USBブータブルなOS/2 、ArcaOS 5.0.2 がついに登場 1
USB ブート可能な OS/2 が ArcaOS 5.0.2 としてリリースされた(Arca Noae による発表)。2015年9月に「USBブータブルなOS/2が登場予定」とタレコんだが、eComStation 2.2 は音沙汰がなくなり(eComStation 2.1 のライセンス販売は継続中)。その後開発表明された ArcaOS(Blue Lion) で USB ブータブル機能が実現するとアナウンスされたが開発は遅れに遅れ、今年ようやく製品に AltBoot という名前で搭載された。
さてこの機能、ArcaOS 5.0.2 ISO (Personal Edition 129米ドル)とは別に配布される ArcaOS 5.0.2 Bootable USB Stick Image を用意することで、OS/2 上は当然のことながら、Windows や MacOS X、Linux 上でも ArcaOS Installer が起動する USB スティックを作成できる。そして USB ブートによる ArcaOS インストールだけでなく、Installer に付属する System Management からテキストエディタやコマンド・プロンプト、Aurora を使ったブラウジングもできるので、緊急起動区画的な使い方もできるかなという感じだ(もちろん OS/2Warp 標準の緊急起動区画からネット接続は不可能だった)。
なお Roadmap によると、Arca Noae は USB 3.0 host controller support を開発中で、旧来の 16bit ドライバとの互換性を捨ててでも USB Stack の 32bit 化を実現したいらしい。タレこみ人は eComStation 2.1 や ArcaOS に 2TB の USB ポータブル HDD を接続しており速度に不満がある。とはいえ将来転送速度が改善される予定なら、微力ながら応援していきたい。
余談だが、今テストしている ThinkPad T430 では DOS も Win-OS/2 セッションも使えなかった。Known issues commonly reportedによれば、その理由として ArcaOS の仮想 DOS セッションのコードで用いられているシステム BIOS に互換性がないため、多くの新しいマシンで使えない既知の問題らしい(ArcaOS Bugtracker をみると、最初の報告は 2016 年冬だった)。うん、「DOSも使える」と見出しに書いた PC Watch は逝っちゃって正解だったかもね(にっこり)。