yamajun88 曰く、
中国の汚職撲滅 AI システム "Zero Trust" がお蔵入りの危機に瀕しているという (South China Mornig Post、カラパイア)。2012 年から 30 の自治体で試験運用を行ったところ、8,731 人もの公務員の不正を暴いてしまったというのだ。(試験運用を実施した自治体数は全体の 1% で、中国全土の公務員の人数は 6,400 万人以上)Zero Trust は中国科学院と中国共産党が合同で開発した AI システムで、中央政府および自治体が所有する 150 以上の機密データベースにアクセスし、それらのクロスリファレンスをとることで公務員の行動を監視する。監視カメラのデータを顔認証システムで解析して人物を特定することもできる。
例えば、とある公務員は道路工事に関する資料を作成してデータベースに登録したが、Zero Trust は資料の内容と衛星写真を照合して工事費用に関する不正を暴いてしまった。いくつかの自治体は Zero Trust による監視を「不快だ」とし、運用を停止した。また、Zero Trust が摘発した事案が汚職に当たるかどうかの最終判断は人に委ねられるため、Zero Trust の能力に対する人的リソースの不足という問題も生じた。
結果はともかく、政治とテクノロジーを「正面衝突」させる実験が可能になったというのは情報技術の進歩向上の結果に他ならないと感じる。