我思う 故に 我それを成す
カリフォルニア工科大学の Richard Andersen氏ら が、猿の「思考」によってカーソルをコントロールすることに成功したそうです。 (論文は、Science 9 July 2004: 162-163、 “Monkey See, Monkey Think About Doing” 原題は“Cognitive Control Signals for Neural Prosthetics”、 概要は、サイエンス・ハイライト「神経の補綴学」)
今までも 脳の信号の解読によるカーソル制御の実験には成功しているのですが、 それらが「運動皮質」の脳ニューロンの「運動を指示する信号」 を取り出していたのに対して、今回のものは「頭頂葉皮質・前運動皮質」 の脳ニューロンの「運動を意図する信号」を取り出しています。
実験では最初にサルが実際に運動をした時の信号を記録し、 次に運動を「意図している部分」の信号を識別してカーソルを移動するプログラムに翻訳したそうです。そして、「実際には動かずに要求された運動をより正確に思考する」ことのみがフルーツ・ジュースに結びつく事を理解したサル達は、より正確に「運動を思考する」ようになったそうです。 (/* Nature Web News “ Monkeys master 'mind control'”*/)/*アメリカでは脳内の運動の為の信号を利用して機器の制御を試みる サイバーキネティックス社の「BrainGate」システムが食品医薬品局の承認を受け、来年 人間がコンピュータにケーブルで接続された状態での臨床試験が始まります。今回の実験ではより高いレベルになる「運動の意図」の信号でも機器の制御が可能かもしれないという事が示されていますが、まずこの臨床試験が実りのあるものになり、この先により扱いやすいシステムが登場してくることを祈りたいと思います。
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現時点では 論文のGoogleキャッシュがまだ有ります。
これを読むと、動作や視覚刺激ではない「思考」が取り出されているように見えます。興味深いんだけど、リンクするかどうかの判断は微妙です。