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サイエンス

デスクトップ核融合装置の開発に成功

タレコミ by MIYU
MIYU 曰く、

カリフォルニア大学の物理学者の Seth・Putterman博士の研究チームが、 常温で「核融合」反応を作り出すトースターサイズの装置の開発に 成功したそうです。(Nature論文概要Nature Web News訳文Wired Newsの記事

今回の実験で鍵になったのは、「lithium tantalate( タンタル酸リチウム)」の焦電気性結晶というものだそうです。 この結晶が冷凍状態から室温状態に加熱されると強い電場を作り出し、 重水素イオンのビームを光速のおよそ1%まで加速出来るそうです。 この加速されたビームを重水素核を含んだ標的にぶつける事によって 核融合反応が生じ、「ヘリウム-3」が作り出されています。 反応によって生じた中性子数は1秒当たり1000個ほどだったそうです。

この装置は、反応を起こすために投入されたエネルギー以下の量しか エネルギーを生み出しませんので、発電用途には向きませんが、 現在の大量にエネルギーを必要とする巨大で高価な粒子加速器を使った 中性子発生源を置き換える事になるかもしれない、と研究者は語っています。

また、この装置はエックス線も生み出すため、将来的にはより小型化した 装置を身体内部に送り込み、腫瘍部分にだけ放射線を当てる事に使えるかも しれないそうです。宇宙探査の分野でも、先頃月に到達した欧州宇宙機関(ESA)の「SMART-1」などの様な イオン駆動装置を使った宇宙船にこの装置を応用 する事によって、その推力を増加させスピードアップさせる事が可能 かもしれない、とコメントされています。

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編集者の方へ
今回の話はどうやら本物らしいです。
私にはNatureの記者の感想と同様に「SFの世界の話」ですが
/.J読者には判断可能でしょう。
出来たら論文概要を読んでみて下さい。
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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