「熱波で原子力発電所が使えなくなる」という噂の真相 3
タレコミ by masakun
masakun 曰く、
松浦晋也氏のツイートで知ったが、「酷暑では原発は使えない。冷房にエネルギーが必要な時、原発は役に立たない」というツイートが拡散しているそうだ(松浦晋也氏のツイート)。松浦氏によると、4日に一時停止したフランスのフェッセンアイム原子力発電所の冷却水を川(アルザス大運河)に頼っており、「報道によれば今回の場合、酷暑のため温排水放流が環境に影響を与える懸念があって原発を停止したとのこと」(松浦晋也氏のツイート2、朝日新聞デジタル)。
さらにロイターの記事によれば、加圧水型原子炉(PWR)は沸騰水型(BWR)より「出力低下からより短時間で停止する必要」があるそう。調べてみるとフェッセンアイムでは PWR が採用されていたため、停止せざるを得なかったのが伺い知れる。しかしながらこの記事を引用したあるデマッターは「日本では聞いたことがなかったが、“熱波で機能しなくなる”という原発の重大な欠陥が明らかになった。原発は、肝心な時に使えなくなる間の抜けた道具だということになろう」とか。どうしてこういう間抜けな結論になるのかさっぱり理解できないので、どなたか教えてほしい。
なお日本の原発はすべて海岸線に立地しているが、建設時に温排水の拡散実態を調査した上で「最も適切な取水方法、放水方法を採用」しているとのこと(電気事業連合会)。また一部の原発では海に放出する前の温排水を養殖池に導き、「魚介類の種苗の育成または成魚の養殖」(エネ百科)をしているそうだが、陸上にある養殖池は大きくできないため温排水のごく一部しか利用できないのが実情だそうだ(原子力発電所からの温排水の利用 (01-04-03-02))。