タイの首都バンコクと隣接5県、生活必需品以外の物品やサービスを提供する店舗などを3週間閉鎖
タイの首都バンコクのアサウィン都知事は21日、COVID-19の感染拡大を防ぐため、3月22日から4月12日までレストランやショッピングモール、エンターテインメント施設などを閉鎖するよう命じた(バンコク首都圏庁の発表、 Bangkok Postの記事、 Nation Thailandの記事)。
レストランは持ち帰りと配達のほか、ホテル内で宿泊客にのみ食事を提供することは可能だ。コンビニエンスストアは対象外だが、イートインコーナーは閉鎖が必要になる。また、ショッピングモール内のスーパーマーケットや薬局、その他の生活必需品を販売する店舗は営業可能だ。市場もショッピングモールと同様の扱いになるようだ。このほか、美容院やフィットネス、遊園地、ネットカフェ、スポーツ施設、展示会場、学校、風俗店などはすべて閉鎖となる。これを受けてバンコクに隣接する5県でも同様の対応を決めている。
スーパーマーケットの路面店はそもそも対象外だが、翌日からの閉鎖命令が午後になって突然出されたことから混乱を呼び、買い物客が殺到したようだ。
タイではボクシング(ムエタイ)スタジアムで感染が広がるなど、不特定多数が集まる施設でのCOVID-19感染が急増して客足が遠のいており、既に休業している施設も多い。バンコクの伊勢丹は入店しているセントラルワールドとの契約を更新せず、8月いっぱいで撤退することを発表しているが、以前から少なかった来店客がCOVID-19の影響でさらに減少しているという。