フグ肝食って町おこし?
タレコミ by KAMUI
KAMUI 曰く、
asahi.com の記事に依ると
長崎大学・水産学部の研究グループが特定の方法で養殖された
トラフグが無毒である事を確認したとの事。
トラフグなど食用にされるマフグの仲間は肝臓や卵巣などに
テトロドトキシン(TTX)という猛毒を持つとされる。
かつてはフグ生来のものと考えられていたが近年になって他の生物でも
TTX やその誘導体を持つものが発見されたり,海洋細菌で生成するものが
見つかるなどしてフグの毒が餌とするヒトデや貝などに生息するこれらの
細菌に由来する事が解って来ている。
・・・とすれば
「そういった餌を与えなければフグが無毒化出来るのではないか?」
と考えるのは当然の事だろう。長崎大・野口玉雄客員教授の研究グループは
2001〜2003年にかけて稚魚の頃からオキアミやアジ,イワシなどの餌で育てた
全国 7ヶ所の養殖場(海底から 10メートル以上離れた位置で網で囲った 6ヶ所,
浄化した海水を用いる陸上養殖場 1ヶ所)でトラフグ 4,833 匹の肝臓を採取。
マウスに与えるなどしたが毒は検出されなかったと言う。
佐賀県と同県嬉野町がこの研究結果に目をつけて 嬉野温泉で
ふぐの肝を食べさせる「ふぐ特区」の申請準備に入っているそうだが,
安全性の問題から認可される可能性は限りなく低い。
言うまでもないが「養殖=無毒」と言えるほど単純な話ではない。
育て方から無毒と考えられる養殖フグを天然フグと一緒のいけすに
入れておいたら毒性を獲得したという話もあるし,意図的にフグ毒を
持った餌を与える事で寄生虫などが減り生存率が高くなったという
実験結果もある様だ。
また近年,サキシトキシン(STX)を体内に持つフグが数種発見されており,
日本でもホシフグが STX を持つ事が判明。「フグ毒=テトロドトキシン」
説自体が過去の話になりつつある。