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Linux ビジネス

ライセンスを欺いた Linux Kernel module

タレコミ by Mc.N
Mc.N 曰く、
本家より。Linuxant(最近だと DriverLoader が有名)が配布している HSF (softmodem) driver のライセンス設定が欺かれていることが発覚し、問題になっています。Linuxant の会長である Marc Boucher 氏は今回の件に対し、Linux Kernel Mailing List にて「一般ユーザーの"tainted" メッセージによる誤解を回避するための技術的な措置」だったとして欺くつもりはなかったことを強調しています。
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Linux Kernel module の設定の一つにライセンスを記述する MODULE_LICENSE という Macro があります。GPL を適用している場合「"GPL"」という文字列を組み込むのですが、今回のケースでは「"GPL\0for files in the \"GPL\" directory; for others, only LICENSE file applies"」という文字列が組み込まれていました。この文字列の問題は \0( null terminate) が意図的に組み込んでいることにあります。通常、文字列を扱うソフトウェアは \0 を文字列の終端と見なしますので問題の module を「"GPL"」が適用されていると勘違いしてしまいます。常識から考えて上記の文字列は MODULE_LICENSE を GPL だと欺くために組み込まれたと思って間違いないでしょう。
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何故、このような小細工を施したかというと、どうやら一般ユーザーの「tainted メッセージの誤解」から来ているようです。Linux Kernel では Linux Kernel のライセンスに相反する module が読み込まれた際に「See http://www.tux.org/lkml/#export-tainted for information about tainted modules」という警告メッセージが表示されます。一般ユーザーはこのメッセージを誤解してしまうと Marc Boucher 氏は示唆しています。Linus Torvalds 氏はNewsForge.com のインタビューで、この警告メッセージは障害報告用として表示されているだけであり、動作には問題がないとしています。
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一方、この問題は softmodem という特殊な状況もあるようです。通常の modem ならば多くの特許を Hardware 内に組み込んでしまうので、自社の知的財産が他で流用されることを防いでいます。softmodem の場合、変調やプロトコルのような複数の特許が絡んでいる部分を modem ではなく OS 側で処理することになり、対応する場合には上記の知的財産絡みの Source code が不可欠になります。多くの場合、知的財産を外に流出させることを望む企業は少ないです。
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Marc Boucher 氏は今回の件を「fair compromise」としていますが、どうなんでしょうね。
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