褐炭から水素を取り出し、液化して日本に海上輸送するアイデア
タレコミ by maia
maia 曰く、
オーストラリアに豊富にある褐炭から水素を取り出し、液化して日本に海上輸送するアイデアがある(産経の記事)。くだんの川崎重工は宇宙開発の経験を生かし、水素液化、海上輸送、陸上輸送、水素発電といった一連の水素関連技術開発を進めているという(Kawasaki Hydrogen Road)。褐炭は埋蔵量は多いが、乾燥させると自然発火しやすく、輸送に適さない。水素を取り出す時に発生するCO2は、枯れかけの海底ガス田に貯留する。水素はセ氏マイナス253度で液化し、ステンレス製の二重構造タンクで海上輸送する。日本の港に接岸するまでのコストは1立方mあたり29.8円で、液化天然ガス(LNG)より高いが、太陽光や風力を下回るとみているらしい(!)。水素の主な用途は水素発電らしいが、燃料電池車(FCV)にも使える。タンカー2隻体制でFCV 300万台分の水素をまかなえる。2020年に1250立方mのタンクで海上輸送の実証試験を始め、2030年に商業化したいという。ところでこのアイデア、コストがどうなのというところと、また水素の貯蔵・輸送には他にもアイデアがあるので(アンモニア、有機ハイドライド、水素吸蔵合金)、比較してどうなんだろう。