病原体拡散シミュレーションゲーム「Plague Inc.」の開発者、ゲームで新型コロナウイルスの情報を得ようとしないよう注意喚起
病原体を拡散させて人類を滅亡させる戦略シミュレーションビデオゲーム「Plague Inc.」の開発元Ndemic Creationsが23日、現在感染が拡大している新型コロナウイルス2019-nCoV(WHOによる仮名称)の情報をゲームから得ようとしないように注意喚起した(Ndemic Creationsの声明、 The Vergeの記事、 VentureBeatの記事、 Ars Technicaの記事)。
開発者は現実の世界で発生している深刻な問題をセンセーショナルに取り上げることなく、現実的に感じられ、有益な情報が得られるゲームになるよう設計したそうだ。この点は米疾病医療センター(CDC)からも評価されている。ただし、あくまでもゲームはゲームであり、科学的なモデルではないという。開発者のJames Vaughan氏は2013年にCDCに招かれて対談した際、医学的な知識はなく、現実的に感じられるゲームを作るためにオンラインで大量に調査を行ったと述べている。
Plague Inc.はリリースから8年。伝染病の感染が拡大し、それについて情報を得ようとする人々が増えるたびにプレイヤーの増加を見てきたという。プレイヤーに対しては、情報を地元や世界的な保健機関から直接得ることを常に推奨しているとのことだ。