パスワードを忘れた? アカウント作成
762655 submission
ビジネス

オーバードクター就職支援のための調査結果報告

タレコミ by next49
next49 曰く、

経済産業省の委託によりRCM産学金連携センターが調査した「オーバードクター就職支援のための調査結果報告」が産学プラザで公開されています。アンケートの回答は大学教員1,368名、オーバードクター849名からもらえたそうです。

調査の背景としては、平成13年から平成16年にかけての博士過程修了者に占める就職決定者の割合が6割を切っていることが第一。

もうひとつは、報告書から引用すると、

また、博士課程修了者は、大学院5年間これらオーバードクターは、大学終了後直ちに就職せず、研究者としての道を選んだことにより、博士課程修了までに約2,500万円相当の価値(大学院5年間相当を就職した場合に得る収入+授業料、研究必要経費等)を付加されたにもかかわらず、就業のミスマッチ等により不安定な立場で研究生活を続けている。即ち、毎年500億円以上の価値が有効に活用されずに大学に眠っていると推定される。
という価値を有する人材の無駄遣いが第二となっています。

ちなみに文部科学省「平成17年3月高等学校卒業者の就職状況(平成17年3月末現在)に関する調査について」によれば、平成16年3月卒の高校生の就職率は91.2%。同省「平成16年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)について」によれば大学生の就職率は93.5%です。 ただし、上記は「就職希望者の中で内定をもらった者の率」ですから、博士の就職率とは違った計算ですのでご注意を。(たとえば、「就職に絶望している人」は上記数値に入っていない」)

背景には、日本における学位の位置づけの変遷。文部科学省の推進した大学院重点化による博士の急激な増加があると思われます。

報告書の中身は何となくみんなが思っていたことが数字で裏付けられるという結果になっています。最終高等教育課程の修了者の就職率が高校卒業者の就職率に負けているという衝撃の現実ですが、みなさまどうお考えですか?

typodupeerror

にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー

読み込み中...