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サイエンス

イルカは道具を使うのか?

タレコミ by MIYU
MIYU 曰く、
!! 雄には他になすべきことがある … 雌の獲得だ !!

オーストラリアのシャーク湾に暮らす、海綿を鼻につけて すり傷がつかないようにしてから砂地の海底を掘り返して餌を探す、 という行動をとるイルカ(Tursiops truncatus)の一団が、 「道具を使う初めての海獣類」という栄誉を得るかもしれません。 (News@Natureの記事訳文朝日新聞の記事)

この行動が初めて発見されたのは1997年のことですが、継続して行動を観察した結果、海綿を鼻に取り付けて餌を探すという行動をとるのは、ほとんどが 雌のイルカだったそうです。研究者達は同様の行動をとるイルカ達の遺伝子を解析し、ミトコンドリアDNAが同じだという事を発見しました。 またこのイルカ達では、より変化を受けやすい細胞核のDNAにも多くの 類似が見られるため、このような行動を始めた「海綿使いの始祖」たる母親は、 割合最近出現したと推定されるそうです。

イルカ達の知能が高い事は以前から知られていますが、この例が「道具の使用」 に当たるとしたら、何故それを行うのが雌に偏っているのかという点が 不思議なところではあります。研究者達は、この行動をとるほとんどが雌だ という点に関して、遺伝子が何らかの形で関係しているという事もいちおう 想定したそうですが、同様の行動をとらない他の多くのイルカ達とこれらの イルカ達には、遺伝子的な違いは見つかっていないと発表しています。

研究者達は、イルカの場合子供達が母親と暮らす期間が4年ないし5年と 比較的長いので、生活をともにする間に「母親の行動を真似る」、という 形で海綿を使用する採食行動が子供達に伝わっているのだ、と考えています。 また、この行動をとるのがほとんど雌だという事に関しては、「雄のイルカ達 も母親から同じ行動を習うのだが、雌を追いかけるのに忙しいので、面倒な 採食行動をとらなくなるのだろう」、と無慈悲に推定しています。

チンパンジーが道具の使用を学ぶ時に、 雌の方が短い時間で技術を習得するという論文が出ていましたが、 イルカの場合にはどう解釈すべきなのでしょう?

**********以下個人的通信文**********
道具の使用と学習の性差を絡めてみました。
言いたいことがある「男性」は多いかもしれません。
ローカルが安全かしら …
ちなみにこの手の発言者はほとんどが女性だ、という点が個人的に興味深いといえば興味深いです。

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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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