「外来種被害防止法」の対象生物 37種が決定。
タレコミ by KAMUI
KAMUI 曰く、
SankeiWeb の記事に依ると今年 6月に施行される「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(外来種被害防止法)で 規制される「特定外来生物」第一陣 37種類のリストが環境省の専門家全体会合で了承された。最終的には閣議で決定される。
この法律は日本固有の動植物の生態系,人や農林水産業に害を与える特定の外来生物を指定して規制・防除する事で生物の多様性を確保し,人間の生命や身体,農林水産業を保護する為のもの。近年,外来種を原因とする日本独自の生物の減少・死滅や交雑が確認される様になったり,捨てられた外来種による各種被害などが深刻になっている事から制定された。
規制対象となった生物は国の許可(研究などに限定)が無い限り輸入・譲渡・飼育・遺棄が禁じられ,違反すると個人で三年以下の懲役,若しくは 300万円以下の罰金。法人では 1億円以下の罰金が科せられる。今回指定されたのは以下の種類。
哺乳類 タイワンザル,カニクイザル,アカゲザル,アライグマ,カニクイアライグマ,ジャワマングース,クリハラリス(タイワンリス含む),トウブハイイロリス,ヌートリア,フクロギツネ,キョン 鳥類 ガビチョウ,カオグロガビチョウ,カオジロガビチョウ,ソウシチョウ は虫類 カミツキガメ,グリーンアノール,ブラウンアノール,ミナミオオガシラ,タイワンスジオ,タイワンハブ 両生類 オオヒキガエル 魚類 コクチバス,ブルーギル,チャネルキャットフィッシュ,オオクチバス 昆虫類 ヒアリ,アカカミアリ,アルゼンチンアリ 無脊椎動物 ゴケグモ属の 4種(セアカゴケグモ,ハイイロゴケグモ,ジュウサンボシゴケグモ,クロゴケグモ)・イトグモ属の内 3種、ジョウゴグモ科の 2属全種、キョクトウサソリ科全種 植物 ナガエツルノゲイトウ,ブラジルチドメグサ,ミズヒマワリ
外来種による被害と聞くとブラックバス類やブルーギルなどを思い浮かべる人が多いかも知れないが,現在までに日本固有種のニホンザルとタイワンザル・アカゲザルの交雑が確認されている他,札幌郊外のアオサギ繁殖地を野生化したアライグマが襲った為にアオサギがこの繁殖地を捨てた事件などもあり,かなり「全国各地・待った無し」な状況だったりする。
また今回の規制対象に入っていないが 1999年の植物防疫法の規制緩和の以降に 輸入された外国産カブトムシ・クワガタが放虫され,日本固有種と交雑したものが存在する事が DNA 鑑定で判明している。