
火星大気中のメタンは生命の存在証明?
タレコミ by shiraga
shiraga 曰く、
BBC web siteより。
欧州宇宙機関(ESA)の軌道周回衛星 Mars Express により、火星の大気中にメタンの存在が(おそらく分光分析により)確認された。
火星大気にメタンが存在することは地球上からの観測でも示唆されていたが、火星軌道からの観測により、さらに信頼性が高まったということらしい。
問題は、なぜメタンが存在しているのか、ということ。
1つの説明として『火星に現時点で生命が存在する』可能性があるらしい。火星の大気中ではメタンは不安定で、数年間しか存在出来ないと予想されており、メタンが存在するためには大気中に供給され続けなければいけない。
では、メタンの供給源は何か?2つの可能性が考えられる。ところが、現時点で火星に活火山は見つかっていない。
- 火山活動
- 微生物
ということで、『微生物由来』説が浮上してくる。
地球上には、水素と二酸化炭素からメタンを産生するバクテリアが存在する。酸素は必要としない。
似たような微生物の存在が考えられているようだ。「過去の海の存在」が話題になっていると思ったら、いきなり「現在の生命」を示唆する話が出てきて、タレコミ人も面食らっている。
ちなみに、着陸に失敗した Beagle 2 には大気中のメタンを検出可能な機器も搭載されていたようで、直接的な観測が実現しなかったのが非常に残念だ。