジェクトでは新人発掘が当初の目的だったのでしょうか? また、この結果を直接受けて誰か新しいプログラマを雇いましたか? その他の目標(PRや新規アイディアの創出など)は、何がありましたか?

クレイグ:

第一の目的は、楽しむことと、みんなに膨大な情報で何ができるかを考えてもらうことにありました。もし、みんなが検索やデータ・マイニングに分野に熱中してくれれば――誰もプログラムを送ってくれなかったとしても――、研究分野全体としては利益になるし、究極的にはGoogleもまた利益を得ることになるのです。

みんなが送ってくれたものが何であるにせよそれには私たちは非排他的権利しか持たないと、条件にうたわれているところから私たちの態度がうかがってもらえるでしょう。もし、プログラムから本当によいアイディアが出てきたなら、それを使いたいと望んだでしょう。また反対に、コンテストをコンサルテーションの代わりか何か(つまり、私たちが排他的権利を得るようなもの)として使ってはいません。さらに仮定ですが、良いプログラムを書いてきた作者が私たちのところで働きたいと言うなら、それは望外ですね。このプロジェクトに熱中したようなみんななら、私たちの文化に馴染めるって分かっていますから。

11) クレイグはもういいから
by Talisman

シルバースタインさん、悪気があるわけではないのですが、私はむしろシンディ[・マッキャフレー]についての興味があるんです! 美人で、成功しているオタクなんて稀にもいないじゃないですか!

これ、オフトピじゃありませんよね。シルバースタインさん、シンディが身体の線のわかるようなセーターを着るとどんなカンジなんですか?

クレイグ:

仮にもちょっとでも調べたならば、シンディがGoogleの企業広報担当副社長であることはわかりますよね。だから、彼女はGoogleへの問合せ、例えばこのインタビューみたいなものに積極的に対応する役割を担っています。実のところ、わたしがこれを書いているとき彼女が肩越しに見ています。で、これだけは言いたいのですが、彼女ってですね… おい、シンディ、なにすんだい。そのボタン押すんじゃない! おい! えrwく8ぽぁせwrv■■NO CARRIER

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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